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シスコ、セキュリティを簡素化し、複雑さを解消する
クラウドネイティブな新プラットフォーム「Cisco SecureX」を発表

~セキュリティポートフォリオ全体の可視性を高め、セキュリティ分析を提供して
ワークフローを自動化し、脅威検知や対応を迅速化~

Cisco SecureXの概要

  • 企業や組織のセキュリティポートフォリオ全体をシンプルで使いやすい、クラウドネイティブな単一のプラットフォームに統合して一元的に可視化し、未知の脅威やポリシー違反の検知を含め、セキュリティ分析を介してより多くの情報に基づくアクションが可能に
  • 脅威の探索や修正をはじめ、共通のセキュリティワークフローを自動化して業務の効率や精度を向上
  • Cisco Talosの脅威インテリジェンスの強みをもたらすマネージド型の新たな脅威ハンティング機能を追加

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は2月25日、シスコのセキュリティ ポートフォリオ ユーザー・エクスペリエンスを徹底的に簡素化し、企業や組織のCISO(最高情報セキュリティ責任者)にとって最大の課題の1つである複雑さに対処することを発表しました。シスコは過去10年にわたり、イノベーション、パートナーシップ、買収、顧客調査、オープンソース標準に多大な投資を行ってきており、今回、こうした投資をもとに開発した、業界で最も広範かつ統合性の高いクラウドネイティブなセキュリティ プラットフォームとして「Cisco SecureX」を提供します。

Cisco SecureXはシスコの幅広い統合セキュリティ ポートフォリオと顧客の既存のセキュリティインフラのすべてを通じて包括的なユーザー・エクスペリエンスを提供するものです。可視性、未知の脅威を識別、ワークフローを自動化し、ネットワーク、エンドポイント、クラウド、アプリケーション全体で顧客のセキュリティを強化します。現在のデジタルトランスフォーメーションを確実に実現するためには簡素化が不可欠であり、Cisco SecureXはシスコのあらゆるセキュリティ製品に搭載されます。

企業がデジタルトランスフォーメーションを採用し、クラウドの利用を拡大させ、IoTや高速無線アクセスの導入が広がるにつれて、攻撃対象領域も拡大しており、こうした複雑な環境のセキュリティを相

互稼動性のない多種多様なテクノロジーで確保することが困難になっています。シスコが2,800人のセキュリティ担当者を対象に実施した「2020 CISO Benchmark Study」では、回答者の28%がマルチベンダー環境の運用管理が非常に困難だと感じており、この割合は昨年の調査から8ポイント増加しています。

米ノースカロライナ大学ペンブローク校のCISO、ドン・ブライアント(Don Bryant)氏は次のように述べています。
「CISOとして、学生や教職員、そしてそれぞれ関連する機密情報の保護はセキュリティ上の真の難題です。総合的なセキュリティプラットフォームがあることで、当学のセキュリティ業務が簡素化され、迅速化することができました。すべてのツールをシームレスに統合し、シスコのプラットフォーム手法によって階層化された保護機能を単一画面で確認できるようになり、貴重な時間を取り戻すことができます」

Enterprise Strategy Group(ESG)、シニア プリンシパル アナリスト兼フェロー、ジョン・オルトシック(Jon Oltsik)氏は次のように述べています。
「約3分の1(31%)の組織がサイバーセキュリティ監視や防御の基盤として50種類以上のセキュリティ製品を導入しています。これがコストや複雑さを高めるだけでなく、サイバーセキュリティ インシデントを直ちに検知して対応することを一層難しくしています。Cisco SecureXのような統合サイバーセキュリティ テクノロジー プラットフォームであれば、より包括的な脅威検知や自動化したインシデント対応、操作しやすい機能が提供され、経済的、技術的、リソース上の問題に対処していくことができます」

 Cisco SecureXの主な基本機能

  • シスコやサードパーティのソリューションを含めて、企業や組織のセキュリティ ポートフォリオのあらゆる要素を通じて一元化した可視性を提供します。
  • 完全にクラウドネイティブなマルチテナント ソリューションで、顧客企業やパートナーに15分以内にビジネス価値を提供します。
  • 1億5,000万個以上のエンドポイント、暗号化トラフィックを含むスイッチやルータからのネットワークトラフィック、GoogleやAWS、Azure、プライベートデータセンター環境を含め、エンタープライズ全体を通じたイベントやデータの分析を行います。
    攻撃のターゲットにされた人やモノを数分以内に特定し、すべてのセキュリティ製品や脅威インテリジェンス フィードを通じて増強されたデータを活用した対応措置をとることができます。
  • Cisco Talosの脅威分析力を顧客のSOCにもたらすことで、最新の脅威追跡を可能にします。

シスコ、セキュリティビジネスグループ担当シニア バイス プレジデント 兼ゼネラルマネージャー、ジー・リッテンハウス(Gee Rittenhouse)は次のように述べています。
「業界には何千ものポイント製品があふれており、顧客支援を目的としていながら、製品同士が一体化して機能しないためにかえって管理不能な環境を作り出して、企業のセキュリティ体制にギャップを生じさせています。悪質な脅威だけでなく、複雑さもまたセキュリティチームが克服すべきリスクとなっています。Cisco SecureXは複雑さを排し、企業のセキュリティサービスやアラートの状態を一元化して単一画面で把握できるようにして、企業のセキュリティ ユーザー・エクスペリエンスを根本的に変革します。これによって、セキュリティチームはリソースをより効率的に活用して、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進することができます」

Cisco SecureXは2020年6月から一般提供を開始する予定です。

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