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<サマリー>

◇第3四半期売上高:120億ドル

  • 前年比8%減

◇第3四半期1株当たり利益:65セント(GAAPベース)、79セント(non-GAAPベース)

  • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比6%減
  • non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比1%増

◇2020年会計年度第4四半期ガイダンス

  • 売上高:前年同期比5~11.5%減
  • 1株当たり利益:57~62セント(GAAPベース)、72~74セント(non-GAAPベース)

2020年5月13日、米カリフォルニア州サンノゼ(SAN JOSE, Calif.)発

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2020年4月25日を期末とする2020年会計年度第3四半期の業績を発表しました。2020年会計年度第3四半期の売上高は120億ドルでした。また、同第3四半期の純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは28億ドル(1株当たり65セント)、non-GAAPベースでは34億ドル(1株当たり79セント)でした。

「この非常事態において、シスコでは、従業員、お客様、パートナー、コミュニティを支援しつつ、将来に向けた自社のポジションを確立することを最優先に取り組んでいます。新型コロナウィルス感染症の世界的大流行に伴い、世界中の組織が業務のデジタル化とリモート勤務者のサポートを、かつてないスピードと規模で進める必要に迫られています。シスコは引き続き、お客様が組織のデジタル化を加速させるのに必要なテクノロジーとソリューションの提供に力を注いでいきます」と、シスコの会長兼CEO(最高経営責任者)のチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は述べています。

GAAPベース(2020年会計年度第3四半期)
2020年会計年度
3四半期
2019年会計年度
3四半期
対前年同期比
売上高 120億ドル 130億ドル 8%減
純利益 28億ドル 30億ドル 9%減
希薄化後1株当たり利益(EPS) 65セント 69セント 6%減

 

non-GAAPベース(2020年会計年度第3四半期)
2020年会計年度
3四半期
2019年会計年度
3四半期
対前年同期比
純利益 34億ドル 35億ドル 2%減
EPS 79セント 78セント 1%増

「非常に困難な状況のなか、第3四半期は着実に事業を遂行し、高い粗利益率とNon-GAAPベースの1株当たり利益を達成することができました。これまでビジネス モデルに組み込んできたレジリエンシー(弾力性)が実を結びつつあり、ソフトウェア サブスクリプションはソフトウェア収益の74%(前年比9ポイント増)を占めるまでになっています。シスコは株主の皆様に価値をお届けする一方で、長期的な収益性のある成長の促進に注力しています」と、シスコのCFO(最高財務責任者)ケリー・クレイマー(Kelly Kramer)は述べています。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的大流行への対応

シスコは、従業員、お客様、パートナー、コミュニティの支援に重点的に取り組んでいます。

従業員に向けた取り組み

  • 全世界の従業員の95%が在宅で勤務しています。
  • 長年にわたる柔軟なワーク ポリシーに基づき、在宅勤務へとシームレスに移行したのに加え、組織の接続性、安全性、生産性の維持を可能にするテクノロジーを構築しています。
  • 出社して業務を行う必要のある5%の従業員のために、シスコは彼らの健康と安全を第一に考え、あらゆる必要な予防策を講じています。

お客様とパートナーに向けた取り組み

  • お客様とパートナーがリモート ワークに完全移行するなか、シスコはWebexおよびセキュリティ技術の無償提供やトライアルを実施しました。
  • 財務に柔軟性を持たせ、事業継続をサポートする目的で、シスコキャピタルを通した新しい「Business Resiliency Program」により25億ドルの融資を行うことを発表しました。このプログラムは、お客様とパートナーが現在必要としているテクノロジーにアクセスし、復旧のための投資を行い、大部分の支払いを2021年初頭まで延期することを支援するものです。

コミュニティに向けた取り組み

  • 世界および地域のパンデミック対応をサポートするために、これまでに約3億ドルを拠出しています。
  • 非営利団体、緊急対応要員、政府に対し、技術および財政的支援を行っています。
  • 世界中のシスコのボランティアが3Dプリンティングにより製作したN95マスクやフェースシールドなどの個人防護具を、医療従事者に寄付しています。

2020年会計年度第3四半期決算概要

(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

売上高:2020年会計年度第3四半期の総売上高は、8%減の120億ドルでした(製品売上高12%減、サービス売上高5%増)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が8%減、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が7%減、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が9%減となっています。製品売上高の伸びをけん引したのはセキュリティで、6%増となっています。インフラストラクチャ プラットフォームは15%減、アプリケーションは、5%減となりました。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ64.9%、63.7%、67.7%となっています。これに対して、2019年会計年度第3四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ63.1%、62.0%、66.3%でした。

non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率はそれぞれ66.6%、65.8%、68.9%で、これに対し2019年会計年度第3四半期は64.6%、63.7%、67.3%でした。

地域別の総粗利益率は、Americasが67.8%、EMEAが65.7%、APJCが63.5%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は6%減の44億ドルで、売上の36.4%を占めていました。non-GAAPベースの営業経費は9%減の38億ドルで、売上の31.8%を占めていました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は3%減の34億ドル、営業利益率は28.5%でした。non-GAAPベースの営業利益は横ばいの42億ドル、営業利益率は34.9%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は19.4%、non-GAAPベースの税引当率は20.0%となりました。

純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は9%減の28億ドル、1株当たりの利益は6%減の65セントでした。non-GAAPベースの純利益は2%減の34億ドル、1株当たりの利益は1%増の79セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2020年会計年度第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは2%減の42億ドルで、これに対し、2019年会計年度第3四半期は43億ドルでした。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2020年会計年度第3四半期末時点で286億ドルでした。これに対し2019年会計年度末時点では334億ドルでした。

繰延収益:繰延収益は、合計7%増の186億ドルとなっています。製品繰延収益は17%増となっており、これに対し、サービス繰延収益は1%の伸びとなっています。

残存履行義務:2020年会計年度第3四半期末時点で255憶ドル、11%増となっています。

資本配分:2020年会計年度第3四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して25億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり36セントの配当金(総額15億ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約2,500万株を1株当たり平均39ドル71セントで買い戻しました(買戻し総額9億8,100万ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約108億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

買収

2020年第3四半期、シスコは、遅延の低減とネットワーク性能の向上を目的とした高度なネットワーク 機器の設計と製造を手掛ける株式非公開企業、Exablazeの買収を完了しました。

2020年会計年度第4四半期の業績予測

シスコは、2020年会計年度第4四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

売上高:前年同期比8.5~11.5%減

non-GAAPベースの粗利益率:64%~65%

non-GAAPベースの営業利益率:31.5%~32.5%

non-GAAPベースの税引当率:20%

non-GAAPベースの1株当たり利益:72~74セント

2020年会計年度第4四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、57~62セントになる見込みです。

2020年会計年度第4四半期のGAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「2020年会計年度第4四半期業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2020年5月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:https://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=2074002