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ニュースサマリー:

  • 売上高は前年同期比横ばいの128億ドル、GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比7%増の73セント、Non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比5%増の87セント。
  • 製品受注総数は前年同期比8%増と、堅調な需要。
  • ビジネスモデル変革の進展により、2022年会計年度第3四半期の総経常利益(ARR)は、前年同期比11%増の224億ドルに。

<サマリー>

◇第3四半期売上高:128億ドル

  • 前年同期比横ばい

◇第3四半期1株当たり利益:73セント(GAAPベース)、87セント(non-GAAPベース)

  • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比7%増
  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比5%増

◇2022年会計年度第4四半期ガイダンス

  • 売上高:前年同期比1~5%減
  • 1株当たり利益:60~70セント(GAAPベース)、76~84セント(non-GAAPベース)

◇2022年会計年度ガイダンス

  • 売上高:前年比2~3%増
  • 1株当たり利益:2ドル75セント~2ドル85セント(GAAPベース)、3ドル29セント~3ドル37セント(non-GAAPベース)

2022年5月18日、米カリフォルニア州サンノゼ(SAN JOSE, Calif.)発

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2022年4月30日を期末とする2022年会計年度第3四半期の業績を発表しました。2022年会計年度第3四半期の売上高は128億ドルでした。また、同四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは30億ドル(1株当たり73セント)、non-GAAPベースでは36億ドル(1株当たり87セント)でした。

シスコの会長兼CEOであるチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は、次のように述べています。「当社のテクノロジーに対する需要は引き続き堅調に推移しており、事業変革が順調に進展しています。中国での新型コロナウイルスにともなうロックダウンや、ウクライナでの戦争が当四半期の収益に影響を与えていますが、事業全体の基本的な推進力は強固であり、長期的視点においての自信があります」

シスコのCFOであるスコット・ヘレン(Scott Herren)は、次のように述べています。「強力な価格設定と統制のとれた支出管理により、予期せぬ混乱にもかかわらず健全な収益を実現することができました。当社の製品バックログは150億ドルをはるかに超えており、製品の年間経常利益と残存履行義務は再び2桁の伸びを示しました。ビジネスモデル変革の継続的な進展は当社の戦略の成功を反映するものであり、長期的な自信となっています」

GAAPベース(2022年会計年度第3四半期)
2022年会計年度
3四半期
2021年会計年度
3四半期
対前年同期比
売上高 128億ドル 128億ドル —%
純利益 30億ドル 29億ドル 6%増
希薄化後1株当たり利益(EPS) 73セント 68セント 7%増

 

non-GAAPベース(2022年会計年度第3四半期)
2022年会計年度
3四半期
2021年会計年度
3四半期
対前年同期比
純利益 36億ドル 35億ドル 3%増
EPS 87セント 83セント 5%増

2022年会計年度第3四半期決算概要

(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

売上高:2022年会計年度第3四半期の総売上高は、横ばいの128億ドルでした(製品売上高3%増、サービス売上高8%減)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が5%増、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が6%減、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が6%減となっています。製品売上高をけん引したのは、セキュア、アジャイルネットワーク(4%増)、Internet for the Future(未来のインターネット)(6%増)、エンドツーエンド セキュリティ(7%増)、および最適化されたアプリケーションエクスペリエンス(8%増)でした。コラボレーションは7%の減少となっています。

2022年会計年度第3四半期は13週、2021年会計年度第3四半期は14週でした。2021年会計年度第3四半期の追加1週間分の追加収益の総額は、収益成長率の約3%でした。

2022年3月、ロシアのウクライナ侵攻に関連して、シスコはロシアとベラルーシでの事業を当面の間停止する意向を発表しました。2022年会計年度第3四半期の収益へのマイナス影響は、合計で約2億ドルとなりました。これまで、ロシア、ベラルーシ、ウクライナを合わせた合計売上高は、当社の総売上高の約1%を占めていました。

粗利益率GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ63.3%、61.8%、67.3%となっています。これに対して、2021年会計年度第3四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ63.9%、62.6%、67.4%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ65.3%、64.1%、68.9%で、これに対し2021年会計年度第3四半期は66.0%、64.9%、68.7%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが64.8%、EMEAが65.9%、APJCが66.4%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は4%減の45億ドルで、売上の35.1%を占めていました。non-GAAPベースの営業経費は5%減の39億ドルで、売上の30.7%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は4%増の36億ドル、営業利益率は28.1%でした。non-GAAPベースの営業利益は4%増の45億ドル、営業利益率は34.7%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は19.9%、non-GAAPベースの税引当率は19.0%となりました。

純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は6%増の30億ドル、1株当たりの利益は7%増の73セントでした。non-GAAPベースの純利益は3%増の36億ドル、1株当たりの利益は5%増の87セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2022年会計年度第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは6%減の37億ドルで、これに対し、2021年会計年度第3四半期は39億ドルでした。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金および現金等価資産ならびに投資総額は、2022年会計年度第3四半期末時点で201億ドルでした。これに対し2021年会計年度末時点では245億ドルでした。

残存履行義務RPO):RPOの総額は7%増の302億ドルでした。この金額の54%については、今後12カ月の間、売上高と見なされます。製品RPOは13%増、サービスRPOは3%増となっています。

繰延収益:繰延収益は、合計7%増の223億ドルとなっています。製品繰延収益は13%増となっており、これに対し、サービス繰延収益は2%の伸びとなっています。

資本配分:2022年会計年度第3四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して18億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり38セントの配当金(総額16億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約500万株を1株当たり平均54ドル20セントで買い戻しました(買戻し総額2億5,200万ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約176億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

買収

2022年会計年度第3四半期に、株式非公開の企業向けソフトウェア会社であるOpsaniの買収を完了しました。

2022年会計年度第4四半期ガイダンス

シスコは、2022年会計年度第4四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

2022年会計年度第4四半期

売上高:前年同期比1~5.5%減
non-GAAPベースの粗利益率:64%~65%
non-GAAPベースの営業利益率:31.5%~33.5%
non-GAAPベースの1株当たり利益:76~84セント

2022年会計年度第4四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、60~70セントになる見込みです。

シスコは、2022年会計年度の業績について以下のような見通しを立てています。

2022年会計年度

売上高:前年比2~3%増

non-GAAPベースの1株当たり利益:3ドル29セント~3ドル37セント

2022年会計年度のGAAPベースの1株当たり利益は、2ドル75セント~2ドル85セントになる見込みです。

2022年会計年度は52週、2021年会計年度は53週であり、ガイダンスに反映されています。

2022年会計年度第4四半期及び2022年会計年度通期のガイダンスにおいては、GAAPベースおよびnon-GAAPベースの業績について、実効税率を19%と想定しています。

GAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2022年5月18日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2022/m05/cisco-reports-third-quarter-fy2022-earnings.html