一般社団法人 京都スマートシティ推進協議会(所在地:京都市下京区)及び、新世代公衆無線LAN(OpenRoaming)の普及ワーキンググループは、株式会社Local24、シスコシステムズ合同会社ほかの参画のもと、安全で利便性の高い新世代の公衆無線LAN「OpenRoaming」を京都府の主要な観光玄関口や交通結節点に設置されているデジタルサイネージ14か所で提供する実証実験を2024年1月22日から開始しました。
OpenRoamingは、一度、接続設定をすれば、世界中の対応Wi-Fiに自動接続でき、新世代の安全な公衆無線LANとして、日本での普及が期待されています。
現状、日本で一般的な公衆無線LANは、場所が変わるとそのたびに、ログイン画面からWi-Fiへの接続設定が必要で、都度パスフレーズを入力しなければなりません。しかも、セキュリティ面においても、劣悪な状況でいつも盗聴やなりすましアクセスポイントのリスクに晒されており、ユーザーが自身で十分な注意を払わなければなりません。
これらの利便性を画期的に改善し、セキュリティ性能を高め、安全・安心して利用できるように進化したWi-Fiが、新世代公衆無線LAN「OpenRoaming」です。
OpenRoamingは、Wireless Broadband Alliance(WBA)による国際的なWi-Fi相互接続基盤であり、Passpointと呼ばれる技術を使用して、公衆Wi-Fiサービスを提供する事業者間でのシームレスな接続を実現する取り組みです。
具体的には、公共の場や商業施設、公共交通機関、学校、宿泊施設などに設置された公衆無線LANのアクセスポイントを、モバイル端末が自動で探知し、認証させる技術を利用しています。セキュリティ面では、強固な認証と通信暗号化を組み合わせて、通信傍受やなりすましといった危険を防ぐことができます。これにより、利用者は安全な環境で公衆Wi-Fiを利用できます。さらに、一度モバイル端末で設定を行えば、以後は手間なしで公衆無線LANに接続できるため、利便性も向上します。OpenRoamingは国際的なWi-Fi接続の標準を確立し、セキュリティと利便性の両面で公衆Wi-Fiサービスを向上させることを目指しています。
京都ビッグデータ活用プラットフォームにて活動中の新世代公衆無線LAN(OpenRoaming)の普及ワーキンググループでは、新世代の公衆無線LAN「OpenRoaming」を全国に普及させる活動の一環として、本実証実験を実施します。本実験は、京都府、公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)、シスコシステムズ合同会社、および株式会社Local24が参画し、実施しています。
なお、本実証実験は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))の委託研究(JPJ012368C04401)により得られた成果を活用しています。
【デジタルサイネージの設置場所】
京都パブリックデジタルサイネージについて
https://smart-kyoto.or.jp/about_signage/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Local24 担当:黒沢
〒:604-8064
住所:京都府京都市中京区骨屋之町550−2
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