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シスコ、カスタマージャーニー全体をつなぐ統合 AI 搭載の新プラットフォーム Cisco IQ を発表

新しい統合インターフェイスにより価値創出のスピードとレジリエンスを大幅に向上し、負荷のかかるIT 部門にこれまでにないシンプルさを提供 –

概要:

  • Cisco IQ は、リアルタイムインサイト、オンデマンド評価、トラブルシューティング、パーソナライズされた学習、自動化、プロフェッショナルサービスおよびサポート全体にわたるエージェント機能を、統合された AI 駆動インターフェイスで提供。お客様がより速やかかつ容易にテクノロジー投資を計画、導入、管理、保護、最適化できるよう支援
  • Cisco IQ の特定用途向けのエージェント型 AI 基盤により、エージェントはお客様それぞれの固有の運用環境に継続的に適応し、文脈に沿ってパーソナライズされたインサイト、推奨事項、アクションを提供
  • SaaS、オンプレミス接続型(テザード)、オンプレミス分離型(エアギャップ)の柔軟な導入の選択肢と、セキュアな API 統合により、Cisco IQ はあらゆる環境や既存ワークフローにも シームレスに組み込むことが可能に

シスコ(NASDAQ: CSCO)は、画期的な AI搭載 デジタルインターフェイスである Cisco IQ の提供開始を発表しました。本ソリューションは、リアルタイムのインサイト、オンデマンド評価、トラブルシューティング、パーソナライズされた学習、自動化、エージェント機能を、プロフェッショナルサービスおよびサポートの領域全体から、単一の強力なプラットフォームに統合します。

テクノロジーの複雑化により重要な運用の俊敏性が損なわれる可能性のある AI 時代に向けて構築された Cisco IQ は、自動化、AI 駆動型インテリジェンス、何十年にも及ぶシスコの専門性を単一のデジタル体験として提供し、お客様がテクノロジー投資をより迅速かつ容易に計画、展開、管理、保護、最適化できるよう支援します。先を見据えた予測に基づくパーソナライズされた機能により、お客様の先進性を支援し、複雑さの解消、レジリエンスの向上を図り、測定可能な事業成果を実現できるように支援します。

シスコのエグゼクティブ バイス プレジデントで最高顧客体験責任者のリズ・セントーニ(Liz Centoni)は次のように述べています。「Cisco IQ は、計画や設計から最適化、変革まで、お客様とシスコの関わり方を根本から変える、これまでで最も大胆な一歩です。AI を中核とする Cisco IQ は受け身の対応にとどまらず、お客様による評価、導入、運用プロセスをインテリジェントに予測、パーソナライズして変革し、単一の統合された体験により、複雑さを軽減し、IT 部門が明確かつ自信をもって行動できるよう支援します」

複雑さを明瞭かつ明快に
急速なテクノロジーの変化と期待の高まりを特徴とする時代において、IT部門は次のような重大な課題の組み合わせに直面しています。

  • 分断された自動化と断片的な可視性により、IT 部門は複数のツールの緊急対応に追われ、死角やサインを見落としかねません。
  • サービスおよびサポート体験は複雑で一貫性のないものとなりがちで、これは解決の遅延、貴重な帯域幅やリソースの浪費につながります。
  • スキルギャップが解決されず、イノベーションのスピードに追随するのが難しくなる一方で、先を見越した測定可能な成果に対する要求が高まり、IT 部門への負荷がさらに増大します。

こういった負荷が重なり、高コストのシステム障害、セキュリティの欠陥、導入の遅延、信頼の低下のリスクが高まります。これまでのサービスやサポートのモデルは、今日の AI 駆動型の世界に対応できるように設計されていないことに起因します。

Cisco IQ はこのような現実に対処するため、サービスおよびサポートを受動的な対応から戦略的かつ予測に基づく支援へと変革し、運用上の摩擦や認知負荷を軽減し、早めの対応を可能にします。これにより、お客様はイノベーションや事業変革にリソースを集中できるようになり、よりレジリエントな IT 運用につながります。

Cisco IQ は、お客様とのやり取りをパーソナライズされ、先を見越した予測に基づくものとする、エージェント型 AI による顧客体験を提供するシスコのビジョン実現に向けた重要なステップです。テクノロジーがより複雑になる中でビジネスリーダーや IT 部門責任者の 92% が、B2B テクノロジーベンダーによるサポートやサービスが重要性を増しているとしており、シスコは AI 時代の顧客体験の新たなスタンダードを創出します。

後手対応から先手対応へ
Cisco IQ は、新たなレベルのシンプルさ、レジリエンス、価値創出の迅速化を実現し、シスコの透明性の高い AI アーキテクチャと人間による監視を組み込んだ設計により、信頼性とセキュリティを確保します。以下のとおり、IT 部門が実現できるよう支援します。

  • 問題の予測、防御:セキュリティ上のアドバイス、構成、コンプライアンス、規制対応、量子耐性、カスタムチェックなどを網羅し、オンデマンドの評価により実現
  • 資産インベントリ全体の運用の簡素化、動的かつリアルタイムの可視化:サポート終了やライフサイクル管理の計画も策定可能
  • 解決の迅速化:AI 支援型のトラブルシューティングと簡素化されたケース管理
  • 高度にパーソナライズされたサポート:各お客様の固有環境に適応する AI を提供
  • 導入の柔軟性を実現:SaaS、オンプレミス接続型、オンプレミス分離型環境に対応し、Cisco IQ を既存システムに統合可能

ZK Research の創業者で首席アナリストの Zeus Kerravala 氏は次のように述べています。「Cisco IQ は単なるテクノロジーではなく、AI 主導の時代において IT が提供する価値のあり方を変えるものです。Cisco IQ は、運用上の摩擦を軽減し、認知負荷を下げ、先を見越した行動を可能にすることで、チームが従来の火消し作業対応ではなく、イノベーションやレジリエンスの強化に集中できるようにします。今回の最新の発表は、シスコがエージェント主導型サービス分野において主導的地位を目指していることを改めて明確に示すものです」

AI 時代にパートナーを成功に導く
シスコがサービスやサポートを世界中のお客様に提供する中で、パートナーはその中核となります。パートナーは Cisco IQ により、導入形態やあらゆるテクノロジーライフサイクルにおいてお客様のニーズに対応することができます。高度な AI 機能をパートナーに提供することで、Cisco IQ はより高い価値をお客様に届けることができるよう支援します。シスコとパートナーは協力し、お客様の複雑さを緩和し、情報に基づくより良い意思決定を行い、変化に対応できるよう支援し、テクノロジー管理を事業の成功に向けた戦略的な原動力へと転換します。

Data#3 最高顧客責任者である John Tan 氏は次のように述べています。「シスコが AI を活用し、パートナーがさらに高い成果をお客様に提供できるよう API スタックを構築しているのを歓迎します。Cisco IQ は従来のサービスおよびサポートモデルを、これまでよりはるかに先を見越した予測に基づくものへと進化させています。運用に影響を及ぼす前に問題を特定して解決し、デジタルレジリエンスを構築し、運用を最適化できるようになります。Cisco IQ を当社のカスタム アプリケーション スタックに統合し、組織が今必要としている、先を見据えた、高度にパーソナライズされた顧客体験を提供できることを嬉しく思います」

提供時期
Cisco IQ は、シスコの 2026 会計年度下半期(2026年2月〜7月)に一般提供を開始予定です。

関連情報


**当資料は、2025年11月4日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2025/m11/cisco-launches-cisco-iq-the-unified-ai-powered-experience-that-connects-the-entire-customer-journey.html