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楽天モバイルとシスコ、SRv6 uSID 導入による
モバイルネットワーク・インフラ環境の運用を本格開始

世界最大級の移行完了により、高速かつ低遅延のオンデマンドサービスを日本国内で提供可能に –

 

概要

  • シスコと楽天モバイルは、日本国内においてSRv6 uSID導入によるモバイルネットワーク・インフラ環境の運用を本格開始しました。
  • uSIDを採用することにより、さらに綿密かつ効率的にパケット処理を行うことを可能にし、子高速かつ低遅延のオンデマンドサービスを提供できます。
  • 本ネットワークにより、ユーザーは24 時間 365 日稼動するネットワークメンテナンスシステムを備えた安全性と信頼性の高いビジネスインフラ環境において、高速通信を利用することが可能です。

シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:濱田 義之、以下 シスコ)と楽天モバイル株式会社(本社:東京世田谷区、代表取締役社長:矢澤 俊介、以下 楽天モバイル)は、Segment Routing over IPv6 Micro Segment ID(以下 SRv6 uSID)導入によるモバイルネットワーク・インフラ環境の運用を本格開始したことをお知らせします。楽天モバイルは、シスコと連携してSRv6 uSIDベースの IP トランスポートネットワーク(以下 本ネットワーク)への世界最大級(注1)の移行を完了したことで、日本国内における高速かつ低遅延のオンデマンドサービス(注2)の提供が可能となります。

SRv6は、基地局とコアネットワークをつなぐIPトランスポートネットワークにおけるセグメントルーティングの仕組みです。IPアドレスの規格であるIPv6を採用した従来ネットワークでは、最短経路でのパケット処理が優先される一方、SRv6ではパケットにSegment ID(SID)を付与することで、ネットワークの規模や機能を拡張できます。今回、楽天モバイルはuSIDを採用することにより、さらに綿密かつ効率的にパケット処理を行うことを可能にしています。

SRv6 uSID導入により、ユーザーのニーズに応じた高速・低遅延のオンデマンドサービスの提供が可能に

楽天モバイルは、本ネットワークによる堅牢な基盤を活用することで、個人・法人の多様なニーズに応じた柔軟な通信サービスを提供することが可能となります。なお、同社は法人のお客様向けの固定系ネットワークサービスとして、超高速インターネット接続サービス「KOSOKU Access(高速アクセス)」を2024年1月より提供しています(注3、4)。本ネットワークにより、ユーザーは24時間365日稼動するネットワークメンテナンスシステムを備えた安全性と信頼性の高いビジネスインフラ環境において、高速通信を利用することが可能です。

シスコAPJサービスプロバイダー担当 バイスプレジデント ヴィッシュ・アイヤーは次のように述べています。
「シスコは、この重要な技術的飛躍において、楽天モバイルのパートナーとして果たした役割にとても誇りを持っています。シスコは、このコラボレーションの枠を越え、変化し続ける今日の環境において、企業が成功するために欠かせないインフラを提供することに全力を尽くします。同種の移行では世界最大級となった今回の移行が成功したことは、当社の本気度の証明であり、変化の大きなデジタル時代を乗り切るための卓越性とイノベーションを絶え間なく追求してきた成果でもあります」

楽天モバイル ネットワーク運用本部長 グプタ・シェーレシュ氏は次のように述べています。
「シスコとの連携を誇りに思います。このたびの楽天モバイルのネットワーク移行の成功は、両社が連携することで、日本のお客様だけでなく世界の通信業界に向けて革新的なソリューションを提供し、デジタル時代における通信事業者の可能性を広げる展望を示すものです」

(注1)2024年1月時点、シスコ調べ
(注2)混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり
(注3)関連プレスリリース:楽天モバイル、法人のお客様向け固定系ネットワークサービスを提供開始(2024年1月30日)
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2024/0130_01/
(注4)「KOSOKU Access(高速アクセス)」の「O」の字は、正しくはローマ字長音記号のOです。「KOSOKU Access(高速アクセス)」についての詳細は、以下サービスページよりご確認いただけます。
https://business.mobile.rakuten.co.jp/solution/network/kosoku-access/