シスコ、価値創造とイノベーションを推進するCisco 360 Partner Programを発表、2026年に導入

-シスコがパートナーとともにAI時代の価値を創造、提供、獲得する方法を変革–

概要

Cisco 360 Partner Programでは、インフラストラクチャを刷新し、場所を問わずAIワークロードを実行し、組織のセキュリティ、レジリエンス、高いパフォーマンスを確保するというお客様のニーズや要望にパートナーがいかに対応できているかをパートナーの成功指標とします。
よりシンプルで強化された包括的なプログラムを新たに導入することで、パートナーエコシステム全体のコラボレーションを推進し、よりシンプルなパートナー体験により、パートナーのお客様へのアピール力を強化します。
パートナーへの投資として、トレーニングに新たに8,000万ドルを投資し、パートナーのスキルやツールの開発を支援します。

エンタープライズネットワークおよびセキュリティの分野のリーダーであるシスコ（NASDAQ: CSCO）は、業界屈指のパートナープログラムについて、約30年間で最も大幅な変更を発表しました。お客様は、インフラストラクチャを刷新し、場所を問わずAI ワークロードを実行し、組織のセキュリティ、レジリエンス、高いパフォーマンスを維持するといったニーズに直面しています。新たなCisco 360 Partner Programは、パートナーがこのような急速に変化する複雑なニーズに、より適切に対応することで、お客様に提供する価値を高められるよう設計されています。パートナーおよびお客様と協力して開発されたこのプログラムは、15ヵ月の移行期間を経て2026年2月に導入予定です。

競争市場を睨んだ戦略的転換
新しいプログラムは、現在の目まぐるしい競争市場でシスコとパートナーがお客様に対する価値を創造し、提供する方法を戦略的に変革するものです。シスコパートナーの成功指標を売上から価値へと再定義するものであり、パートナーが、シスコのパートナーエコシステム全体の強みを活用して成長を推進しつつ、お客様のニーズや要望に対応できているかを評価します。パートナーのお客様へのアピール力を強化し、よりシンプルなプロセスとパフォーマンスを計画・追跡する新たな手法の導入により、パートナー体験を改善します。

パートナー体験変革の第1弾としてスキル向上に8,000万ドルを投資
シスコは、パートナー体験の向上に向けた具体策の第1弾として、スキルを強化し、市場での競争に必要なツールを提供する新たなパートナー施策に8,000万ドルを投資することを発表しました。このうち6,000万ドルは、スキル開発や認定取得のためCisco U. の全コンテンツを利用できるサブスクリプションなどの特典を対象パートナーに提供するために充当します。残りの2,000万ドルは全パートナーを対象とする年4回のトレーニングイベントに充当します。トレーニングでは、AI、セキュリティ、ネットワークをテーマとし、自分のペースで学べるコース、実践型演習、継続学習クレジットを提供します。

シスコのパートナーシップおよび中小企業担当シニアバイスプレジデントであるロドニー・クラーク（Rodney Clark）は次のように述べています。「今日重要なのは、お客様がテクノロジーの力を駆使してビジネス成果を達成できるよう支援することであり、これがCisco 360 Partner Programの基盤となっています。ライフサイクルの実践、技術力、マネージドサービスなどを通して、パートナー様は、当社が新たに導入する価値に基づくプログラムにより、収益性の高い成長を推進することができます。15ヵ月の移行期間が設けられているため、パートナー様はCisco 360 Partner Programによって能力を最大限に高められるよう準備することができます」

Cisco 360 Partner Program の特徴
パートナーの価値の再定義：このプログラムは、パートナーが様々な形でお客様に提供する付加価値を評価するための、よりシンプルな枠組みとなります。パートナーが特定のポートフォリオにおいて、または複数のポートフォリオにわたって提供する価値を評価し、ビジネスモデルによるライフサイクルやマネージドサービスのサポート、スキルへの投資、顧客基盤の拡大、カスタマージャーニーやパートナーエコシステム全体への関与に基づいて報酬を提供します。対象パートナーには、Cisco Partner Incentive や非金銭的な報酬など、幅広い特典が提供されます。

パートナーのアピール力の強化：パートナーのバリュープロポジションの簡素化と改善、お客様の認知度向上を目指し、Cisco PartnerとCisco Preferred Partnerの2種類のパートナー認定に移行します。パートナーは、セキュリティやネットワーキングなどの各ポートフォリオについて認定を取得でき、Cisco Preferred Security PartnerやCisco Preferred Networking Partnerとして自社をアピールすることができます。

スペシャライゼーションの未来：シスコは、パートナーが特定のポートフォリオにおいて、または複数のポートフォリオにわたって専門性を深めることで市場での地位の差別化を図れるよう引き続き支援します。新たなプログラムでは、従来のArchitecture SpecializationsからSolution-Based Specializationsへの移行をさらに進め、最終的にはPreferred Partnerのみが利用できる次世代のスペシャライゼーションに移行します。

またシスコは、AIに特化した初のスペシャライゼーション、Cisco AI-Ready Infrastructure Solution Specializationを発表しました。これは、AI対応のインフラストラクチャ、セキュリティ、オブザーバビリティソリューションおよびサービスをお客様のAI導入のジャーニー全体を通して提供するエキスパートとしてパートナーを位置づけるものです。

パートナーの移行をサポート
Cisco 360 Partner Programへの完全な移行は2026年2月を予定しています。新たな要素の導入、試験運用により段階的に展開し、パートナーやディストリビュータが移行プロセス全体を通して必要な情報やサポートを得られるようにします。プログラムの導入が完了するまでは、現在のレベル、ロール、ライフサイクルの実践への投資が有効となるため、パートナーの投資が保護されます。

コメント
Cisco Partner Program 担当シニアバイスプレジデントであるエリザベス・ド・ドベレール（Elisabeth De Dobbeleer）は次のように述べています。「すでに世界レベルのパートナーシステムをさらに強化するため、この新たなプログラムでは優れた成果を挙げたパートナー様を評価して報酬を提供し、お客様の変化するニーズにより適切に対応します。シスコの戦略ビジョンに沿って、パートナー様の成功のあり方を変革し、シスコパートナー様を高め、パートナー体験を刷新することを目指します」

Computacenterのグループアライアンスディレクターであるスティーブ・ブランド（Steve Bland）氏は次のように述べています。「Cisco 360 Partner Program はシスコと当社の長年にわたる協力関係が結実したものであり、このプログラムが導入されることを嬉しく思います。シスコと緊密に連携して開発してきたこの革新的なプログラムにより、お客様の変化するニーズへの対応力を大幅に強化できると確信しています。スキル開発を重視したこのプログラムと、シスコによるトレーニングへの大規模な投資は、両社の成功に向けたシスコの取り組みを強化するものです。この新たな機会を活用して、成長を推進し、お客様に卓越した価値を提供していきたいと考えています」

TD SYNNEXのシニアバイスプレジデントであるニッコ・ルッソス（Nicko Roussos）氏は次のように述べています。「今日のビジネス成果を実現し、将来の成長を可能にするソリューションを統合する取り組みの一環として、Cisco 360 Partner Programの構築に貢献できたことを誇りに思います。このプログラムは、当社とシスコの長年にわたるパートナーシップを特徴づけるイノベーションとコラボレーションの精神を表すものであり、このプログラムにより、成果に基づく卓越したパートナー体験を提供できるようになります。このプログラムを通して、お客様によりよいサービスを提供し、相互の成長を促進し、テクノロジーを活用して素晴らしいことを成し遂げられると確信しています」

Viewpoint Researchのオーナー兼リサーチ担当バイスプレジデントであるシンディ・プリベット（Cyndi Privett）氏は次のように述べています。「シスコの従来からの強みの1つは、パートナーが市場の変化に対応できるようサポートし、その結果として信頼を得てきたことです。今回、新たな方向性が打ち出され、シスコは今後改めてソートリーダーシップの舵取りを担うことになるでしょう」

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