データの新しい時代が到来
Splunkにより、データ活用のあり方を刷新、組織のあらゆる側面をつなぎ、保護する体制をさらに強化
概要
- お客様のAI革命の推進、保護、進化に貢献する独自の体制を整備
- ネットワークの力を最大限に引き出しつつ、市場屈指のセキュリティおよびオブザーバビリティのソリューションを提供
- Splunkとともに世界最大級のソフトウェア企業に
シスコは本日、Splunkの買収を完了し、組織のデジタルフットプリント全体に対する比類ない可視性とインサイトを提供する基盤が整ったことを発表しました。
組織が新たなデジタルの時代に繁栄していくためには、あらゆる業務をつなぎ保護する必要があります。事業を支える人、場所、アプリケーション、データ、デバイスをつなぎ、デジタルフットプリント全体を、サイバーセキュリティの脅威、ダウンタイム、その他深刻な事業リスクから保護することが求められます。
シスコはネットワークの力を最大限に引き出し、市場をリードするセキュリティおよびオブザーバビリティのデータを合わせて活用することで、デジタルランドスケープ全体をリアルタイムに見えるようにし、重要なインフラストラクチャを前もって保護し、障害の防止、ネットワーク体験の向上を支援します。
シスコの会長兼CEOのチャック・ロビンスは次のように述べています。「Splunkを当社に正式に迎えることができ、大変嬉しく思います。世界最大級のソフトウェア企業となることで、データ活用のあり方を刷新し、組織のあらゆる側面をつなぎ保護し、AI 革命の推進と安全性の確保を支援していきます。」
Splunk のエグゼクティブ バイス プレジデントでゼネラルマネージャのゲーリー・スティールは次のように述べています。「Splunkとシスコが1 つになることで、世界中のお客様に両社の非常に大きな価値を提供します。シスコとSplunkがタッグを組むことで、組織のデジタルフットプリント全体にわたり、真に包括的な可視性とインサイトを提供し、市場で最も広範で強力なセキュリティおよびオブザーバビリティ製品ポートフォリオでこれまでにない水準のレジリエンスを実現します。」
シスコ、AI革命を推進しつつ安全性を確保
AIは、これまでのどのテクノロジーが導入された時より速いペースで普及し影響が拡大しています。
AIから意味のあるメリットを引き出し、従来不可能だった成果を達成するためには、適切なデータを大規模かつ効果的に活用することが不可欠です。AIから本当のメリットを得るために必要となるのは、「AIを動かすためのインフラストラクチャ」、「AI開発のためのデータ」、「AIを保護するためのセキュリティ プラットフォーム」、「リアルタイムにAIを監視・管理するためのオブザーバビリティ プラットフォーム」です。シスコがこの4 つをまとめて同時に行うことができるようになります。
IDCのI&O、クラウドオペレーションズ、DevOps担当グループバイスプレジデントのスティーブン・エリオット氏は次のように述べています。「シスコとSplunkの連携は大きな変化をもたらすものであり、これまで不可能だったことが可能となります。買収完了により、シスコはネットワーキング、セキュリティ、オペレーション担当エグゼクティブ向けの市場でユニークな一連のソリューションを構築しました。これにチャネルやAI投資が追加されることで、顧客は、今以上の高いビジネス価値を引き出すことができると考えるはずです。」
アクセンチュアの会長兼CEOのジュリー・スウィート氏は次のように述べています。「当社はシスコのSplunk買収に祝意を表します。両社と長年のパートナー関係にある当社は、今回の協力体制により今後当社の顧客にチャンスがもたらされると期待しています。」
連携による向上:シスコとSplunkが一体となってお客様やパートナー、開発者にメリットを提供
シスコとSplunkの連携は、お客様に以下を提供します:
セキュリティの向上 あらゆる規模の組織における脅威の防御、検出、調査、対応を支援する非常に包括的なセキュリティソリューションにより、クラウド、ネットワーク、エンドポイントトラフィックを活用して比類ない可視性を実現します。
オブザーバビリティの向上 非常に包括的なフルスタックのオブザーバビリティ ソリューションにより、驚異的なデジタル体験をマルチクラウド/ハイブリッド環境で提供します。
ネットワーキングの向上 主力のセキュアネットワーキング ソリューションをインテリジェントかつレジリエントで常時最適化されるネットワーク インフラストラクチャ上で提供します。
AIの向上 シスコのネットワーキング ポートフォリオを強化されたセキュリティ、フルスタックのオブザーバビリティ、包括的なデータプラットフォームとともに提供し、お客様が組織やアプリケーション全体でAIの力を安全に活用できるようにします。
経済性の向上 シスコとSplunkのプラットフォーム型のアプローチで、お客様が数々の個別製品を集約し、業績の向上、コスト削減を実現できるよう支援します。
またシスコとSplunkは、世界の開発者やパートナーのコミュニティに幅広い体験を提供し、お客様向けのパッケージ化されたアプリケーションやソリューションにより、セキュリティ、オブザーバビリティ、データプラットフォーム機能を拡充します。両社の1 つになったパートナーエコシステムは、付加価値の高いサービスを通して、そして革新的な新しいアプリケーションや AI によるソリューションを展開することで、優れた収益の流れを新たに生み出します。
今後数ヶ月の間に、Splunkとの統合により、お客様はポートフォリオ全体で多くの新製品イノベーションを期待することができます。詳細は [ブログ] をご覧ください。これらのイノベーションの多くは、2024年6月2日から4日に開催される Cisco Live と、2024年6月11日から14日に開催される .conf24 で紹介される予定です。
取引内容
契約条件に基づき、シスコはSplunkを1株あたり157ドルの現金(株式価値約280億ドル)で買収しました。この取引では、キャッシュフローはプラスとなり(買収に関連する一部の項目などを除く)、シスコの2025年度のNon-GAAP売上総利益の増加、2026年度のNon-GAAP EPSの増加を見込んでいます。また、シスコの収益の増加、Non-GAAP売上総利益の拡大を加速します。
シスコとSplunkはNASDAQに買収の完了を通知し、NASDAQに対し、Splunkの代理で上場廃止の通知を米国証券取引委員会(SEC)に提出するよう依頼しました。Splunkの普通株式は、本日の取引開始前にNASDAQでの取引を停止しました。
関連資料
- Cisco Blog: A New Day for Data(データの新しい時代が到来)
- Chuck Robbins and Gary Steele Video【英語】
- Cisco Newsroom【英語】
- B-roll 【英語】
- Media assets【英語】
将来の見通しに関する記述
このプレスリリースには1995年の米国私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)のセーフハーバー条項の対象となる将来の見通しに関する記述が含まれると見なされる場合があります。歴史的な事実以外の記述(「今後〜する(will)」、「考える(believe)」、「計画する(plan)」、「見込まれる(anticipate)」、「期待する(expect)」、「推定する(estimate)」、「したい(strive)」、「目標(goal)」、「意図する(intend)」、「可能性がある(may)」、「努力する(endeavor)」、「継続する(continue)」、「予測する(project)」、「模索する(seek)」、「目指す(target)」やその否定形、同様の用語や類似表現)は将来の見通しに関する記述と見なされますが、すべての将来の見通しに関する記述にこれらの特定の用語が含まれるわけではありません。これらの記述は経営陣の考えや仮定であり、その多くは性質上、本来不確実で経営陣の制御の範囲外であることから、読者はこれらの将来の見通しに関する記述に過度に依存しないようご留意ください。将来の見通しに関する記述には、シスコ、Splunk、それぞれの顧客が、取引の完了、お客様のデジタルレジリエンスを向上させるエンドツーエンドのプラットフォームを構築するSplunkとシスコの補完的な機能、将来の投資や資本配分に関する計画、取引完了後に予想されるシスコの業績から得られると推測されるメリットに関する記述が含まれる場合があります。将来の出来事に関する記述はシスコの現段階での期待、推定、予測であり、必然的に関連リスクが伴います。このようなリスクには、(1)シスコがSplunkの市場機会、技術、人材、業務を統合し、期待されるメリットを実現できる能力、(2)シスコがSplunkの事業に関する計画、予測、その他期待を形にし、期待されるシナジーを実現できる能力、(3)この取引に関わる一切の法的措置の結果、(4)Splunk買収に関する会計上の影響、(5)法規制や経済状況の変化、(6)一般的な景気、(7)重要な人材の維持などが含まれます。このため実際の結果が、将来の見通しに関する記述で予想される結果や帰結と大きく異なり不利となる場合があります。その他の関連リスクについては、2024年2月20日に提出したシスコの直近のForm 10-Qと2023年9月7日に提出した直近のForm 10-Kの「Risk Factors(リスク要因)」のセクション、またSplunkが2024年2月20日と2023年11月21日にSECに提出した直近のForm 10-Qの「Risk Factors」のセクションをご覧ください。当事者は、法律で要求される場合を除き、将来の見通しに関する記述を改訂または更新する責任を一切負いません。
Non-GAAPに関する情報
このプレスリリースには、将来の推定キャッシュフロー、Non-GAAP売上総利益、Non-GAAP EPSの情報が含まれています。
ポジティブまたはプラスのキャッシュフローは、本取引の結果予想される当社の営業活動からのキャッシュフローの増加であり、Splunkの事業からのキャッシュフロー、期待されるシナジー、資金調達コスト(逸失利子収入を含む)が含まれ、一定の取引コスト、Splunk社員の株式報酬の一回限りの転換に関する現金支払い、現金によるリテンションボーナスは含みません。
Non-GAAP指標は、GAAP(一般に公正妥当と認められる企業会計の基準)に従って定められた指標に従っておらず、これの代替とはならず、他社のNon-GAAP指標と異なる場合があります。また、Non-GAAP指標は包括的な会計規則や会計原則に基づくものではありません。Non-GAAP指標は、GAAPに従って決定されるシスコの経営成績に関連するすべての金額を反映しておらず、これらの指標は対応するGAAP指標と合わせてシスコの経営成績を評価する際のみに使用されるべきであるという点において限界があるとシスコは考えています。Non-GAAP指標を提示することで、財務状態や過去および将来の経営成績に関する財務上、事業上の傾向について役立つ情報を投資家や経営陣に提供できると考えています。本プレスリリースに含まれる今後の推定キャッシュフロー、Non-GAAP売上総利益、Non-GAAP EPSの情報と、最も直接的に比較できるGAAP指標との照合は行っていません。これには合理的ではない手間がかかり、照合に必要となる最も直接的に比較可能なGAAP指標に含まれる個々の調整を正確に予測する十分なデータを持ち合わせていないためです。これらの項目の変動性は当社の今後のGAAPによる決算に予測不可能で重大な影響を与える可能性があると当社は予想しています。