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データセンター、IoT システム、ビルのより効率的なエネルギー管理を大胆に促進

シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下:シスコ)CEO のチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は「サステナブルで公正な事業運営のほかにビジネス成功の道はない」と強調しています。

一方、サステナブルな運営には、意識の向上や新たなイノベーションの推進など継続的な取り組みが必要です。

このような背景から、2023 年の Cisco Live U.S. では、サステナビリティを推進するシスコの企業文化を紹介し、合わせていくつかの重要な新製品を発表しました。これは「すべての人にインクルーシブな未来を実現する」というシスコのパーパスを反映しています。サステナビリティはこのパーパスの重要な構成要素であり、シスコの社員、お客様、そして地球に貢献するものです。

チャック・ロビンスはラスベガスで開催された Cisco Live の基調講演の中で、サステナビリティがシスコのお客様に対する優先事項のトップ 5 の1つであるとしました。これは、昨年、サステナビリティ担当の上級管理職を設置し、メアリー・ディ・ウィソッキ(Mary de Wysocki)を初代最高サステナビリティ責任者に任命したことにも反映されています。

サステナビリティに関するイノベーションについて、Cisco Live では非常に多くのことが語られました。主な焦点の1つがデータセンターなどにおけるエネルギー管理です。大量のエネルギーを必要とし、熱を放出するデータセンターのサーバやスイッチは米国だけでも国内の全電力の最大 2 パーセントに達し、エネルギー消費はデータセンターコストの最大 30 パーセントを占めます。このため、エネルギー使用を最適化することは、将来を見据えるあらゆる組織の大きな関心事項となっています。

その重要な第一歩が、データセンターの機能や効率を把握することです。Cisco Live では、Nexus Dashboard および Webex Control Hub に関するいくつかの重要な発表を行いました。

Cisco Nexus Dashboard は、クラウドやデータセンターのネットワーク向けの非常に直感的なインターフェースです。複雑なネットワーク環境でも監視、最適化、保護できるよう基本的な可視性は現在すでに提供されています。今後、これを Cisco Networking Cloud 全体のエネルギー管理に拡張します。

さらに Nexus Dashboard にシスコの API 連携パートナーの Panduit および Vertiv の機能を統合することで、エネルギー使用やサステナビリティに関する幅広いインサイトを提供します。これには、データセンターの Cisco Nexus スイッチや他の IT 機器のエネルギー消費、エネルギーコスト、温室効果ガスの排出量のリアルタイム情報や履歴情報が含まれます。また、Panduit や Vertiv に接続される新たなサーバ、スイッチ、ストレージなどに注目しつつ、データセンターの室温を監視し、冷却効率を改善します。

世界的なコラボレーション基盤の Webex では世界中で何億人ものユーザがつながっています。一方、このような利用者の多いツールは、データセンターのエネルギー需要に大きく影響します。シスコは今年に入ってから、新機能 Carbon Emission Insights を Webex Control Hub に搭載し、Webex デバイスのエネルギー使用を監視できるようにすると発表しました。

この機能を拡大し、Webex の会議、メッセージング、動画、その他サービスがデータセンターに与える影響も確認できるようになります。このような新機能により、Sustainability Insights は、データセンターのサステナビリティ目標達成に向けた体制の強化を以下の形で支援します。

  • Webex のクラウドサービスのエネルギー消費に基づき、データセンターの二酸化炭素排出量の推定値を算出する
  • 排出量や削減量などエネルギー消費の傾向を月次で提供する
  • サステナビリティの取り組みを強化できるよう支援する

Nexus と Webex を皮切りとして、今後、シスコのアズ・ア・サービス型の IT 運用プラットフォームである  などのプラットフォームでも近い将来、エネルギー管理のインサイトが把握できるようになります。Intersight ではまもなく、コンピュートノード、サーバ、ブレード、ラック、ファブリック インターコネクト、シャーシなどインフラストラクチャ全体でエネルギー消費を可視化できるようになります。

シスコのエンジニアリング サステナビリティ オフィスのバイスプレジデントであるデニス・リー(Denise Lee)は次のように述べています。「シスコはサステナビリティとテクノロジーが交差する独自のポジションにあり、お客様が情報に基づきテクノロジーを選択できるよう支援しています。シスコのポートフォリオ全体で、エネルギー管理や循環性のソリューションを設計しており、未来のよりスマートなビル、よりサステナブルなデータセンター、インターネットを実現します。パートナーと連携して統合エコシステムを創出することは、当社のロードマップの中核であり、ネットゼロに向けた共同の取り組みのスピードと規模拡大を加速していきます。」

エネルギー効率の高い IoT
IoT(インターネット・オブ・シングス)は、産業用ロボットから風力発電、水道、サプライチェーンまであらゆる物理システムの管理の見える化を変革しています。ここでもシスコのエネルギー管理テクノロジーは様々な産業や業務に貢献することができます。そのソリューションの1つが Cisco IoT Operations Dashboard です。機器が厳しい環境や遠隔地に設置されている場合でも、そのリアルタイム情報に安全にアクセスすることができます。問題を遠隔で検知し、トラブルシューティングを行えるため、より速やかな対応が可能となるほか、修理のために遠隔地にトラックや船を差し向けるコストや二酸化炭素排出量を削減することができます。

ビルはエネルギー資源を大量に消費し、世界の二酸化炭素排出量の30パーセント以上を占めるという試算もあります。その効率的な管理は、温室効果ガスの影響を軽減する重要な要素となります。

シスコは照明、セキュリティカメラ、ネットワークの直流配電システムの低電圧システムなどに給電するエネルギーネットワーク使用の新しいあり方を提唱しています。エネルギーロスを排除し、交流から直流の配電に移行します。エネルギーネットワークはシスコのニューヨークおよびアトランタの改装されたオフィスで採用しており、お客様のビルやオフィスでも採用が進んでいます。

スマートビルの実現に向けた取り組みを加速するため、シスコのパートナーである Energybox は シスコの IoT デバイスやソフトウェアを活用し、HVAC(空調換気設備)や照明といったシステムのリモートでの監視、管理、制御によるエネルギー使用の最適化を支援しています。

基本的にシスコの機器は、当初からエネルギー効率を最優先に考えて設計されています。社内の研究調査では、前世代までのサーバから最新の Cisco UCS X-series に移行し、データセンターをモダナイズすることで、電力消費を最大 40 〜 56 パーセント(設定による)縮小し、ハードウェアや原材料も削減し、運用コストを節約できると推定されています。

エネルギー管理のほかにも、シスコの長年にわたるサステナビリティの取り組みにおける重要な注力分野があります。例えば、シスコは 2040 年までに温室効果ガス排出量のネットゼロをバリューチェーン全体(スコープ 1、2、3)で達成する目標を掲げています。また要望に応じて無償で製品の返却を 100 パーセント受け付ける取り組みも進めています。

メアリー・ディ・ウィソッキは、この広く浸透するサステナビリティの取り組みは、さらに拡大すると話します。

「サステナブルな意志決定をいかにより深くビジネスに取り入れていくかは、今後の魅力的な分野の1つです。コミュニティに参画する中で、適切なテクノロジー、ポリシー、実践を考えることで、よい影響をもたらすことができると考えます。」

**当資料は、2023年6月7日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2023/m06/at-cisco-live-a-journey-to-sustainability.html