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Internet of Things(IoT)は、企業に生産性の向上や詳細情報へのアクセス、新たな収益機会の創出などをもたらす大きな可能性を秘めています。しかし同時に、規模を生産レベルまで拡張できず、また急速に拡大するインフラの管理やセキュリティの確保が困難であるといった理由で、多くの組織がIoTプロジェクトの導入に苦労しています。お客様のこうした課題に対処するため、シスコはSentryoを買収する意向を発表しました。Sentryoはフランスのリヨンに拠点を置き、産業用制御システム(ICS)ネットワーク向けにデバイスの可視性やセキュリティを提供するソリューションを開発しています。

Sentryoの産業用IoT/OTテクノロジーソリューションはエネルギー、製造、石油/ガス、運輸/交通業界などの企業を支援し、産業用ネットワークのレジリエンス(回復力)を高め、サイバーセキュリティ攻撃から防御できるようにします。Sentryoの機能をシスコのインテントベースネットワーク アーキテクチャと組み合わせることによって、お客様はIoTの恩恵を享受し、大規模なスケールでネットワークやデバイスの管理を可能にするとともに、IT部門とOT部門間のコラボレーションを実現し、資産やデータの保護を強化できます。

シスコとSentryo 双方が企業が直面するビジネスの課題を理解しており、すでに両社が共同して課題に取り組んだ事例もあります。Sentryoのエッジセンサーを、シスコのIOxアプリケーション フレームワーク搭載の産業用ネットワーキング機器に組み込みました。今年初めにシスコはインテントベースネットワーキングをIoTエッジまで拡張する、業界初の統合型ネットワーク アーキテクチャを発表しました。接続性はIoTプロジェクトの基盤であり、ネットワークの力を解き放つことによって運用効率を飛躍的に向上させ、新たなビジネス機会を切り拓くことができるとシスコは確信しています。Sentryoが加わることによって、シスコは制御システムエンジニアにアセットのより深いレベルまで可視性を提供できるようになり、お客様のネットワークを最適化して異常を検知し、安全性を確保できるようになります。

買収はすべての慣習的な取引完了条件に従い、フランスをはじめとする規制当局の承認を得た上で、シスコの2020会計年度第1四半期末(2019年10月26日)までに完了する見通しです。Sentryoチームをシスコにお迎えできることを楽しみにしています。

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* 米国で発表されたブログの内容は、以下をご参照ください。
https://blogs.cisco.com/news/cisco-industrial-iot-news

Originally Posted at: https://apjc.thecisconetwork.com/site/content/lang/ja/id/10624