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<サマリー>

◇第4四半期1売上高:134億ドル

  • 前年比6%増

◇第4四半期1株当たり利益:51セント(GAAPベース)、83セント(non-GAAPベース)

  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比19%増

◇2019年会計年度売上高:517億ドル、前年比7%増

◇2019年会計年度1株当たり利益:2ドル61セント(GAAPベース)、3ドル10セント(non-GAAPベース)

  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比20%増

◇2020年会計年度第1四半期ガイダンス1

  • 売上高:前年同期比0~2%増
  • 1株当たり利益:64セント~69セント(GAAPベース)、80~82セント(non-GAAPベース)

1 売却済みSPVSS事業を除外して正規化

2019年8月14日、米カリフォルニア州サンノゼ(SAN JOSE, Calif.)発
米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2019年7月27日を期末とする2019年会計年度第4四半期および2019年会計年度通期の業績を発表しました。2019年会計年度第4四半期の売上高は134億ドルでした。また、同第4四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは22億ドル(1株当たり51セント)、non-GAAPベースでは36億ドル(1株当たり83セント)でした。

前期に公表していたとおり、シスコは2019年会計年度第2四半期中の2018年10月28日に、サービス プロバイダー ビデオ ソフトウェア ソリューション(SPVSS)事業の売却を完了しました。売上高、non-GAAP財務情報、2020年会計年度第1四半期ガイダンスについては、以前の四半期のSPVSS事業分を除外して正規化することで、比較を行えるようにしています。

「第4四半期の業績は、好調な1年を力強く締めくくるものとなりました。シスコはダイナミック環境においてビジネスを着実に実行し、ポートフォリオ全体で卓越したイノベーションを生み出し、市場のリーダーシップを拡大しています。差異化されたソリューションを通してお客様に継続的な価値をお届けすることに力を注いでおり、この先も長期的な成長機会をとらえるための好位置につけています」と、シスコの会長兼CEO(最高経営責任者)のチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は述べています。

GAAPベース(2019年会計年度第4四半期)
2019年会計年度
4四半期
2018年会計年度
4四半期
対前年同期比
売上高(全期とも、SPVSS事業分を含む) 134億ドル 128億ドル 5%増
売上高(全期とも、SPVSS事業分を除外) 134億ドル 126億ドル 6%増
純利益 22億ドル 38億ドル 42%減
希薄化後1株当たり利益(EPS) 51セント 81セント 37%減

2019年会計年度および2018年会計年度第4四半期のGAAPベースの業績には、米国税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)に関連する9億ドルの支払いと、9億ドルの利益がそれぞれ含まれます。

non-GAAPベース(2019年会計年度第4四半期)
2019年会計年度第4四半期 2018年会計年度第4四半期 対前年同期比
純利益(全期とも、SPVSS事業分を除外) 36億ドル 33億ドル 9%増
EPS(全期とも、SPVSS事業分を除外) 83セント 70セント 19%増

 

GAAPベース(2019年会計年度通期
2019年会計年度 2018年会計年度 対前年同期比
売上高(全期とも、SPVSS事業分を含む) 519億ドル 493億ドル 5%増
売上高(全期とも、SPVSS事業分を除外) 517億ドル 484億ドル 7%増
純利益 116億ドル 1億ドル NM
希薄化後1株当たり利益(EPS) 2ドル61セント 2セント NM

NM = Not Meaningful(非適用)

2019年会計年度および2018年会計年度のGAAPベースの業績には、米国税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)に関連する9億ドルと104億ドルの支払いがそれぞれ含まれます。

non-GAAPベース(2019年会計年度通期
2019年会計年度 2018年会計年度 対前年同期比
純利益(全期とも、SPVSS事業分を除外) 138億ドル 127億ドル 9%増
EPS(全期とも、SPVSS事業分を除外) 3ドル10セント 2ドル59セント 20%増

「第4四半期の堅実な実行結果と業績に満足しています。売上高が6%増、Non-GAAPベースの1株当たり利益が19%増となり、粗利益率も高水準でした。シスコはソフトウェア サブスクリプションによるビジネスモデルの変革を続けており、現在、ソフトウェア売上の70%をサブスクリプションが占めています。戦略的分野での投資収益率は、長期的な成長と株主価値の提供をもたらします」と、シスコのCFO(最高財務責任者)ケリー・クレイマー(Kelly Kramer)は述べています。

2019年会計年度第4四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

SPVSS事業は第2四半期中の2018年10月28日に売却されたため、「2019年会計年度第4四半期決算概要」および「2019年会計年度決算概要」では、売上高、non-GAAP利益、地域別財務情報のすべてにおいて、同事業の全四半期分の数値を除外して記載しています。

売上高:2019年会計年度第4四半期の総売上高は、6%増の134億ドルでした(製品売上高7%増、サービス売上高4%増)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が9%増、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が7%増、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が4%減となっています。製品売上高は広範な伸びをみせ、セキュリティが14%増、アプリケーションが11%増、インフラストラクチャ プラットフォームが6%増となっています。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ63.9%、62.9%、66.8%となっています。これに対して、2018年会計年度第4四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ61.7%、60.2%、66.0%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ65.5%、64.7%、67.9%となっています。これに対して、2018年会計年度第4四半期のnon-GAAPベース粗利益率は、それぞれ63.2%、61.9%、67.2%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが66.8%、EMEAが65.2%、APJCが60.8%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は7%増の49億ドルでした。non-GAAPベースの営業経費は9%増の44億ドルで、売上の32.8%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は10%増の37億ドル、営業利益率は27.5%でした。non-GAAPベースの営業利益は11%増の44億ドル、営業利益率は32.6%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は、40.4%であり、これには米国税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)関連の9億ドルの支払いが含まれます。non-GAAPベースの税引当率は18.8%となっています。

純利益と1株当たり利益:純利益はGAAPベースで22億ドル、1株当たりの利益は51セントでした。non-GAAPベースでは純利益が9%増の36億ドル、1株当たりの利益は19%増の83セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2019年会計年度第4四半期の営業活動によるキャッシュフローは4%減の39億ドルで、これに対し、2018年会計年度第4四半期は41億ドルでした。

 2019年会計年度業績概要

 売上高:2019年会計年度の総売上高は前年比7%増の517億ドルでした。

 純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は116億ドル、1株当たり利益は2ドル61セントでした。non-GAAPベースの純利益は前年比9%増の138億ドル、1株当たり利益は20%増の3ドル10セントとなっています。

営業活動によるキャッシュフロー:2019年会計年度の営業活動によるキャッシュフローは、前年比16%増の158億ドルとなっています(2018年会計年度の営業活動によるキャッシュフローは137億ドル)。2019年度および2018年度の営業活動によるキャッシュフローには、米国税制改革法(Tax Cuts and Jobs Act)に関連する8億ドルと14億ドルの支払いがそれぞれ含まれます。また、2019年度の営業活動によるキャッシュフローには、Arista Networksとの訴訟和解に関連する4億ドルの受け取りも含まれます。これらの項目の正規化調整後の営業活動によるキャッシュフローは8%増となっています。

財務上の特記事項

 現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2019年会計年度第4四半期末時点で334億ドルでした。これに対し2019年会計年度第3四半期末時点は346億ドル、2018年会計年度末時点は465億ドルでした。

繰延収益:繰延収益は、合計6%減の185億ドルとなっています。製品繰延収益は18%減となっており、これに対し、サービス繰延収益は2%の伸びとなっています。

残存履行義務:2019年度末時点で253憶ドルとなっております。

 資本配分:2019年会計年度第4四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して、60億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり35セントの配当金(総額15億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画のもと、約8200万株の普通株式を1株当たり平均54ドル99セントで買い戻しました(買戻し総額45億ドル)。

買収

2019年7月9日、シスコは上場企業のAcacia Communications, Inc.を買収する意向を発表しました。Acaciaは工場を持たない半導体会社であり、性能、容量、コストの向上を通して通信ネットワークを変革する高速コヒーレント光相互接続製品の開発、製造、販売を手掛けています。買収手続きは、標準的な完了条件に従い、規制当局の審査を経て、2020会計年度下半期中に完了する見通しです。

2020年会計年度第1四半期の業績予測

シスコは、2020年会計年度第1四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

売上高:前年同期比0~2%増
non-GAAPベースの粗利益率:64%~65%
non-GAAPベースの営業利益率:32%~33%
non-GAAPベースの税引当率:20%
non-GAAPベースの1株当たり利益:80~82セント

売却済みのSPVSS事業の2019年会計年度第1四半期の収益は1憶6800万ドルでした。

2020年会計年度第1四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、64~69セントになる見込みです。

2020年会計年度第1四半期のGAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「2020年会計年度第1四半期業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2019年8月14日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
Cisco Reports Fourth Quarter And Fiscal Year 2019 Earnings