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ニュースサマリー:

  • 第2四半期の売上高は前年同期比6%減の128億ドル、GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比3%減の65セント、Non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比1%減の87セント
  • 増収した分野は、セキュリティ、コラボレーション、およびオブザーバビリティ
  • 2024年会計年度第2四半期におけるビジネスモデル変革の進展状況
    • ソフトウェア総売上高は前年同期比横ばい、ソフトウェア サブスクリプション売上高は前年同期比5%増に
    • 総経常利益(ARR)は前年同期比6%増の247億ドル、製品ARRは前年同期比9%増に
    • 残存履行義務(RPO)は前年同期比12%増の357億ドル、製品RPOは前年同期比12%増に
  • 配当金は3%増額し、1株当たり40セントに
  • 2024年会計年度第2四半期業績
  • 売上高:128億ドル
    • 前年同期比6%減
  • 1株当たり利益:65セント(GAAPベース)、87セント(Non-GAAPベース)
    • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比3%減
    • Non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比1%減
  • 2024年会計年度第3四半期ガイダンス
  • 売上高:121億ドル~123億ドル
  • 1株当たり利益:51セント~56セント(GAAPベース)、84セント~86セント(Non-GAAPベース)
  • 2024年会計年度ガイダンス
  • 売上高:515億ドル~525億ドル
  • 1株当たり利益:2ドル61セント~2ドル73セント(GAAPベース)、3ドル68セント~3ドル74セント(Non-GAAPベース)

 

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2024年1月27日を期末とする2024年会計年度第2四半期の業績を発表しました。2024年会計年度第2四半期の売上高は128億ドルでした。また、同第2四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは26億ドル(1株当たり65セント)、Non-GAAPベースでは35億ドル(1株当たり87セント)でした。

シスコの会長兼CEOであるチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は次のように述べています。「第2四半期の業績は好調で、営業レバレッジと投資利益リターンが堅調に推移しました。引き続き、将来成長が見込まれる分野に投資の照準を合わせていきます。当社のイノベーションは接続化が進むエコシステムの中心であり、お客様がAIを導入し組織のセキュリティを強化していくうえで、重要な役割を担うことになります。」

また、シスコのCFOであるスコット・ヘレン(Scott Herren)は次のように述べています。「集中的な経営戦略の遂行と業務規律が牽引役となり、第2四半期の売上と利益、粗利益率はいずれも堅調な結果となりました。経常収益を増大させる方向へビジネスモデルをシフトする取り組みは順調に進んでいます。一方で、配当金の増額が示すように、財務規律、営業レバレッジ、株主への還元にも引き続き重点を置いています。」

 

GAAPベース(2024年会計年度第2四半期)
2024年会計年度
第2四半期
2023年会計年度
第2四半期
対前年同期比
売上高 128億ドル 136億ドル 6%減
純利益 26億ドル 28億ドル 5%減
希薄化後1株当たり利益(EPS) 0.65ドル 0.67ドル 3%減

 

non-GAAPベース(2024年会計年度第2四半期)
2024年会計年度
第2四半期
2023年会計年度
第2四半期
対前年同期比
純利益 35億ドル 36億ドル 3%減
EPS 0.87ドル 0.88ドル 1%減


シスコ、四半期配当金を増配
シスコは、今四半期の配当金を前期比1セント増もしくは3%増の1株あたり40セントとし、2024年4月4日の業務終了時点で株主名簿に記載のあるすべての株主に対して、2024年4月24日に支払いを行うと発表しました。さらなる配当金の分配については、取締役会の承認に基づき決定されます。

2024年会計年度第2四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

2024年会計年度第2四半期の特記事項

売上高:2024年会計年度第2四半期の総売上高は、6%減の128億ドルでした(製品売上高9%減、サービス売上高4%増)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が4%減、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が7%減、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が12%減となっています。製品売上高には、セキュリティ(3%増)、コラボレーション(3%増)、オブザーバビリティ(16%増)など、各分野の成長が反映されています。一方、ネットワーキング製品の売上高は12%減となりました。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ64.2%、62.7%、68.2%となっています。これに対して、2023年会計年度第2四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ62.0%、60.2%、67.2%でした。

Non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ66.7%、65.2%、70.5%で、これに対し2023年会計年度第2四半期は63.9%、62.1%、69.1%でした。
地域別の総粗利益率は、Americasが65.7%、EMEAが68.1%、APJCが68.2%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は51億ドルと前年同期と横ばいで、売上高の40.0%を占めていました。 Non-GAAPベースの営業経費は1%増の43億ドルで、売上高の33.8%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は6%減の31億ドル、営業利益率は24.2%でした。 Non-GAAPベースの営業利益は4%減の42億ドル、営業利益率は33.0%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は16.7%、 Non-GAAPベースの税引当率は19.0%となりました。

純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は5%減の26億ドル、1株当たりの利益は3%減の65セントでした。 Non-GAAPベースの純利益は3%減の35億ドル、1株当たりの利益は1%減の87セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2024年会計年度第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは83%減の8億ドルで、これに対し、2023年会計年度第2四半期は47億ドルでした。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2024年会計年度第2四半期末時点で257億ドルでした。これに対し2023年会計年度末時点では261億ドルでした。

残存履行義務(RPO):RPOの総額は12%増の357億ドルでした。この金額の50%については、今後12カ月にかけて、売上高として認識されます。 製品RPOとサービスRPOはいずれも12%増となっています。

繰延収益:繰延収益は、合計8%増の258億ドルとなっています。製品繰延収益は9%増となっており、サービス繰延収益は7%の伸びとなっています。

資本配分:2024年会計年度第2四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して28億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり39セントの配当金(総額16億ドル)の分配を決定し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約2500万株を1株当たり平均49ドル54セントで買い戻しました(買戻し総額13億ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約84億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

ガイダンス
シスコは、2024年会計年度第3四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

2024年会計年度第3四半期
売上高:前年同期比121億ドル~123億ドル
Non-GAAPベースの粗利益率:66%~67%
Non-GAAPベースの営業利益率:33.5%~34.5%
Non-GAAPベースの1株当たり利益:84セント~86セント

2024年会計年度第3四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、51~56セントになる見込みです。

シスコは、2024年会計年度の業績について以下のような見通しを立てています

2024会計年度
売上高:515億ドル~525億ドル
Non-GAAPベースの1株当たり利益:3ドル68セント~3ドル74セント

2024年会計年度のGAAPベースの1株当たりの利益は、2ドル61セント~2ドル73セントになる見込みです。

2024年会計年度第3四半期及び2024年会計年度通期のガイダンスにおいては、実効税率をGAAPベースの業績で18%、Non-GAAPベースの業績で19%と想定しています。

**当資料は、2024年2月     14日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2024/m02/cisco-reports-second-quarter-earnings.html