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~つなぐがつくるパラアスリートの未来~

シスコシステムズ合同会社(代表執行役員社長:デイヴ・ウェスト、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)はパラリンピック陸上競技の実業団グロップサンセリテ ワールドアスリートクラブ所属の松永 仁志選手兼監督(障害クラスT53)、佐藤 友祈選手(障害クラスT52)、生馬 知季選手(障害クラスT54)が新たにシスコのアスリート アンバサダーに就任したことを発表しました。

シスコは、トップアスリートを支援しその活動を通してシスコという会社やその取り組みをより多くの方々に知ってもらうアスリートアンバサダープログラムを展開しています。最新のテクノロジーで選手の競技活動をサポートし、スポーツのさらなる発展とイノベーション推進への貢献を目指して、これまでに卓球の石川佳純選手、張本智和選手とアスリートアンバサダー契約を結んでいます。今回の契約では、活躍が期待されるパラ陸上選手たちにシスコのテクノロジーを利用してもらうことで、パラスポーツの普及、次世代選手の育成、選手たちのセカンドキャリアといったパラアスリートの未来づくりを一緒になって進めていきます。

シスコのテクノロジーで支援していく主な分野は以下のとおりです。

  1. 次世代選手の育成をサポート
    3選手は現在岡山を拠点にして活動をしており、次世代の若手選手や子供達の指導にも注力しています。今回、選手のいる岡山や遠征先と次世代選手のいる地域をシスコのコラボレーションテクノロジーでつなぎ、選手育成を支援します。それにより、遠くまで容易に足を運ぶことが難しいパラ選手も、世界トップクラスの選手による指導を、リアルタイムでより手軽に受けることが可能になります。3選手が拠点にしている岡山からの発信を全国につなげ、パラ競技に取り組む人が感じる壁を取り除くことに貢献します。
  2. 選手のセカンドキャリアをサポート
    シスコのサイバーセキュリティスカラシッププログラムを活用し、選手のセカンドキャリアの可能性を広げます。同プログラムは国内におけるサイバーセキュリティ人材の量的・質的不足という課題に対応していくために2017年4月に創設した、誰でも簡単にサイバーセキュリティの基礎知識を習得することができる無料の教育プログラムです。国内でこれまでに全国170校以上の大学・大学院、専門学校、高等専門学校等から、2700人以上の方が受講しています。また障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ株式会社が開設した先端IT領域での学習および就労を支援する就労移行支援事業所でも採用されています。なお、サイバーセキュリティスカラシッププログラムは東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が推進する「東京2020参画プログラム」のひとつ、東京2020公認教育プログラムの認証を受けています。

そのほかにも、シスコのテクノロジーを活用することで、今後、より多くの方にパラ競技を知ってもらう機会を増やし、世界で活躍する選手を通じて障害を持っている方々への啓発活動なども支援していくことを考えています。

シスコでは、未来の可能性をさらに大きく多様にしていくために、「人」と「場所」や「アイデア」、「モノ」をかつてない組み合わせでつなぐ創意工夫を重ねています。「すべてのものがつながる」時代に欠かせないネットワーク技術の可能性は、これからもさらに拡がっていきます。シスコは、物理的なつながりのみならず、世界のあらゆるつながりに寄与する企業として、最先端技術と柔軟な発想をもって、社会課題の解決に取り組んでいきます。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)


シスコ アスリート アンバサダー紹介

松永 仁志(まつなが ひとし)選手兼監督 障害クラス T53

松永 仁志

1972年9月15日  大阪府堺市出身  岡山県岡山市在住
グロップサンセリテ ワールドアスリートクラブ所属

高校2年生の時、交通事故により両下肢の機能を失う(脊椎損傷)。18歳の時に競技を始め、以来目標としていたパラリンピックへの出場を2008年北京大会で達成。以降、2012年ロンドン大会、2016年リオデジャネイロ大会と3大会連続で出場。リオデジャネイロ大会ではパラ陸上日本代表 主将を務める。現在は選手兼監督として若手2人の育成を行う。
「障害者も健常者も共に走る」をテーマに、岡山でNPO法人を立ち上げ、障害者も健常者も子供も大人も、スポーツの楽しさ・素晴らしさを伝えるために陸上教室を開いている。その他、全国各地で講演等の活動を行い、夢を抱き、目標を立てながら進んで行く事の大切さを伝えている。

 

 

佐藤 友祈(さとう ともき)選手  障害クラス T52

佐藤 友祈T52 400m・800m・1500m・5000m世界記録保持者
1989年9月8日 静岡県藤枝市出身   岡山県岡山市 在住
グロップサンセリテ ワールドアスリートクラブ所属

脊髄炎が原因で車いす生活に。2012年ロンドン大会を見て「次のパラリンピックに出場する」と決意し競技を開始、2014年に岡山県へ移住。松永仁志氏に師事する。2016年リオデジャネイロ大会でパラリンピック日本代表に選出され、初日本代表入りを果たす。リオデジャネイロ大会では400m・1500mに出場し、400m・1500mともに銀メダルを獲得する。2017年ロンドン大会では400m・1500mともに金メダルを獲得し、2冠を達成。2018年7月の関東パラ陸上選手権大会で400m・1500mの2種目で世界記録更新。同年10月のインドネシア2018アジアパラ競技大会で400m・800m金メダル獲得。その3か月後の2019年1月Canberra International Track Meet(オーストラリア)で800m・5000mの世界記録更新・日本記録更新を果たした。2019年11月のパラ陸上世界選手権(アラブ首長国連邦)では400mでは3連覇、1500mでは2連覇、2冠を達成。2020年パラリンピック東京大会出場が内定し、金メダル獲得が期待されている。

生馬 知季(いこま ともき)選手 障害クラス T54

生馬 知季T54 200m 日本記録保持者
1992年4月26日 和歌山県有田市出身   岡山県岡山市 在住
グロップサンセリテ ワールドアスリートクラブ所属

先天性の障害があり、幼き頃より腕のみを使い生活し、車いすを操る。高校生の頃にパラ陸上競技を始める。23歳の時に、松永仁志氏に師事。2017年世界パラ陸上競技選手権大会ロンドン2017日本代表に選出、日本人として唯一、100m決勝進出を果たした。2018年7月関東パラ陸上選手権競技大会で200m日本記録を更新し、更に2019年1月Canberra International Track Meetで200m自身の持つ日本記録を更新。2019年11月のパラ陸上世界選手権(アラブ首長国連邦)では100m準決勝で惜しくも敗退したが、今後の活躍が期待される。