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ニュースサマリー:

  • 売上高は堅調で当社業績見通しの上限に到達:
    • 第4四半期売上高は147億ドルと前年同期比8%増加
    • 2025年 会計年度の売上高は567億ドルと前年比5%増加
  • 第4四半期の製品注文高は全地域で増加し、前年同期比で7%増を達成。シスコの技術に対する確固たる需要を裏付ける結果に
  • Webスケール顧客からのAIインフラストラクチャの注文高は、8億ドルを超え、2025年 会計年度合計で20億ドル(当初目標である10億ドルの2倍以上)を突破
  • 第4四半期の好調な収益率:
    • 粗利益率は、GAAPベースで65.7%、Non-GAAPベースで68.4%を記録し、業績見通しの上限に到達
    • 1株当たり利益は、GAAPベースで71セント、Non-GAAPベースで99セントと、業績見通しの上限に到達
  • 2025年会計年度第4四半期業績:
    • 売上高:147億ドル
      • 前年同期比8%増
    • 1株当たり利益:71セント(GAAPベース)、99セント(Non-GAAPベース)
      • GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比31%増
      • Non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比14%増
    • 2025年会計年度通期業績:
      • 売上高:567億ドル
        • 前年比5%増
      • 1株当たり利益:2ドル61セント(GAAPベース)、3ドル81セント(Non-GAAPベース)
        • GAAPベースの1株当たり利益は前年比3%増
        • Non-GAAPベースの1株当たり利益は前年比2%増
      • 2026年会計年度第1四半期ガイダンス(1):
        • 売上高:146.5億ドル~148.5億ドル
        • 1株当たり利益:63セント~68セント(GAAPベース)、97セント~99セント(Non-GAAPベース)
      • 2026年会計年度通期ガイダンス(1):
        • 売上高:590億ドル~600億ドル
        • 1株当たり利益:2ドル79セント~2ドル91セント(GAAPベース)、4ドル~4ドル6セント(Non-GAAPベース)

(1): マージンおよびEPS(1株当たり利益)のガイダンスには、現在の貿易政策に基づく関税の影響が見込まれています。

シスコは、2025年7月26日を期末とする2025年会計年度第4四半期の業績を発表しました。発表によると、同四半期の売上高は147億ドル、一般会計基準(GAAP)ベースの純利益は28億ドル(1株当たり71セント)、Non-GAAPベースでは40億ドル(1株当たり99セント)でした。

シスコの会長兼CEOであるチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は次のように述べています。
「イノベーションの加速と手堅い事業運営により、2025年会計年度を好調な業績で終了することができました。Webスケール顧客からのAIインフラストラクチャの注文高は当初目標の2倍を超える規模に達しました。アーキテクチャ面で必要なシフトを推進し、AI時代に不可欠なインフラストラクチャを構築するなかで、この先も大きなビジネスチャンスが到来していることを示しています」

シスコのCFOであるマーク・パターソン(Mark Patterson)は次のように述べています。「第4四半期の売上高、粗利益率、営業利益率はいずれも業績見通しの上限にあり、1株当たり利益は見通しレンジを超えました。営業キャッシュフローも堅調に推移しました。2026年会計年度に入っても、イノベーションへの戦略的投資、持続的な増益傾向の促進、株主価値の達成に重点を置く方針を維持していきます」

GAAPベース(2025年会計年度第4四半期)

2025年会計年度第4四半期

2024年会計年度第4四半期

対前年同期比

売上高 147 億ドル 136 億ドル 8%増
純利益 28 億ドル 22 億ドル 31%増
希薄化後1株当たり利益(EPS) 0.71ドル 0.54ドル 31%増

 

non-GAAPベース(2025年会計年度第4四半期)

2025年会計年度第4四半期

2024年会計年度第4四半期

対前年同期比

純利益 40 億ドル 35 億ドル 12%増
EPS 0.99ドル 0.87ドル 14%増

 

GAAPベース(2025年会計年度通期)

2025年会計年度

2024年会計年度

対前年同期比

売上高 567 億ドル 538 億ドル 5%増
純利益 105 億ドル 103 億ドル 1%増
EPS 2.61ドル 2.54ドル 3%増

 

non-GAAPベース(2025年会計年度通期)

2025年会計年度

2024年会計年度

対前年同期比

純利益 152 億ドル 152 億ドル — %
EPS 3.81ドル 3.73ドル 2%増

 

シスコ、四半期配当金を発表
シスコは、第4四半期の配当金を1株あたり41セントとし、2025年10月3日の業務終了時点で株主名簿に記載のあるすべての株主に対して、2025年10月22日に支払いを行うと発表しました。さらなる配当金の分配については、取締役会の承認に基づき決定されます。

2025年会計年度第4四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)

2025年会計年度第4半期の特記事項 

売上高:
2025年会計年度第4四半期の総売上高は、前年同期比8%増の147億ドルでした(製品売上高10%増、サービス売上高は横ばい)。
売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が9%増、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が4%増、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が7%増となっています。製品売上高には、ネットワーキング(12%増)、セキュリティ(9%増)、オブザーバビリティ(4%増)、コラボレーション(2%増)など、各分野の成長が反映されています。

粗利益率:GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ65.7%、64.7%、68.3%となっています。これに対して、2024年会計年度第4四半期のGAAPベースの粗利益率は、それぞれ64.4%、63.0%、67.8%でした。
Non-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ68.4%、67.5%、70.8%となっています。これに対して、2024年会計年度第4四半期のNon-GAAPベースの粗利益率は、それぞれ67.9%、67.0%、70.3%でした。
地域別の総粗利益率は、Americasが68.0%、EMEAが71.7%、APJCが64.2%となっています。

営業経費:GAAPベースの営業経費は前年同期と同じ62億ドルで、売上高の42.2%を占めました。Non-GAAPベースの営業経費は4%増の50億ドルで、売上高の34.1%を占めました。

営業利益:GAAPベースの営業利益は32%増の34億ドルで、営業利益率は23.5%でした。Non-GAAPベースの営業利益は13%増の50億ドルで、営業利益率は34.3%でした。

所得税引当金:GAAPベースの税引当率は15.8%、Non-GAAPベースの税引当率は18.1%となりました。

純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は31%増の28億ドル、1株当たり利益は31%増の71セントでした。Non-GAAPベースの純利益は12%増の40億ドル、1株当たり利益は14%増の99セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2025年会計年度第4四半期の営業活動によるキャッシュフローは14%増の42億ドルでした。これに対して、2024年会計年度第4四半期は37億ドルでした。

2025年会計年度通期の特記事項

売上高:総売上高は、5%増の567億ドルでした。

純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は1%増の105億ドル、1株当たり利益は3%増の2ドル61セントでした。Non-GAAPベースの純利益は2024年会計年度通期と同じ152億ドルで、1株当たり利益は2%増の3ドル81セントでした。

営業活動によるキャッシュフロー:2025年会計年度通期の営業活動によるキャッシュフローは30%増の142億ドルでした。これに対して、2024年会計年度通期は109億ドルでした。

財務上の特記事項

現金及び現金等価資産ならびに投資総額:2025年会計年度第4四半期末時点における現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、161億ドルでした。これに対し同会計年度第3四半期末時点では156億ドル、2024年会計年度末時点では179億ドルでした。

残存履行義務(RPO):RPOの総額は6%増の435億ドルでした。この金額の50%については、今後12カ月にかけて、売上高に計上される見込みです。製品RPOは8%増、サービスRPOは5%増となっています。

繰延収益:繰延収益は、合計1%増の288億ドルで、このうち製品繰延収益は2%増、サービス繰延収益は横ばいとなりました。

資本配分:2025年会計年度第4四半期に、シスコは自社株買戻しと配当金を通して29億ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり41セントの配当金(総額16億ドル)を決議し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株約1,900万株を1株当たり平均64ドル65セントで買い戻しました(買戻し総額13億ドル)。同計画での株式買戻し承認額の残高は約142億ドルとなりました。これらの株式の買い戻しには特に期限は設けられていません。

ガイダンス
シスコは、2026年会計年度第1四半期の業績について以下のような見通しを立てています。

2026年会計年度第1四半期
売上高:前年同期比146億5,000万ドル~148億5,000万ドル
Non-GAAPベースの粗利益率:67.5%~68.5%
Non-GAAPベースの営業利益率:33%~34%
Non-GAAPベースの1株当たり利益:97セント~99セント

マージンおよびEPS(1株当たり利益)のガイダンスには、現在の貿易政策に基づく関税の影響が見込まれています。
2026年会計年度第1四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、63~68セントになる見込みです。

シスコは、2026年会計年度の業績について以下のような見通しを立てています。

2026会計年度
売上高:590億ドル~600億ドル
Non-GAAPベースの1株当たり利益:4ドル~4ドル6セント

マージンおよびEPS(1株当たり利益)のガイダンスには、現在の貿易政策に基づく関税の影響が見込まれています。
2026年会計年度のGAAPベースの1株当たり利益は、2ドル79セント~2ドル91セントになる見込みです。
2026年会計年度第1四半期及び2026年会計年度通期のガイダンスにおいては、GAAPベースおよびNon-GAAPベースの業績について、実効税率をそれぞれ約18%および約19%と想定しています。

**当資料は、2025年8月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2025/m08/cisco-reports-fourth-quarter-earnings.html