Avatar

<サマリー>

◇第3四半期売上高:130億ドル

   • 前年比6%増(正規化のために、売却済みSPVSS事業の2018年会計年度第3四半期分を除外)

◇第3四半期1株当たり利益:69セント(GAAPベース)、78セント(non-GAAPベース)

   • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比18%増

◇第4四半期ガイダンス(正規化のために、売却済みSPVSS事業の2018年会計年度第4四半期分を除外)

   • 売上高:前年同期比4.5~6.5%増
   • 1株当たり利益:66セント~71セント(GAAPベース)、80~82セント(non-GAAPベース)

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2019年4月27日を期末とする2019年会計年度第3四半期の業績を発表しました。2019年会計年度第3四半期の売上高は130億ドルでした。また、同第3四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは30億ドル(1株当たり69セント)、non-GAAPベースでは35億ドル(1株当たり78セント)でした。

前期に公表していたとおり、シスコは2019年会計年度第3四半期中の2018年10月28日に、サービス プロバイダー ビデオ ソフトウェア ソリューション(SPVSS)事業の売却を完了しました。売上高、non-GAAP財務情報、2019年会計年度第4四半期ガイダンスについては、以前の四半期のSPVSS事業分を除外して正規化することで、比較を行えるようにしています。

「第3四半期の業績は事業全体で堅調なものとなりました。これはシスコの戦略、ビジネスモデル、市場をリードするポートフォリオに対するお客様の信頼を反映したものといえます。テクノロジーはお客様の戦略の要であり、シスコではお客様のビジネスの目的達成を支援するテクノロジーの構築に努めています」と、シスコの会長兼CEO(最高経営責任者)チャック・ロビンス(Chuck Robbins)は述べています。

 

GAAPベース(2019年会計年度第3四半期)

 

2019年会計年度
3四半期

2018年会計年度
3四半期

対前年同期比

売上高(全期とも、SPVSS事業分を含む)

130億ドル

125億ドル

4%増

売上高(全期とも、SPVSS事業分を除外)

130億ドル

122億ドル

6%増

純利益

30億ドル

27億ドル

13%増

希薄化後1株当たり利益(EPS)

69セント

56セント

23%増

 

non-GAAPベース(2019年会計年度第3四半期)

 

2019年会計年度第3四半期

2018年会計年度第3四半期

対前年同期比

純利益(全期とも、SPVSS事業分を除外)

35億ドル

32億ドル

8%増

EPS(全期とも、SPVSS事業分を除外)

78セント

66セント

18%増

 

「第3四半期の事業活動は好調で、売上高が6%増、Non-GAAPベースの1株当たり利益が18%増となったのに加え、粗利益率とキャッシュフローも堅調に推移しました。今後もイノベーション パイプラインへの投資を続け、長期的に利益を生む成長を推進すると同時に、ソフトウェア製品とサブスクリプションによってビジネスモデルを着実に進化させ、株主の皆様に価値を提供してまいる所存です」と、シスコのCFO(最高財務責任者)ケリー・クレイマー(Kelly Kramer)は述べています。

2019年会計年度第3四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

SPVSS事業は第3四半期中の2018年10月28日に売却されたため、「2019年会計年度第3四半期決算概要」では、売上高、non-GAAP利益、地域別財務情報のすべてで、同事業の全四半期の数値を除外して記載しています。

売上高:総売上高は6%増の130億ドルで、そのうち製品売上高は7%増、サービス売上高は3%増でした。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が9%増、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が5%増、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が4%減となっています。製品売上高は広範に伸びをみせ、セキュリティが21%増、アプリケーションが9%増、インフラストラクチャ プラットフォームが5%増となっています。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ63.1%、62.0%、66.3%となっています。これに対して、2018年会計年度第3四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ62.3%、61.0%、65.8%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ64.6%、63.7%、67.3%で、これに対し2018年会計年度第3四半期は64.5%、63.7%、67.1%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが65.6%、EMEAが64.5%、APJCが60.7%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は1%増の47億ドルでした。non-GAAPベースの営業経費は6%増の42億ドルで、売上の32.4%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は12%増の35億ドル、営業利益率は27.1%でした。またnon-GAAPベースの営業利益は6%増の42億ドル、営業利益率は32.2%でした。

法人税等:GAAPベースの税引当率は15.8%、non-GAAPベースの税引当率は19.0%となりました。

純利益と1株当たり利益:純利益はGAAPベースで30億ドル、1株当たりの利益は69セントでした。non-GAAPベースでは純利益が8%増の35億ドル、1株当たりの利益は18%増の78セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2019年会計年度第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは79%増の43億ドルで、これに対し、2018年会計年度第3四半期は24億ドルでした。2018年度会計年度第3四半期の営業活動によるキャッシュフローには、米国税制改革法「Tax Cuts and Jobs Act」に関連した外国税の一括支払い13億ドルが含まれます。これらの納税分の正規化調整後の営業活動によるキャッシュフローは16%増となっています。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2019年会計年度第3四半期末時点で346億ドルでした。これに対し2019年会計年度第2四半期末時点は404億ドル、2018会計年度末時点は465億ドルでした。

繰延収益:繰延収益は、合計8%減の175億ドル、製品繰延収益は23%減となりました。これに対し、サービス繰延収益は3%の伸びとなっています。

資本配分:2019年会計年度第3四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して75億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり35セントの配当金(総額15億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約1億1600万株を1株当たり平均52ドル14セントで買い戻しました(買戻し総額60億ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約180億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

買収

2019年度第3四半期、シスコは株式非公開の半導体企業Luxtera, Inc.と、株式非公開のネットワーク インフラストラクチャ アナリティクス企業Singularity Networksの買収の手続きを完了しました。

2019年会計年度第4四半期の業績予測

シスコは、2019年会計年度第4四半期の業績について以下のような見通しを立てています。(正規化のために、売却済みのSPVSS事業分を除外)

売上高:前年同期比4.5~6.5%増
non-GAAPベースの粗利益率:64%~65%
non-GAAPベースの営業利益率:31%~32%
non-GAAPベースの税引当率:19%
non-GAAPベースの1株当たり利益:80~82セント

売却済みのSPVSS事業の2018年会計年度第4四半期の収益は2憶600万ドルでした。

2019年会計年度第4四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、66~71セントになる見込みです。

2019年会計年度第4四半期のGAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「2019年会計年度第4四半期業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。http://www.cisco.com/jp

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2019年5月15日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
Cisco Reports Third Quarter FY19 Earnings

Originally Posted at: https://apjc.thecisconetwork.com/site/content/lang/ja/id/10522