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~日本国内では61%の人が、高速で信頼性の高いブロードバンドが将来の経済成長につながると回答~

  • 就業者の 75% が、場所を問わず仕事ができるよう、ブロードバンドサービスの大幅な改善が必要だと回答。
  • 回答者の 4 人中 3 人が、高速で信頼性の高いインターネットが、将来の経済成長、そして教育の充実に欠かせないと考えている。
  • 半数以上(58%)が、ロックダウン下でオンライン診療予約、オンライン教育などの重要なサービスにアクセスできなかったと回答。
  • 半数近く(48%)の就業者が在宅勤務や自営業で自宅のインターネット環境を利用。
  • 日本国内においては、回答者の 61% が、誰でも場所を問わずに高速で信頼性の高いインターネットに安全に接続できる環境が必要だと回答。
  • 日本の就業者の56% が、1 日あたり 4 時間以上自宅でブロードバンドを利用していると回答。

2022年2月23日に公開された 「Cisco Broadband Index」 によると、インターネットアクセスがこれまで以上に重視されていることが明らかになりました。世界30ヵ国の 約60,000 人の就業者を対象とする、自宅のブロードバンド接続、品質、利用状況に関するグローバル調査で、高速で信頼性の高いインターネットへの普遍的なアクセスなくして経済や社会の成長は実現できないと考えられていることが分かりました。

日本国内でも働き方の移行にともない、信頼性の高い接続がますます重視されています。ハイブリッドワークを行っている人の半数以上(54%)が、デジタルネットワークの大幅な改善が必要だと考えています。現在日本国内では、就業者の4 人に 1 人(25%)が、在宅勤務や自営業で自宅のインターネットサービスを利用しており、そのうち11%が、今後 12 か月で自宅のインターネット利用がさらに拡大すると回答しています。

ハイブリッドワークには質の高いインターネットが重要

ハイブリッドワークを成功させるためには、インターネットの品質と可用性を確保することが重要です。就業者の 75% が、この新しい働き方に対応し、ブロードバンドサービスの大幅な改善が必要だとしています。就業者の 78%が、ブロードバンド接続の信頼性と品質を重視していると回答しています。84%の人が、毎日自宅で 4 時間以上ブロードバンドを利用していると回答しており、高性能なインターネットアクセスの必要性が示されています。一方で、3 人以上が同時にインターネットに接続する世帯は 60% に上ります。

テレワークでは多くの場合、日常生活に必要な基本的な接続レベルでは不十分です。半数近く(43%)の回答者が、ブロードバンド接続に対応するため、今後 12 か月以内にインターネットサービスをアップグレードすることを検討しています。

日本政府が国内外のサービスプロバイダーの競争を奨励する一方で、国民は接続コストを問題視しており、半数近く(49%)が、信頼性の高いブロードバンドをリーズナブルな価格で利用できるかが課題だと考えています。低所得世帯においては、金額の問題がネックになると、同程度(46%)の人が回答しています。61% の人は、安全で高速で信頼性の高いブロードバンドサービスをあらゆる公共の場で利用可能にすべきだと回答し、それらが将来の経済成長に欠かせないと考えています。

中小企業に不可欠

半数近く(48%)の就業者が在宅勤務や自営業で自宅のインターネット環境を利用しています。特に、大企業のようなリソースや IT 基盤を持たない中小企業にとっては非常に重要です。起業家やスタートアップの興隆による業界を超えたイノベーションが醸成され、新たなデジタルビジネス環境が生まれています。

世界銀行によると*、中小企業は全世界の企業の約 90%、雇用の 50% 以上を占めています。新興国においては、10 人中 7 人が中小企業に勤務しています。このため、ブロードバンドはこの主要な事業カテゴリーの成長と発展に重要な役割を果たします。

セキュリティ対策が不可欠

社員がどこにいても仕事ができるためには、会社のネットワークやアプリケーションにオフィスの外から接続し、様々な場所、デバイス、パブリック/プライベートネットワークを通してプライベートデータにアクセスする必要があります。ハイブリッドワークの成功には、速度や信頼性に加え、安全性やセキュリティが不可欠という認識が広がっています。フルリモート勤務またはハイブリッド勤務の従業員の半数以上が、安全なブロードバンド接続にもっと費用を投資してもよいと考えています。

情報格差を解消

インターネット アクセスの質を向上させることは、ビジネスにとどまらず社会や経済に広く影響を及ぼします。回答者の 4 人中 3 人が、高速で信頼性の高いインターネットが、今後の経済成長や教育の充実に欠かせないと考えています。誰でも場所を問わずに高速で信頼性の高いインターネットに安全に接続できるようにするべきだと回答した人の割合も同程度(78%)でした。

Cisco Broadband Index のデータでも情報格差の懸念が強調されています。回答者の 65% が、仕事や教育を受けるためにインターネット接続が欠かせない要素となりつつある中、信頼性の高いブロードバンドをリーズナブルな価格で利用できることが人々にとって大きな課題になると答えています。半数以上(58%)が、ブロードバンド接続の信頼性の問題により、ロックダウン下でオンライン診療予約、オンライン教育、ソーシャルケア、公共サービスなどの重要なサービスにアクセスできなかったと回答しています。

包摂的なデジタル社会の実現に向けたパートナーシップ

ユニバーサルブロードバンドの切実なニーズに伴い、政府や業界が連携して行動を起こしていく必要があります。回答者の 75% が、誰もが高速で信頼性の高いインターネットを利用できる施策を、政府に推進してほしいと考えています。政府はブロードバンドに関する方針や制度を導入することで、競争やインターネットへの投資を促進し、普及を拡大することができます。雇用主は、各社のハイブリッドワーク モデルに適したテクノロジーを採用することで、従業員を支援することができます。サービスプロバイダーは政府と連携し、未対応あるいは対応が不十分なニーズに対処するプログラムを開発し、需要に応じた「Internet for the Future」を推進する新たなネットワーキング手法を採用することができます。

関連リソース:

 

Cisco Broadband Index について

Cisco Broadband Index は、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、ロシア、日本、香港、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、カナダ、ブラジル、メキシコ、中国、米国、スペイン、サウジアラビア、南アフリカ、スウェーデン、アラブ首長国連邦、オランダの 30 ヵ国 59,796 名の就業者を対象とした調査に基づいています。調査は 2021 年 12 月に終了しました。サンプルは、対象国全域のフルリモート勤務、オフィスでのフルタイム勤務、自宅と職場のハイブリッド勤務、外勤の従業員です。本調査は、ESOMARの原則 に基づく Market Research Society の会員である独立系調査コンサルティング会社Censuswideによって実施されました。

https://www.cisco.com/c/m/en_us/solutions/broadband/broadband-index.html 【英語】

 

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