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<サマリー>

  • シスコは、第4四半期売上高が前年同期比横ばいの131億ドル、年度売上高が前年比3%増の516億ドルという業績で、2022年会計年度を締めくくりました。
  • 需要は堅調で、通期過去最高の製品受注数と製品バックログを記録。
  • ビジネスモデルトランスフォーメーションの進展により、2022年会計年度第4四半期の総経常利益(ARR)は、前年同期比8%増の229億ドルに。

◇第4四半期売上高:131 億ドル

  • 前年同期比横ばい

◇第4四半期1株当たり利益:68セント(GAAPベース)、83セント(non-GAAPベース)

  • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比4%減
  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比1%減

◇2022年会計年度売上高:516億ドル、前年比3%増

◇2022年会計年度1株当たり利益:2ドル82セント(GAAPベース)、3ドル36セント(non-GAAPベース)

  • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比13%増
  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比4%増

◇2023年会計年度第1四半期ガイダンス

  • 売上高:前年同期比2~4%増
  • 1株当たり利益:64~68セント(GAAPベース)、82~84セント(non-GAAPベース)

◇2023年会計年度ガイダンス

  • 売上高:前年比4~6%増
  • 1株当たり利益:2ドル77セント~2ドル88セント(GAAPベース)、3ドル49セント~3ドル56セント(non-GAAPベース)

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2022年7月30日を期末とする2022年会計年度第4四半期と2022年会計年度通期の業績を発表しました。2022年会計年度第4四半期の売上高は131億ドルでした。また、同第4四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは28億ドル(1株当たり68セント)、non-GAAPベースでは34億ドル(1株当たり83セント)でした。

シスコの会長兼CEOであるチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は次のように述べています。

「第4四半期の業績のおかげで、2022年会計年度を好調のうちに締めくくることができました。変動の激しい環境のなか、当社チームは良好な業績をあげ、2022年度通期で当社史上最高のnon-GAAPベースでの1株当たり利益を達成しました。製品受注数と製品バックログはいずれも過去最高を記録しました。これは、今後も当社のイノベーションに対する堅調な需要が継続し、お客様がデジタルトランスフォーメーションを加速するなかで、当社がお客様に総合的な価値をもたらしていることを反映しています」

また、シスコのCFOであるスコット・ヘレン(Scott Herren)は次のように述べています。

「第4四半期は、強力な実行力と、世界的な供給状況の影響を軽減するために実施した数多くの取り組みにより、当社予想を超える総売上高を達成しました。当社の事業規律は、健全な営業利益率と強力なキャッシュフローの創出に反映されており、第4四半期には40億ドル近くを株主の皆様に還元することができました。また、当社のビジネスモデルトランスフォーメーションは順調に進展し続けており、残存履行義務の残高は310億ドルを超えています。このことは、過去最高のバックログと相まって、今後の収益に対する実質的な見通しと自信をもたらしています」

GAAPベース(2022年会計年度第4四半期)
  2022年会計年度
4四半期
2021年会計年度
4四半期
対前年同期比
売上高 131億ドル 131億ドル —%
純利益 28億ドル 30億ドル 6%減
希薄化後1株当たり利益(EPS) 68セント 71セント 4%減

 

non-GAAPベース(2022年会計年度第4四半期)
  2022年会計年度
4四半期
2021年会計年度
4四半期
対前年同期比
純利益 34億ドル 36億ドル 3%減
EPS 83セント 84セント 1%減

 

 

GAAPベース(2022年会計年度通期)
  2022年会計年度 2021年会計年度 対前年同期比
売上高 516億ドル 498億ドル 3%増
純利益 118億ドル 106億ドル 12%増
EPS 2ドル82セント 2ドル50セント 13%増

 

non-GAAPベース(2022年会計年度通期)
  2022年会計年度 2021年会計年度 対前年同期比
純利益 141億ドル 136億ドル 3%増
EPS 3ドル36セント 3ドル22セント 4%増

 

2022 年会計年度第4四半期決算概要

(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

売上高:2022年会計年度第4四半期の総売上高は、横ばいの131億ドルでした(製品売上高、サービス売上高ともに横ばい)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が3%減、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が8%増、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が2%減となっています。製品売上高をけん引したのは、エンドツーエンド セキュリティ(20%増)、最適化されたアプリケーション エクスペリエンス(8%増)、およびコラボレーション(2%増)でした。セキュアでアジャイルなネットワークとInternet for the Future(未来のインターネット)は、それぞれ1%と10%の減少となりました。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ61.3%、59.1%、67.5%となっています。これに対して、2021年会計年度第4四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ63.6%、62.7%、66.2%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ63.3%、61.3%、69.0%で、これに対し2021年会計年度第4四半期は65.6%、65.0%、67.4%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが62.6%、EMEAが64.4%、APJCが63.6%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は4%減の46億ドルで、売上の35.0%を占めていました。non-GAAPベースの営業経費は4%減の41億ドルで、売上の30.9%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は4%減の34億ドル、営業利益率は26.2%でした。non-GAAPベースの営業利益は4%減の42億ドル、営業利益率は32.4%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は17.6%、non-GAAPベースの税引当率は18.5%となりました。

純利益と 1 株当たり利益:GAAPベースの純利益は6%減の28億ドル、1株当たりの利益は4%減の68セントでした。non-GAAPベースの純利益は3%減の34億ドル、1株当たりの利益は1%増の83セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2022年会計年度第4四半期の営業活動によるキャッシュフローは18%減の37億ドルで、これに対し、2021年会計年度第4四半期は45億ドルでした。

2022年会計年度業績概要

売上高:総売上高は、3%増の516億ドルでした。

純利益と 1 株当たり利益:GAAPベースの純利益は12%増の118億ドル、1株当たりの利益は13%増の2ドル82セントでした。non-GAAPベースの純利益は3%増の141億ドル、1株当たりの利益は4%増の3ドル36セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2022年会計年度の営業によるキャッシュフローは132億ドルで、2021年度から14%減でした。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2022年会計年度第4四半期末時点で193億ドルでした。これに対し2022年会計年度第3四半期末時点では201億ドル、2021年会計年度末時点では245億ドルでした。

残存履行義務(RPO:RPOの総額は2%増の315億ドルでした。この金額の54%については、今後12カ月の間、売上高と見なされます。製品RPOは6%増、サービスRPOは1%減となっています。

繰延収益:繰延収益の総額は、5%増の233億ドルとなっています。製品繰延収益は11%増となっており、これに対し、サービス繰延収益は1%の伸びとなっています。

資本配分:2022年会計年度第4四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して40億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり38セントの配当金(総額16億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約5,400万株を1株当たり平均44ドル2セントで買い戻しました(買戻し総額24億ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約152億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

2023年会計年度第1四半期の業績予測

シスコは、2023年会計年度第1四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

売上高:前年同期比2~4%増
non-GAAPベースの粗利益率:63%~64%
non-GAAPベースの営業利益率:31.5%~32.5%
non-GAAPベースの1株当たり利益:82~84セント

2023年会計年度第1四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、64~68セントになる見込みです。

シスコは、2023年会計年度の業績について以下のような見通しを立てています。

売上高:前年比4~6%増
non-GAAPベースの1株当たり利益:3ドル49セント~3ドル56セント

2023年会計年度のGAAPベースの1株当たり利益は、2ドル77セント~2ドル88セントになる見込みです。

2023年会計年度第1四半期及び2023年会計年度通期のガイダンスにおいては、GAAPベース及びnon-GAAPベースの業績について、実効税率を19%と想定しています。

GAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2022年8月17日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2022/m08/cisco-reports-fourth-quarter-and-fiscal-year-2022-earnings.html