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~モータースポーツ現場で移動型のオフィスを実証~

株式会社ルーキーレーシング(住所:愛知県名古屋市中区栄、代表取締役:豊田章男、以下 ルーキーレーシング)とシスコシステムズ合同会社(住所:東京都港区赤坂、代表執行役員社長:中川 いち朗、以下 シスコ)は本日、ルーキーレーシングが利用する新型トランスポーター(車両運搬とレース会場での運営基地)にシスコが提供した通信基盤を実装し稼働を開始したことを発表しました。車両のコネクティッド化に関する先端テクノロジーの実装と、それを活用したモビリティオフィスによる新しい働き方を提案するとともに、MaaS(Mobility as a Service)ビジネスのユースケースの1つである「移動型のオフィス」の実現に向けた実験的な取り組みを両社で体現します。

現在、ルーキーレーシング(ROOKIE Racing)は「SUPER GT」、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」、「スーパー耐久シリーズ」、「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 2021」の4つのカテゴリに参戦しています。モータースポーツの現場にいる時間が長くても、『場所にとらわれず働きたい』という要望がありました。

新型トランスポーターに搭載したシスコ最新通信システムを通してサーキットにおいて複数の通信手段(有線、セルラー、衛星)を用いたネットワーク環境を提供し、モータースポーツの現場から得られる情報の共有や蓄積、リモート会議等を通じた遠隔コミュニケーションを通してもっといいクルマづくりを実現していきます。

新型トランスポーターには、最大40Gbpsのインターフェースを持つCisco Catalyst 9000シリーズスイッチ、Catalyst無線LAN、ISR4000シリーズルータ、SD-WAN、HyperFlex、Intersight、Meraki MGシリーズ、ThousandEyesなど最新のシスコのテクノロジーが実装された製品群を搭載しています。シスコの持つ実績のあるネットワークソリューション(SD-WAN, LAN, 無線LAN)により、トランスポーター内外でのエンドツーエンドでの安定した品質のネットワーク、各部屋へのIP化された映像音声伝送、運用性を考慮したクラウド管理型インフラによる車内、インターネット、クラウド全般での可視化を実現、最先端のオフィスと同等レベルのIT環境の提供が可能になりました。

 シスコでは、2019年より、ネットワーキング、クラウド、コラボレーション、セキュリティといったシスコの最新テクノロジーを実装した大型特別車両Cisco Network Experience Vehicle(CNEV:シスコネットワーク体験車)を展開してきました。CNEVは、平時はシスコのテクノロジーを体験できるデモ用車両として、災害時には被災者の方々や各種支援団体等へ向けたネットワークサービスやコミュニケーション支援機能を提供する車両として活用され、今回の新型トランスポーターでの通信基盤構築においても参照されています。

新型トランスポーターは2021年4月から8月初旬にかけ構築を進め、8月21日からの2021 SUPER GT第3戦からテスト運用を開始し、通信機能の検証を行ってきました。

コメント
株式会社ルーキーレーシング 取締役 豊田大輔

「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを実現したい。世界で戦えるクルマ屋集団を作りたい。これがルーキーレーシングのビジョンです。そして、モータースポーツ産業が、より魅力あるものになるために貢献していきたいと思っています。この度、シスコの協力により、新型トランスポーターで『場所にとらわれず働く』ことが可能になります。移動型のオフィスという新たな取り組みをルーキーレーシングの活動の中で実証していきます。『不動産』から『可動産』へのシフトは、大きなトランジションです。技術革新により、可動産のオフィスでも十分に働ける環境なってきたことに感謝いたします。そして、もっともっとアウトプットを高めていくためのチャレンジをしていきます。クルマづくりも人材育成も、大切なことは現場で得られるデータやノウハウを属人的なものにせず、チームの財産として蓄積し情報共有することです。チームメンバーが安心して、タイムリーに、どこにいても情報にアクセスできる環境づくりも進めていきたいと考えております」

シスコシステムズ合同会社 代表執行役員社長 中川 いち朗

「ルーキーレーシングと連携し、シスコの最新テクノロジーを搭載した新しいMaaSのショーケースを提示できることを大変光栄に思います。コロナ禍で働き方は大きな転換点を迎えています。これからは、オフィスに限らず、あらゆる場所から生産性高く仕事を進めるハイブリッドワークが定着していきます。シスコはこれからも日本の働き方改革を強力にご支援していきます」

ルーキーレーシング 新型トランスポーター写真 「撮影:三橋仁明 / N-RAK PHOTO AGENCY」

株式会社ルーキーレーシングについて

「モータースポーツを起点とした“もっといいクルマづくり”を実現したい」という熱い想いを抱き、ROOKIE Racingのファウンダーでありチームオーナーでもある豊田章男は、2020年5月に新たな会社組織「株式会社ルーキーレーシング」を立ち上げ。様々なパートナーの協力を得ながら、2021年シーズンは「SUPER GT」、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」、「スーパー耐久シリーズ」、「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 2021」に参戦。

 *Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)