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~6%の配当金増額に加え、150億ドルの株式買戻しを追加承認~

<サマリー>

◇第2四半期売上高:124億ドル

 • 前年比7%増(正規化のために、売却済みSPVSS事業の2018年会計年度第2四半期分を除外)

◇第2四半期1株当たり利益:63セント(GAAPベース)、73セント(non-GAAPベース)

 • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比16%増

◇第3四半期ガイダンス(正規化のために、売却済みSPVSS事業の2018年会計年度第3四半期分を除外)

 • 売上高:前年同期比4~6%増
 • 1株当たり利益:63セント~68セント(GAAPベース)、76~78セント(non-GAAPベース)

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2019年1月26日を期末とする2019年会計年度第2四半期の業績を発表しました。2019年会計年度第2四半期の売上高は124億ドルでした。また、同第2四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは28億ドル(1株当たり63セント)、non-GAAPベースでは33億ドル(1株当たり73セント)でした。

前期に公表していたとおり、シスコは2019年会計年度第2四半期中の2018年10月28日に、サービス プロバイダー ビデオ ソフトウェア ソリューション(SPVSS)事業の売却を完了しました。売上高、non-GAAP財務情報、2019年会計年度第3四半期ガイダンスについては、以前の四半期のSPVSS事業分を除外して正規化することで、比較を行えるようにしています。

「今四半期の堅調な業績に大変満足しています。チームは高い実行力を発揮し、ソフトウェアベースのビジネスモデルへの移行を積極的に進め、イノベーションを加速させています。ネットワーキング インフラストラクチャのすべての領域を再定義し関連付けることで、マルチクラウド、エッジ コンピューティング、デジタル変革を推進するのに必要なアジリティ、事業効率化、セキュリティをお客様に提供すべく取り組んでいます」と、シスコのCEO(最高経営責任者)チャック・ロビンス(Chuck Robbins)は述べています。

 GAAPベース(2019年会計年度第2四半期)

 

 2019年会計年度
 第2四半期

 2018年会計年度
 第2四半期

 対前年同期比

 売上高(全期とも、SPVSS事業分を含む)

 124億ドル

 119億ドル

 5%増

 売上高(全期とも、SPVSS事業分を除外)

 124億ドル

 117億ドル

 7%増

 純利益(損失)

 28億ドル

(88)億ドル

 NM

 1株当たり利益(損失)

 63セント

(1.78)セント

 NM

NM – Not meaningful

2018年会計年度第2四半期GAAPベースの業績には、米国税制改革法「Tax Cuts and Jobs Act」の制定に伴う111億ドルの支払いが含まれます。

 

 non-GAAPベース(2019年会計年度第2四半期)

 

 2019年会計年度第2四半期

 2018年会計年度第2四半期

 対前年同期比

 純利益(全期とも、SPVSS事業分を除外)

 33億ドル

 31億ドル

 6%増

 希薄化後1株当たり利益(EPS)(全期とも、SPVSS事業分を除外)

 73セント

 63セント

 16%増

 

シスコ、四半期配当金の増配に加え、株式買戻し計画の拡大を承認

シスコは、今四半期の配当金を前期比6%(2セント)増の1株あたり35セントとし、2019年4月5日の業務終了時点で株主名簿に記載のあるすべての株主に対して、2019年4月24日に支払いを行うと発表しました。さらなる配当金の分配については、取締役会の承認に基づき決定されます。

シスコの取締役会は、自社株式買戻し計画の150億ドルの増額についてもあわせて承認しました。株式買戻しに対する期限は特に設けられていません。株式買戻しの承認額の残高は、今回の追加承認分とあわせて約240億ドルとなります。

「第2四半期は事業全体で勢いが継続し、売上高は7%増、Non-GAAPベースの1株当たり利益は16%増と、好調な業績となりました。また、ソフトウェア サブスクリプションの売上高はソフトウェア ビジネス全体の65%を占める結果となり、たいへん満足しています。配当金の増額と株式買戻しの承認は、現行キャッシュフローの力強さに対する当社の自信の表れであり、株主の皆様への利益還元に向け、さらに努力してまいる所存です」と、シスコのCFO(最高財務責任者)ケリー・クレイマー(Kelly Kramer)は述べています。

2019年会計年度第2四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

SPVSS事業は第2四半期中の2018年10月28日に売却されたため、「2019年会計年度第2四半期決算概要」では、売上高、non-GAAP利益、地域別財務情報のすべてで、同事業の全四半期の数値を除外して記載しています。

売上高:総売上高は7%増の124億ドルで、そのうち製品売上高は9%増、サービス売上高は1%増でした。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が7%増、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が8%増、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が5%増となっています。製品売上高は広範に伸びをみせ、アプリケーションが24%増、セキュリティが18%増、インフラストラクチャ プラットフォームが6%増となっています。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ62.5%、61.0%、66.6%となっています。これに対して、2018年会計年度第2四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ63.1%、61.5%、67.4%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ64.1%、62.8%、67.7%で、これに対し2018年会計年度第2四半期は65.1%、63.8%、68.7%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが65.2%、EMEAが64.2%、APJCが59.2%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は3%増の46億ドルでした。non-GAAPベースの営業経費は3%増の40億ドルで、売上の31.9%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は4%増の32億ドル、営業利益率は25.8%でした。またnon-GAAPベースの営業利益は7%増の40億ドル、営業利益率は32.1%でした。

法人税等:GAAPベースの税引当率は15.6%、non-GAAPベースの税引当率は19.0%となりました。

純利益と1株当たり利益:純利益はGAAPベースで28億ドル、1株当たりの利益は63セントでした。non-GAAPベースでは純利益が6%増の33億ドル、1株当たりの利益は16%増の73セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2019年会計年度第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは7%減の38億ドルで、これに対し、2018年会計年度第2四半期は41億ドルでした。営業活動によるキャッシュフローには、米国税制改革法「Tax Cuts and Jobs Act」に関連した外国源泉徴収税の支払い8億ドルが含まれます。この納税分の正規化調整後の営業活動によるキャッシュフローは12%増となっています。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2019年会計年度第2四半期末時点で404億ドルでした。これに対し2019年会計年度第1四半期末時点は426億ドル、2018会計年度末時点は465億ドルでした。

繰延収益:繰延収益は、合計8%減の173億ドル、製品繰延収益は23%減となりました。これに対し、サービス繰延収益は3%の伸びとなっています。

資本配分:2019年会計年度第2四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して65億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり33セントの配当金(総額15億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約1億1100万株を1株当たり平均45ドル9セントで買い戻しました(買戻し総額50億ドル)。

買収

2018年12月18日、シスコは半導体企業Luxtera, Inc.(株式非公開)を買収する意向であると発表しました。2019年1月30日、シスコはネットワーク インフラストラクチャ アナリティクス企業Singularity Networks(株式非公開)を買収する意向であると発表しました。いずれの買収も、2019年会計年度第3四半期に手続きを完了しています。

2019年会計年度第3四半期の業績予測

シスコは、2019年会計年度第3四半期の業績について以下のような見通しを立てています。(正規化のために、売却済みのSPVSS事業分を除外)

売上高:前年同期比4~6%増
non-GAAPベースの粗利益率:64%~65%
non-GAAPベースの営業利益率:31%~32%
non-GAAPベースの税引当率:19%
non-GAAPベースの1株当たり利益:76~78セント

売却済みのSPVSS事業の2018年会計年度第3四半期の収益は2憶1,900万ドルでした。

2019年会計年度第3四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、63~68セントになる見込みです。

2019年会計年度第3四半期のGAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「2019年会計年度第3四半期業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。http://www.cisco.com/jp

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2019年2月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL: https://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=1966033

Originally Posted at: https://apjc.thecisconetwork.com/site/content/lang/ja/id/10135