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5Gモバイルバックホールを最適化し、シンプルかつ柔軟で拡張性高いネットワークを運用~

シスコシステムズ合同会社(本社: 東京都港区、代表執行役員社長: デイヴ・ウェスト、以下 シスコ)は本日、株式会社NTTドコモ(以下 ドコモ)が商用サービスに備え、同社の5G向けモバイルバックホールの最適化のためにネットワークのスライシング技術としてシスコのCisco Network Convergence System(以下NCS)ルータおよびセグメントルーティング技術を採用したことを発表しました。

モバイルバックホールは携帯基地局で5G無線とコアネットワークを接続してデータセンターへのフィードを行う伝送ネットワークで、データセンターには人やマシンがアクセスする必要のあるすべてのコンテンツやアプリケーションが格納されています。

5Gへの移行に伴い、各種産業パートナーからより多様なネットワーク通信要件が生じています。従来型のトラフィックエンジニアリング技術を用いて、スケーラビリティ制約や難しい問題発生時に対処することが、多くの通信事業者やネットワーク事業者にとって課題となっています。

Cisco NCS 560およびNCS 5500シリーズのルータは、コスト効率の高いモバイルバックホール向け配信用に設計されており、モジュラ型のため、モジュール交換によって25GEや400GE化を含むドコモの今後の5G基地局設備計画に柔軟に対応することができます。

セグメントルーティングは、パケットヘッダにセグメント情報を付加することでパケットの通過経路の指定に役立ち、ラベル配布プロトコルが不要なため、よりシンプルかつ柔軟で、スケーラブルなネットワーク運用が可能になります。

ドコモの取締役常務執行役員兼R&Dイノベーション本部長の中村 寛氏は次のように述べています。
「当社は、5Gが社会課題の解決やより豊かな生活へのスタイルの革新をもたらすと確信しております。様々な業種のパートナーとの連携によって、5Gのサービスを協創しており、これらのサービスを提供するには、より柔軟で安定したネットワークの提供が必要になります。シスコとの継続的なパートナーシップによって、高いネットワーク品質を提供していきたいと考えております」

シスコ、サービスプロバイダー事業担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジョナサン・ダビッドソン(Jonathan Davidsonは次のように述べています。
「5Gでは、IPネットワークがこれまで以上に重要な役割を果たします。ネットワーク構築において自動化やプログラマビリティ、マススケール対応への一層の強化が求められます。ドコモとシスコは緊密に連携して5Gへの移行に向けて適切な道筋を綿密に策定し、インテリジェントなソフトウェア定義ネットワークを活用することによって、共通かつ信頼性の高いアーキテクチャーのもと、サービスを統合し、コスト削減とマルチドメインへの新サービスの提供を支援します」

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