慶應義塾大学と共同でアイデアの実現化を支援
シスコシステムズ合同会社(代表執行役員社長:デイヴ・ウェスト、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は、社会、地域、企業の課題解決を目指す事業アイデアコンテストである「Tokyo Moonshot Challenge」の開催を決定し、コンテスト参加者の募集を開始します。また、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下 慶應SDM)と共同研究契約を締結し、利用者参加型のサービスデザイン思考を取り入れ、セミナーやワークショップによる学ぶ機会(インプット)とアイデアコンテストによる実現する機会(アウトプット)を提供します。
シスコは、テクノロジーの「つなぐ力」によってより良い社会の構築へ貢献することを目指しています。その一環であるTokyo Moonshot Challengeでは、企業やスタートアップ、大学や研究機関、自治体、そして個人まで幅広い層から参加者を募り、未来志向の新しい都市体験や宇宙IoTサービスに繋がる事業アイデアを集めて、世界を変える革新的なアイデアの具現化をシスコとエコパートナーが支援していきます。アイデア募集した地理空間情報、宇宙IoT、5G等の先端技術を有効活用し、日本の課題を解決する独創的なソリューションは、各参加者がセミナーやワークショップ、プロトタイピングといったインプットの機会を通してより具体化していきます。参加者はさらに、最終成果としての事業アイデアをプレゼンテーション大会にて発表し、審査員が優秀アイデアを選考します。最優秀アイデアには100万円、優秀アイデアには50万円が各1組ずつ賞金として授与されます。また、副賞として、オリンピック観戦チケットを授与します。
本コンテスト実施に先駆けて、シスコは慶應SDMと共同研究契約を締結し、利用者参加型サービスデザインプロセスの設計に共同で取り組んでいくことに合意しました。これにより両者は、オープンイノベーションの実現や新しいテクノロジーの発掘のために、サービスの提供者のみならずサービスの利用者などの多様なステークホルダーと共にサービスをデザインするうえで、アイデアコンテストを実施し、その有用性や課題を実証します。具体的には、デザインプロセスに関係する国内外での取組みの調査や、システム思考およびデザイン思考を適用したデザインプロセスの設計、コンテストの企画・運営によるプロセスの実証を進めていきます。
シスコはこれまでにも、オリンピック・パラリンピック開催地であるロンドンとリオデジャネイロで、アイデアコンテストを開催しました。その成果として、現地の有望なスタートアップの発掘と支援を行い、例えば、障がい者がバリアフリーとなっている道路ルートを検索できるアプリや、街中の不審な音や車の衝突音を検知することで警察や救急などを急行させる治安システムなど、社会課題を解決するソリューションの実現化を後押しし、地域社会に貢献してきました。日本においても、Tokyo Moonshot Challengeの開催を通じて、多様な知見をもつ参加者やパートナーをつなぐ動きを加速させ、これまでにないイノベーションを共創することで社会への貢献を目指します。
Tokyo Moonshot Challenge開催にあたり、エコパートナーよりコメントが寄せられています。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
教授 神武直彦氏
気象を観測する「ひまわり」やヒトやモノの位置を測る米国のGPSや日本の「みちびき(準天頂衛星)」、衛星放送・通信のためのBS/CS衛星といった人工衛星は、宇宙空間も含めたIoT時代の重要なインフラになりつつあります。それらを地上のIoTと組み合わせてダイナミックな価値あるサービスを実現することができる時代になってきました。また、テクノロジーの高機能化とコモディティ化によって、スーツケースに入れて持ち運べる大きさの人工衛星を創ることもできるようになり、10年前には一部の先進国でしかできなかったことが、地球上のどこででもできるようになっています。宇宙空間も含めたIoTサービス、つまり宇宙IoTサービスによって価値を生み出すには、そのサービスを利用する利用者をしっかり理解し、利用者と共にアイデアを創出し、デザインを行なっていくことが重要です。Tokyo Moonshot Challenge によって日本から世界へダイナミックなアイデア、そしてサービスが生まれ、広がっていくことを期待し、その取り組みにご一緒することを楽しみにしています。
さくらインターネット株式会社
Tellus project/xData Alliance Project シニアプロデューサー 山崎秀人氏
シスコシステムズ様の強みであるテクノロジーによる「つなぐ力」を基盤に、法人、個人を問わず多くの方が参加できるTokyo Moonshot Challengeは、まさにオープンイノベーションを実現する取り組みです。このたび協力させていただけることを喜ばしく思うとともに、多くの新しいビジネスアイデアが実現されることを期待しております。さくらインターネットは、経済産業省からの委託事業として、クラウドベースの衛星データプラットフォーム「Tellus」を開発、運用しています。シスコシステムズ様にも、Tellusをサポートするアライアンス「xData Alliance(クロスデータアライアンス)」のメンバーとしてご協力いただいております。衛星データや地上データをオープン&フリーに提供するTellusが、Tokyo Moonshot Challenge参加者の一助となれば幸いです。
参加の応募は、Tokyo Moonshot Challengeのサイトを通じて、随時登録を受け付けます。スケジュールや応募資格等詳細については、同サイトをご覧ください。
「Tokyo Moonshot Challenge」開催概要
■スケジュール
2019年8月23日:開催発表、参加者募集開始
2019年10月2日:実施説明会
2019年11月:リフトオフイベント(キックオフイベント)
2019年11月~2020年4月:セミナー、ワークショップ等
2020年4月:プレゼンテーション大会
2020年5月~7月:ショーケース準備
2020年7月~9月:ショーケース展示
■審査員(敬称略)
シスコシステムズ合同会社 会長 鈴木和洋
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授 神武直彦
さくらインターネット株式会社 フェロー/京都造形芸術大学 教授 小笠原治 他
■審査基準
- 課題設定の新規性・妥当性
- アイディアの新規性・有用性
- 市場へのインパクト
- ビジネスとしての有効性
- 宇宙IoTの有効活用性
- 提案者のモチベーション など
■応募資格
- 事業を有する法人、企業、スタートアップ、大学や研究機関、自治体、その他法人
- 個人での参加も可能
- 複数主体から構成される団体やコンソーシアム型体制による参加も可能
- プロトタイピング、実証、ショウケース化実施にあたって協力が可能であること
- 未成年の方は、保護者の承諾証明が必要
- チームで登録する場合は、1チーム5名まで
*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)