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~世界全体では60%、日本では40%の社員が、ハイブリッドワークによって生産性と仕事の質が向上したと実感~

ニュースサマリー

  • 社員の82%がどこからでも仕事ができるようになったことで満足度が向上したと回答
  • 世界全体では約60%、日本では約39%の社員が、生産性が向上したと回答
  • 76%が在宅勤務で出費を削減できたと回答し、年間の平均節約額は最大 8,000 米ドル
  • 世界全体では約60%、日本では約40%の社員が、生産性と仕事の質が向上したと回答
  • 自分が所属する組織がハイブリッドワークに対する準備ができていると感じている社員は わずか4 人中 1 人
  • 世界全体では74%、日本では51%が、リモートワークで家族との関係が改善したと回答
  • 世界全体で51%がリモートワークで友人との絆が深まったのに対し、日本では29%
  • 世界全体では約78%、日本では約48%の社員が、自分が所属する組織が十分なサイバー セキュリティ対策を講じていると回答

シスコシステムズ合同会社(本社: 東京都港区、代表執行役員社長: 中川 いち朗、以下 シスコ)は本日、「ハイブリッドワークに関するグローバル調査」の結果を発表し、ハイブリッドワークが世界各国の社員のウェルビーイング、ワーク ライフ バランス、パフォーマンスの向上に役立っていることが明らかになりました。組織は社員の生産性向上による恩恵を受けてきましたが、準備態勢を強化し、社員の経験を高めるためには、インクルーシブな企業文化を構築し、ハイブリッドワークを完全に定着させるさらなる取り組みが必要です。

シスコの調査「Employees are ready for hybrid work, are you?(従業員が望むハイブリッドワークの

準備はできていますか?)」によると、世界全体では約60%、日本では約40%の社員が、仕事の質が向上し、生産性が向上したと感じています。全体の約76%が、リモートでも職場にいるのと同様に職務を果たせると感じています。27 ヵ国の 28,000 人の社員を対象としたこの調査では、会社が将来的にハイブリッドワークに対して、「十分な準備が整っている」と考える社員は、4 人に 1 人しかいないことが明らかになりました。

 

ハイブリッドワークは社員のウェルビーイングの様々な側面を改善

シスコの調査では、ハイブリッドワークのウェルビーイングに与える影響を、感情、経済、精神、身体、社会の5つのカテゴリーで質問したところ、78%がハイブリッドワークやリモートワークによりウェルビーイングの様々な側面が改善されたとしています。

オフィスから離れた時間を過ごすことでワーク ライフ バランスが向上したと 79% の社員が回答しています。勤務スケジュールがより柔軟になったこと(62%)や通勤時間が大幅に短縮あるいはまったくなくなったこと(53%)がその要因となっています。64%が在宅勤務によって週 4 時間以上、26%の回答者が週 8 時間以上を削減できたとしています。

節約できた時間は優先して「家族、友人、ペットとの時間」に費やしたいという回答が 45% でした。これにより社会的ウェルビーイングが高まり、全体の73%、日本では51%がリモートワークにより家族関係が改善したとし、全体の51%、日本では29%の回答者が友人との絆が深まったとしています。

調査の時点で、76%の回答者が、リモートワークで出費を削減できたことで経済的ウェルビーイングが向上したと感じていました。平均節約額は週 150 米ドル強で、年間に換算すると約 8,000 米ドルになります。実に 87% が燃費や通勤費を節約のトップ 3 に挙げており、食費や娯楽費の減少が 74% でこれに続きました。86%がこのような節約を長期的に維持できると考えており、69% は転職を考える際にこのような節約が検討項目になるとしています。

さらに、68%の回答者が、リモートワークにより体力が向上したと考えています。71%がリモートワーク時には運動量が増え、エクササイズの回数としては年間で平均 130 回増となりました。68%の社員がハイブリッドワークは食習慣にもよい影響があると回答しています。

このようにウェルビーイングの様々な側面が改善されたことから、82%の社員はどこでも仕事ができるようになり、満足度が高いとしています。半数以上(55%)はハイブリッドワークによりストレスレベルが下がったと報告しています。29%は、ハイブリッドワークではよりリラックスしてプレッシャーのない環境で働けるとし、27%の社員は、ハイブリッドワークの柔軟性がストレス軽減の要因になっているとしています。

一方で、すべてが肯定的な体験だけではなく、半数以上(55%)がハイブリッドワークやリモートワークでマイクロマネジメントが増加したと考えています。

 

組織がハイブリッドワークの未来に備えるための戦略的、戦術的な考察

ハイブリッドワークのメリットは明確であり、この調査によると、71%が今後リモートとオフィス勤務を組み合わせたハイブリッドワークモデルを希望しています。20%は完全なリモートワークを望んでおり、オフィスでのフルタイム勤務を希望する社員はわずか 9% にとどまっています。

一方で、様々な働き方がインクルージョンやエンゲージメントに与える影響についての不安もあります。半数以上の回答者が、完全リモートワークの社員は、リモートとオフィス勤務を組み合わせて働く社員と比較して同僚(59%)や会社(57%)との関わりが難しくなるとしています。さらに、この調査によると、組織の管理にとって信頼が非常に重要な要素となることが判明しています。世界全体で71% の回答者がリモートワーク時の生産性について上司の信頼を得ているとしていますが、日本ではわずか41%でした。同僚のリモート勤務について信頼できると考えている社員の割合は、全体の59%でした。

これらの結果は、ハイブリッドワークの未来において、インクルーシブな文化が必要であることを示しています。73%は、ハイブリッドワークを本当の意味でインクルーシブにするには、会社が文化や考え方を再考する必要があるとしています。ハイブリッドワークに対応するための主な変更点として社員が望んでいるのは、勤務時間のより柔軟な定義(60%)および社員の健康やワーク ライフ バランスをさらに重視すること(60%)です。

同時に、社員が多様化、分散化する未来ではテクノロジーが引き続き重要な要素となります。62%の回答者が、接続に関する問題が日常的に発生することがリモートワーカーのキャリアを制限していると考えています。このため、84% は在宅勤務におけるシームレスな体験にはネットワーク基盤が重要であると回答していますが、会社が適切なネットワーク基盤を整備していると回答したのは 68% にとどまりました。

また 78%はハイブリッドワークの安全性を確保するためにサイバー セキュリティが重要であるとしていますが、自分の所属する組織で適切な対策を講じていると回答したのは 65%でした。ハイブリッドワークに伴うサイバーリスクを全社員が理解していると考えている回答者は 62% に過ぎず、68% は経営陣がリスクを理解していると考えています。

 

レポートについて

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、人々の働き方が変化しています。ハイブリッドワークやリモートワークが一般的になり、シスコの調査「Employees are ready for hybrid work, are you?」では、社員がこの 2 年間をどのように過ごしてきたか、そして社員や組織がハイブリッドワークの未来において成功するためには何が必要かを明らかにしています。この調査は、2022年1~3月、南極大陸を除く 27 ヵ国28,000 人の正社員を対象とし、 Dynata 社によって実施されました。

関連リソース

ハイブリッドワークに関するシスコのグローバル調査2022

シスコだからできるより良い職場環境を実現するハイブリッドワーク

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