‐生産プロセスの革新と生産性向上を実現するスマートファクトリー化を支援‐
三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:浅野 謙吾、以下 三井情報)と、シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:濱田 義之、以下 シスコ)、KDDIエンジニアリング株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺尾 徳明、以下 KDDIエンジニアリング)は、株式会社進和(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:瀧谷 善郎、以下 進和)が保有する、「検証」、「教育・技術向上」、「新規開発」の3つのコンセプトを軸にした小牧SFiC(エスフィック)ラボ(*1)へローカル5Gシステムを導入しました。
2023年8月に愛知県小牧市に開設した小牧SFiCラボは、社内エンジニアの技術教育、お客様向けのシステム検証を行える施設であり、ローカル5Gシステムも同年10月より稼働しています。小牧SFiCラボにおいては、高速/低遅延かつ大容量のデータ収集と可視化に加え、産業用ロボットの遠隔操作、自動搬送機器のシームレスな無線切り替え等の製造業におけるDXのニーズに応えるため、各種検証を進めています。
ローカル5Gの敷設には無線局免許の取得や無線基地局、コアネットワーク等の設計・構築において専門知識が求められます。そこで、進和はローカル5Gの知見がある三井情報とシスコ、KDDIエンジニアリングと共に取り組みを開始しました。三井情報は進和の無線局免許の取得を支援し、ローカル5G基地局、コアネットワークおよびコアネットワークを含む5Gプラットフォームの導入を行いました。また、5Gプラットフォームにはシスコの「Cisco Private 5G」を採用し、KDDIエンジニアリングがラボ環境構築におけるローカル5G基地局構築工事および配線ケーブルの敷設・配線から接続までを対応しました。
– 小牧SFiCラボのコンセプト –
進和は小牧SFiCラボでローカル5Gを活用したシステムの検証・評価の他、5G対応端末の性能評価や通信品質評価等、お客様のユースケースに合わせてカスタマイズした検証を実施します。また、昨今の製造現場ではAGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)等の自走装置制御、ロボット制御、品質管理、タブレットによる情報入出力等において無線の活用が進んでいます。
製造現場のような多種多様な機器が混在する環境でシステムを安定的に運用するには、多様化する無線技術の中から最適な無線技術の組み合わせが必要とされています。本検証を通じ、無線環境を最適化していくことで、製造プロセスの効率化や品質向上に貢献し、製造業界全体の発展に寄与することを目指しています。
三井情報、シスコ、KDDIエンジニアリングでは、これまで培ったノウハウを活かしながらこうした環境下でのシームレスな連携を視野に入れ、 進和の検証作業のサポートを行い、製造業のお客様が目指すスマートファクトリー(*2)化に向けて進和とともに支援してまいります。
【各社役割】
三井情報 | ローカル5Gシステムの設計~構築・導入および無線局免許取得支援 |
進和 | ローカル5G環境での生産設備との連携による、スマートファクトリー化を実現させる為のシステム検証および導入支援 |
シスコ | ローカル5G 「Cisco Private 5G」のプラットフォーム提供 |
KDDIエンジニアリング | ローカル5G基地局構築工事、配線ケーブルの敷設・配線・接続の実施 |
(*1) SFiCはSmart Factory Innovation Centerの略称です。
(*2) スマートファクトリー(スマート工場)とは、工場内の基幹システム(ERP)・製造実行システム(MES)や生産ラインがネットワークで接続され、工場経営の指標となる各種データの管理が効率化されることで、生産効率や品質管理の向上が実現された工場のことです。
以上
【関連ページ】
Cisco Private 5Gについて: https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/wireless/private-5g/index.html
【株式会社進和について】
株式会社進和は、1951年の創業以来、日本を代表するメーカー約3000社のモノづくりを支えてきた「技術商社」兼「メーカー」。業界も自動車から航空宇宙、電機、精密機器、半導体、石油・化学まで幅広く、ロボットやFAシステムの販売、IoT化等最先端の技術を使い、永年培ってきた独自の技術とノウハウで幅広い産業界の要望に応えている。近年のCASEや5G、IoT、DXと言った技術革新にも積極的に取組み、商社部門の「つなげる力」と製造部門の「つなげる技術」で、お客様の持続可能なモノづくりのパートナーとして “つなげる” 事業を通じて、人に、環境に、社会に貢献していきます。
ホームページ: https://www.shinwa-jpn.co.jp/
【KDDIエンジニアリング株式会社について】
KDDIエンジニアリングは、『「つながる安心」をカタチにする』を「VISION 2030」として掲げ、通信インフラの建設から保守をワンストップでエンジニアリングしています。
5G 、IoT、AI、ビッグデータが世の中を変革する時代、「技術力」と「実現力」で通信を核としたさまざまな視点から社会を支え、「いつでもどこでも、誰とでもつながる」そんな日常を守りながら、安心で快適な未来をカタチにします。
ホームページ: https://www.kddi-eng.com/
【三井情報株式会社について】
三井情報株式会社(MKI)は『ナレッジでつなぐ、未来をつくる』をパーパスに掲げ、ICTを基軸とした事業を展開し、2030 Vision「未来社会の当たり前をつくる」の実現に向け、お客様と共に社会課題の解決や新たな価値の創出に取り組んでいます。第七次中期経営計画では、2023年4月からの3年間を「想創期」と位置づけ、半世紀にわたり培った技術や知見の結実である”KNOWLEDGE”を活かし、お客様と共に価値を創造する「価値創造企業」として絶え間ない挑戦を続けていきます。
ホームページ: https://www.mki.co.jp/
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