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シスコ、アムステルダムで開催された Cisco Live で、簡素化、セキュリティ、AI 対策を支援するソリューションを発表

概要

  • アムステルダムで開催されたシスコのフラッグシップイベントにおいて 17,000 人以上の参加者に向けて、信頼される IT パートナーとしての戦略的ビジョンを発信します。
  • 最新イノベーションとして、AI 対応データセンターの構築、保護、運用を支援し、将来にわたって有効なビジネス環境を実現する、デジタルレジリエンスに重点を置いた最先端のポートフォリオを紹介します。
  • AI によってもたらされる新たな課題に対処するための、新たな学習プログラムとサステナビリティ エンジニアリング アライアンスを発表します。

セキュリティおよびネットワーキング分野のリーダーであるシスコ(NASDAQ: CSCO)は、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域で開催されるシスコ主催の年次イベント、Cisco Live EMEA に参加する17,000 人以上の IT 専門家に向けて、革新的なテクノロジー、パートナーシップ、学習プログラムを紹介しました。Cisco Live EMEA では、複雑さを増す IT環境をいかに簡素化できるかという明確なビジョンと、AI を安全に採用、活用し、事業の指針となる青写真を示しました。

シスコの欧州、中東、アフリカ担当プレジデントのオリバー・トゥジック(Oliver Tuszik)は次のように述べています。「シスコは、あらゆる業界で現在起きている大きな変化に、お客様が対応できるよう支援できる独自の立場にあります。職場のあり方の変化から、データセンターやネットワーク インフラストラクチャにおける AI 革命、そしてあらゆるレベルでのデジタルレジリエンスの必要性まで、お客様の最大の課題に対する解決策を提供します」

CEO を対象とするシスコの最近の調査では、お客様が AI の影響に対処する中で現在直面しているジレンマが明らかになっています。CEO の 70% 以上が、IT やインフラストラクチャの不足により、競合他社に対して劣勢に立たされ、チャンスを逃すことを懸念しています。テクノロジー投資と並行し、AI スキルや社員の能力向上にも投資が不可欠であると認識しています。また、信頼できるパートナーが重要であり、CEOの96% が、将来的に AI を活用できるネットワークを構築するために、パートナーの支援が必要だと回答しています。

簡素化、セキュリティ、AI 対策を支援
シスコはポートフォリオ全体で運用を簡素化し、セキュリティをあらゆるレベルで組み込み、お客様が AI の活用に必要なテクノロジーを提供するソリューションを構築することに取り組んでいます。

シスコのエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高プロダクト責任者のジーツ・パテル(Jeetu Patel)は次のように述べています。「現在、あらゆる企業が AI時代の業務や顧客へのサービス提供のあり方の変化に伴うチャンスと課題を理解しようと、昼夜努力を重ねています。シスコは、このような未来を積極的に形成し、世界中のお客様の成功を支援することが使命です。Cisco Live EMEA で発表したネットワーキング、セキュリティ、データセンターなどにおけるイノベーションは、すべてこの使命を体現したものです。お客様からは、このような変化をリードする信頼できるパートナーが求められており、シスコはその声に応えます」

シスコは、他に類のない多岐にわたる製品ポートフォリオにわたって、次のような革新的なソリューションを発表し、順次提供を開始します。

  • 企業やサービスプロバイダーのお客様がインフラストラクチャを刷新し、AI ワークロードを駆動できるよう支援する、AI インフラストラクチャとデータセンター ソリューション
    • Cisco N9300 Smart Switches with Hypershield:シスコの Smart Switches は、サービスをネットワークに直接組み込むことで、適応力と拡張性の高い AI データセンター アーキテクチャを再定義します。最初に利用可能になるサービス Cisco Hypershield は、セキュリティレイヤとネットワークレイヤを単一ソリューションとして統合することで、レイヤ間のギャップを取り除きます。
    • Cisco Hybrid Mesh Firewall:N9300 Smart Switch と Hypershield を統合するとともに、ファイアウォール、管理、ライセンスを進化させることで、データセンターやパブリッククラウドの AI アプリケーションを保護するために最適化された Hybrid Mesh Firewall を提供することが可能となります。シスコの Hybrid Mesh Firewall は、単一の管理コンソールで管理される高度に分散化されたセキュリティファブリックで、ゼロ トラスト セグメンテーションを提供し、最新のAI アプリケーションを脆弱性から保護します。
    • Cisco Agile Services Networking:Cisco Agile Services Networking アーキテクチャは、サービスプロバイダーが AI 接続の実現と、アシュアランスを確保したサービスを収益化するための青写真を提供します。このアーキテクチャを提供するために導入されたイノベーションには、Silicon One 搭載プラットフォーム、コヒーレントなプラガブルオプティクス、プロバイダー管理およびアシュアランスのソフトウェアの強化などがあります。
    • AI サーバファミリの拡張:NVIDIA MGX リファレンスアーキテクチャに基づく新型 Cisco UCS C845A M8 サーバは、AI ワークロードに柔軟性をもたらします。その先進的なアーキテクチャは、AI イノベーションを実現するために設計されており、負荷の高いタスクのためのコンピュートパワーや、迅速な展開に必要な効率性を提供します。
  • 人間とテクノロジーが連携してサービスを提供する、あらゆる場を刷新するイノベーション
    • ユニバーサルなゼロ トラスト ネットワーク アクセス:アイデンティティファーストのゼロ トラスト ネットワーク アクセス(ZTNA)を Hybrid Private Access で拡張し、オフィス内のエクスペリエンスを最適化し、機密データを保護します。ポリシー関連のアクセス障害を予測して防ぐ Policy Assurance と合わせて、お客様がゼロトラストを対象範囲とレジリエンスの観点から本当の意味でユニバーサルに展開できるよう支援します。
    • 職場におけるゼロフリクションの接続性:革新的なインテリジェンス、セキュリティ、アシュアランスを提供する統合された職場のワイヤレス インフラストラクチャ ソリューションを充実させるため、シスコは中小規模の展開向けの Wi-Fi 7 アクセスポイントの拡張ポートフォリオと高性能スタッカブル アクセス スイッチを追加します。
    • Cisco AI Assistant for Webex Contact Center:エージェントやカスタマーサービスの体験を向上させるため、Cisco AI Assistant for Webex Contact Center の一般提供を開始します。これにはコンテキスト転送のサマリー、中断した通話のサマリー、エージェントの健康状態、自動顧客満足度スコア(Auto CSAT)などが含まれます。また、回答の提案、エージェント向けリアルタイム文字起こし、ラップアップサマリー、通話中サマリーなどの機能を 2025 年第 2 四半期に提供開始することも発表しました。
    • Cisco Room Bar BYOD:Frost & Sullivan社の最近のレポート*によると、現在、BYOD(Bring-Your-Own-Device)はビデオ会議の 56% を占めています。あらゆる会議でシームレスなコラボレーションを実現するため、Webex は Cisco Room Bar BYOD を発表しました。Cisco Room Bar BYOD は、ラップトップで主催するすべての会議に、USB-C を介して参加でき、AI 機能を搭載するコスト効率の高い拡張可能なソリューションを提供し、質の高い会議体験でビジネスを支援します。
  • お客様のデジタルフットプリント全体を網羅するオブザーバビリティ、アシュアランス、セキュリティソリューションで、レジリエンスの維持を支援
    • Cisco ThousandEyes Traffic Insights:3月に一般提供を開始する Cisco ThousandEyes Traffic Insights は、可視性をオンプレミスネットワークまで広げ、トラフィックの流れを模擬測定値と相関させ、あらゆるデジタル体験でエンドツーエンドのアシュアランスを実現します。設定なしで利用開始できるシスコの統合ソリューションで、デジタルレジリエンスを強化し、お客様が修正を迅速に行い、パフォーマンスの問題を速やかに特定できるよう支援します。
    • Cisco と Splunk がさらに統合: Cisco Secure Application for Splunk AppDynamicsと Cisco Talos Threat Intelligence が Splunk のセキュリティソリューションと統合され、可視性と脅威検知を強化します。Cisco Secure Application for Splunk AppDynamics からのアプリケーション攻撃データは Splunk Enterprise Security に取り込み、セキュリティ調査を迅速化します。さらに、Cisco Talos のリアルタイムの脅威インテリジェンスが Splunk Enterprise Security、Splunk SOAR、Splunk Attack Analyzer で利用可能となります。

AI の課題を解決
シスコのポートフォリオは、お客様やパートナーの AI 導入を支援するソリューションを提供しますが、課題は他にも存在しています。AI ワークロードによるエネルギー効率の課題や、常に変化する AI 環境により生じるスキルギャップの深刻化に取り組む必要性を認識し、シスコは Cisco Live EMEAで新たなパートナーシップとプログラムを発表しました。

  • Engineering Alliances:Cisco Engineering Alliances プログラムは、お客様の最も喫緊の課題を解決する、新たな検証済みのソリューションの構築を推進することを目的としています。シスコは、AI データセンターの高まる熱密度に対処するため、液体冷却ソリューションの提供に向けたアライアンスを Vertiv、DeepCoolAI、Green Revolution Cooling、Asperitas と締結しました。さらに、PoE(Power-over-Ethernet)や FMP(Fault Managed Power)を活用し、スマートビルディングのエネルギー使用量を削減する、エンドツーエンドの直流マイクログリッドのソリューションを提供するため、Panduit、MHT Technologies、ThinLabs ともアライアンスを締結しました。
  • AI スキルの構築:シスコは、 AI スキル構築のソリューションを引き続き強化し、AI インフラストラクチャの必須スキルを習得できるよう、エントリーレベルからエキスパートレベルまで網羅する最新プログラム AI Skills Journey を立ち上げ、u.cisco.comで提供します。この取り組みの一環として、Cisco Learning & Certifications では Cisco Certified Network Associate(CCNA)、Cisco Certified Network Professional(CCNP)、Cisco Certified Internetwork Expert(CCIE)などの現行の認定資格を刷新しました。更新された認定資格には、インパクトのある事業成果をもたらすために必要な AI とサイバーセキュリティ関連のスキルが含まれています。一部のプログラムは 3 月 24 日まで無償提供されます。

AI 主導のカスタマーエクスペリエンス
シスコはまた、欧州屈指の AI ソリューションプロバイダーである Mistral AI社 との戦略的パートナーシップにより共同開発した初のAI エージェントを発表しました。AI Renewals Agent は、50 以上のシグナルとソースからの構造化データと非構造化データを統合し、リアルタイムのセンチメント解析、推奨サマリー、インテリジェントな自動化、パーソナライゼーションを提供することで、お客様の成果と KPI(重要業績評価指標)に関連付けられ、シスコにおける更新提案の作成プロセスを大幅に強化して簡素化します。この新たなエージェントは、シスコのカスタマーエクスペリエンス(CX)部門における最新の AI イノベーションであり、AI を活用してあらゆるカスタマーエクスペリエンスをパーソナライズ、先手を打って予測できるものとし、お客様の期待を超えるユニークな成果を実現するというシスコのビジョンの達成に向けた取り組みを示すものです。

* 出典:フロスト&サリバン「職場とビデオ会議への投資の優先順位」(2024年10月)

**当資料は、2025年2月11日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2025/m02/cisco-live-amsterdam-2025.html