シスコ、AIに最適化されたデータセンターを実現

シスコ、ハイパースケールからエンタープライズまで、

AIに最適化されたデータセンターを実現

– NVIDIA や新たなネオクラウドプロバイダーとの業界随一のパートナーシップ、そして主要な製品イノベーションにより、シスコは安全でスケーラブルな AI インフラを提供し、成長の推進、新たなユースケースの実現、新たな市場機会の創出を可能に –

概要：

シスコは、AI PODs の拡張、Unified Nexus Dashboard による一元管理、 Cisco Silicon One をベースとする NVIDIA Spectrum-X Ethernet ネットワーキングの初統合により、シームレスなインフラソリューションで AI 導入を加速し、効率的かつ安心な AI ワークロードの展開を実現します。
ネオクラウドプロバイダーとの戦略パートナーシップにより、シスコはセキュアなネットワークを AI イノベーションの基盤とする、次世代 AI インフラ分野におけるリーダーとしての地位を確立します。
Cisco Agile Services Networking がAI 時代のネットワークに対する新たな視点を提供し、サービスプロバイダーがインフラを刷新し、AI 駆動サービスを収益化し、信頼のおける高性能なAI アプリケーション接続を提供できるよう支援します。

セキュリティおよびネットワーキング分野のリーダーであるシスコ（NASDAQ: CSCO）は、簡素化され安全で将来にわたって利用可能なデータセンターを実現する画期的なイノベーションを発表しました。これにより、組織は AI で実現したいことを安心して展開できるようになります。シスコは、ハイパースケールおよび AI インフラサービス市場でリーダーシップを発揮しており、安全でレジリエントなネットワークが今日のデータセンターアーキテクチャの基盤であることを示しています。シスコは2025 年度第 3 四半期（2025年2月〜4月）において、ハイパースケーラーからの AI インフラの受注で年間目標の 10 億ドルを大きく上回り、予定より 1 四半期前倒しで目標を達成しました。

この勢いを受けて、シスコは最新のイノベーションにより、企業やサービスプロバイダーが AI 時代に向けたインフラの変革をさらに推進できるよう支援します。このようなイノベーションは、シスコがハイパースケーラー、ネオクラウドプロバイダー、エンタープライズ、サービスプロバイダーに信頼される唯一無二のパートナーであることを示し、AI ワークロードの要求に応えるエコシステム全体の進歩を支えます。

シスコのプレジデント兼最高プロダクト責任者のジーツ・パテル（Jeetu Patel）は次のように述べています。「世界は、単にチャットボットが質問にインテリジェントに答える段階から、エージェントが完全に自律的にタスクや業務を遂行する段階に移行しつつあります。これこそがエージェンティックAI時代です。何十億もの AI エージェントが私たちの業務を代行するようになり、データセンター向けの、広帯域幅、低遅延、電力効率の高いネットワーキングの需要は急増するでしょう。シスコはその最前線に立ち、未来の AI 対応データセンターの根幹となる高度で最先端の安全なネットワーキングテクノロジーを提供します」

Moor Insights & Strategy のMatt Kimball氏は次のように述べています。「企業による AI 活用が進む中、安全な接続の重要性がますます高まっています。シスコはお客様にAI対応インフラを提供するとともに、AI 対応のオペレーションへの投資も進めており、これが他社とは一線を画しています。パートナーおよびお客様を第一に考えるこの姿勢こそが、AI インフラの展開と管理に伴う複雑さを簡略化する AI ツールの開発につながっています。AI の潜在力を最大限に引き出すには、パートナーがその上にソリューションやサービスを構築し提供するレジリエントなネットワークが必要です」

エンタープライズ AI インフラの簡素化、セキュリティの確保、刷新
企業は、現在のインフラをこれ以上複雑にせず、安全性やセキュリティを犠牲にすることなく、これを進化させ拡張し、自社独自の AI ワークロードに対応させる必要があります。ハードウェアのイノベーションや、より強力でシンプルな管理機能など、シスコは、データセンターを刷新するための新しいソリューションをエンタープライズの顧客に提供しています。シスコはまた、 NVIDIA との連携を強化し、検証済みのインフラソリューションを提供し、オープンモデルで構築された AI エージェントに安全でセキュアな基盤を提供し続けています。

新たなイノベーション

Nexusによる新たな Unified Fabric Experience：顧客は、ACI と NX-OS VXLAN EVPN のファブリックをデータ、制御、ポリシー適用、管理を統合して集約することで、ネットワーク運用を簡素化し、環境全体の運用効率を向上できます。Unified Nexus Dashboard は、LAN、SAN、IPFM、AI/ML ファブリックのサービスを一元管理できる単一画面を提供します。これらの機能は 2025 年 7 月の次期 Nexus Dashboard リリースで提供開始予定です。
AI ネットワーキング性能の最大化：顧客はシスコの Intelligent Packet Flow により AI ワークロード運用を最適化できます。この機能は、テレメトリおよび輻輳状況をリアルタイムに認識し、AI ファブリック全体のトラフィックを動的に制御します。ネットワーク、GPU、分散した AI 業務全体の「エンドツーエンド」の可視性により、問題を能動的に検出できます。さらにシスコと NVIDIA はユニファイドアーキテクチャの実現に向けた取り組みも披露し、今回のCisco Live では初めて、Cisco G200 ベースのスイッチと NVIDIA NIC の技術連携を紹介しました。NX-OS、Nexus Hyperfabric AI、SONiC の展開に対応する Cisco Silicon One をベースとする NVIDIA Spectrum-X Ethernet ネットワーキングのデモを行いました。
AI POD の拡張：新しい設定可能な AI PODs は、トレーニングやファインチューニングを含む様々な AI ワークロード向けに柔軟性と拡張性を強化します。また、シスコは NVIDIA のイノベーションのスケジュールに合わせて製品を提供しており、 NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPU は Cisco UCS C845A M8 サーバーとともに注文が可能になっています。両社は、Cisco Secure AI Factory with NVIDIA の一環として、検証済みのソリューションの提供に向けて引き続き取り組んでいきます。
NVIDIA とともに安全でセキュアな AI 導入を実現：Cisco AI Defense と Cisco Hypershield は、エンタープライズ AI ワークフローのエンドツーエンドで可視性、検証、ランタイム保護を提供し、NVIDIA Enterprise AI Factory の検証済み設計に追加されます。AI Defense により、企業は主要なオープンモデルで構築され、NVIDIA NIM および NeMo マイクロサービスで最適化された AI エージェントのセキュリティを確保することができます。
シンプルなアップグレードのためのオプティクス：新しい 400G 双方向（BiDi）オプティクスにより、顧客は既存のデュプレックス型マルチモードファイバーインフラを活用しつつ、コスト効率、スケーラビリティ、データセンター性能を向上させながら、400G ネットワークへの容易な移行が可能となります。新たなオプティクスは 2025 年下半期（7月～12月）に提供開始予定です。

新たなネオクラウド市場の構築
AI 駆動の成果に対する需要が高まり続ける中、組織は迅速に拡張し、柔軟に適応していく新たな方法を模索しています。これにより、新たな GPU アズアサービス、インフラストラクチャアズアサービスプロバイダーが登場し、「ネオクラウド市場」という新たな市場の構築につながっています。シスコは、世界最大級のネットワークを世界中のサービスプロバイダー向けに設計、構築してきた専門知識を活かし、このようなプロバイダーが足場を構築できるよう支援する主要な役割を担っています。

発表されたパートナーシップは以下のとおりです。

HUMAIN：サウジアラビアの AI 新興企業HUMAIN は、シスコと協業し、Cisco Nexus、UCS、Hypershield、Splunk を活用して、世界で最もオープンでスケーラブル、レジリエントかつコスト効率の高い AI インフラの構築を目指しています。
G42：UAE 拠点のグローバルテクノロジーグループである G42 は、シスコと戦略的提携を発表し、公共部門、民間部門における AI イノベーションとインフラ開発を推進する基盤を構築します。
Stargate UAE：シスコは Stargate UAE コンソーシアムにおいて優先テクノロジーパートナーとして参画し、高度なネットワーキング、セキュリティ、オブザーバビリティソリューションを提供し、次世代 AI コンピュートクラスタの展開を推進しています。

AI時代におけるサービスプロバイダーの成功支援
Cisco Agile Services Networking アーキテクチャは、 AI によるネットワークトラフィックの特性の増加や変化に対応するだけでなく、サービスプロバイダーのネットワークアーキテクチャを根本から変革し、新たなサービスのサポートや収益化を可能にします。

新たなイノベーション

新たなデバイス：Cisco Silicon One を搭載した新しいコンバージドアクセスおよびエッジルータデバイスを提供します。これらのデバイスはCisco 8000 シリーズポートフォリオを拡充し、サービスプロバイダーが新たな水準のネットワーク効率と機能性を実現できます。
サービスプロバイダー向けエージェントティックAI：運用と意思決定の迅速化を支援するAI 機能を備えた Cisco Crosswork Network Automation Automation のための新たなマルチエージェント型のフレームワークで、業務や意思決定の迅速化を支援します。このフレームワークにより、サービスプロバイダーは自律的なネットワークビジョンの実現に向けて協働する、シスコやお客様が構築した AI エージェントを活用し、最も複雑な課題を解決することができます。
非地上（衛星）ネットワーク：地上ネットワークと衛星ネットワーク間をシームレスに統合します。このアーキテクチャは、海上、航空、IoT、災害対応といった遠隔地やサービスが十分に提供されていない分野において、堅牢なサービス保証、動的なリソース割り当て、そして新たな収益化の機会を提供します。

関連資料：

エグゼクティブブログ：Reinventing Infrastructure for the Next Wave of AI at Cisco Live （AI の新たな波に備えインフラストラクチャを刷新するーCisco Live から）（英語）
エグゼクティブブログ：Evolving AI-Ready Data Centers with Cisco Full Stack Solutions and Pervasive Security（シスコのフルスタックソリューションと全方位型セキュリティで AI 対応データセンターを進化させる）（英語）
エグゼクティブブログ：Expanding the Edge of Possibility: Cisco Agile Services Networking for the AI Era（可能性の限界を広げる：AI 時代のための Cisco Agile Services Networking）（英語）
Cisco Live 2025 の発表内容はシスコのニュースルームをご覧ください。
Cisco Customer Experience （英語）は、お客様がテクノロジー投資からより高い価値を引き出せるよう支援します。
Cisco Capital （英語）は 100 ヵ国以上において提供する支払いソリューションで、様々な支払いオプションを提供し、テクノロジー導入をサポートしています。
Cisco U. （英語）の新しいスキルトレーニングで、AI 対応力の習得を支援しています。