<サマリー>
◇第1四半期売上高:119憶ドル
- 前年比9%減
◇第1四半期1株当たり利益:51セント(GAAPベース)、76セント(non-GAAPベース)
- GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比25%減
- non-GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比10%減
◇2021年会計年度第2四半期ガイダンス
- 売上高:前年同期比0~2%減
- 1株当たり利益:55~60セント(GAAPベース)、74~76セント(non-GAAPベース)
2020年11月12日、米カリフォルニア州サンノゼ(SAN JOSE, Calif.)発
米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:チャック・ロビンス、以下:シスコ)は本日、2020年10月24日を期末とする2021年会計年度第1四半期の業績を発表しました。2021年会計年度第1四半期の売上高は119憶ドルでした。また純利益は、一般会計基準(GAAP)ベースでは22憶ドル(1株当たり51セント)、non-GAAPベースでは32憶ドル(1株当たり76セント)でした。
シスコの会長兼CEOであるチャック・ロビンス(Chuck Robbins)は次のように述べています。
「2021年会計年度は堅調なスタートとなりました。シスコは、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行やその他のマクロ経済の不確実性の中でも着実に乗り越え、ビジネスに改善の兆しが見えることに勇気づけられています。何より重点を置いているのは、差別化された革新的なポートフォリオ、長期的な成長、そしてお客様に選択肢と柔軟性を提供する信頼できるパートナーであることを通して、成功を勝ち取ることです。あらゆる業界のあらゆる企業がデジタルファースト戦略を加速させるなか、多くのチャンスが待ち受けています」
GAAPベース(2021年会計年度第1四半期) | |||
2021年会計年度 第1四半期 |
2020年会計年度 第1四半期 |
対前年同期比 | |
売上高 | 119億ドル | 132億ドル | 9%減 |
純利益 | 22億ドル | 29億ドル | 26%減 |
希薄化後1株当たり利益(EPS) | 51セント | 68セント | 25%減 |
non-GAAPベース(2021年会計年度第4四半期) | |||
2021年会計年度 第1四半期 |
2020年会計年度 第1四半期 |
対前年同期比 | |
純利益 | 32億ドル | 36億ドル | 11%減 |
EPS | 76セント | 84セント | 10%減 |
シスコの最高財務責任者(CFO)であるケリー・クレイマー(Kelly Kramer)は次のように述べています。
「第1四半期の決算は、困難な状況のなか着実に事業を遂行し、高い粗利益率を達成したことを反映する結果となっています。ソフトウェア製品とサブスクリプションに重きを置くことで、引き続き事業の変革に取り組んだ結果、残存履行義務は前年比10%増となりました。営業活動によるキャッシュフローが大幅に増加し、株主の皆様に23億ドルを還元させていただきました」
2021年会計年度第1四半期決算概要
(特に記載のない限り、相対比率(%)はすべて前年比です)
売上高:2021年会計年度第1四半期の総売上高は9%減の119憶ドルでした(製品売上高13%減、サービス売上高2%増)。売上高を地域別に見ると、Americas(米国、カナダ、南アメリカ)が10%減、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が10%減、APJC(アジアパシフィック、日本、中国)が7%減となっています。製品売上高の伸びをけん引したのはセキュリティで、6%増となっています。インフラストラクチャ プラットフォームは16%減、アプリケーションは8%減となりました。
粗利益率:2021年会計年度第1四半期のGAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ63.6%、62.7%、65.8%となっています。これに対して、前年同期のGAAPベースの粗利益率はいずれも64.3%でした。
2021年会計年度第1四半期のnon-GAAPベースの総粗利益率、製品粗利益率、サービス粗利益率は、それぞれ65.8%、65.3%、67.1%となっています。これに対して、前年同期のnon-GAAPベースの粗利益率はそれぞれ65.9%、66.1%、65.4%でした。
地域別の総粗利益率は、Americasが67.3%、EMEAが63.9%、APJCが63.0%となっています。
営業経費:GAAPベースの営業経費は3%増の50憶ドルで、売上の42.0%を占めていました。non-GAAPベースの営業経費は7%減の40憶ドルで、売上の33.1%を占めていました。
営業利益:GAAPベースの営業利益は28%減の26憶ドル、営業利益率は21.5%でした。またnon-GAAPベースの営業利益は12%減の39憶ドル、営業利益率は32.7%でした。
所得税引当金:GAAPベースの税引当率は18.9%、non-GAAPベースの税引当率は19.0%となりました。
純利益と1株当たり利益:GAAPベースの純利益は26%減の22 憶ドル、1株当たりの利益は25%減の51セントでした。non-GAAPベースの純利益は11%減の32憶ドル、1株当たりの利益は10%減の76セントでした。
営業活動によるキャッシュフロー:2021年会計年度第1四半期の営業活動によるキャッシュフローは前年比14%増の41憶ドルでした。これに対して、2020年会計年度第1四半期は36憶ドルでした。
財務上の特記事項
現金及び現金等価資産ならびに投資総額:現金及び現金等価資産ならびに投資総額は、2021年会計年度第1四半期末時点で300憶ドルでした。これに対して、2020年会計年度末時点では294 憶ドルでした。
繰延収益:繰延収益は、合計10%増の205憶ドルでした。製品繰延収益は15%の伸び、サービス繰延収益は7%の伸びとなっています。
残存履行義務:残存履行義務は、2021年会計年度第1四半期末時点で、10%増の275憶ドルとなっています。
資本配分:2021年会計年度第1四半期、シスコは自社株買戻しと配当金を通して23 憶ドルを株主の皆様に還元しました。1株当たり36セントの配当金(総額15憶ドル)を申告し、支払いました。また、株式買戻し計画に基づき、普通株式約2,000万株を1株当たり平均40ドル44セントで買い戻しました(買戻し総額8憶ドル)。同プログラムでの株式買戻し承認額の残高は約100憶ドルとなりました。これらの株式の買戻しには特に期限は設けられていません。
2021年会計年度第2四半期の業績予測
シスコは、2021年会計年度第2四半期の業績について以下のような見通しを立てています。
売上高:前年同期比0~2%減
non-GAAPベースの粗利益率:64~65%
non-GAAPベースの営業利益率:32~33%
non-GAAPベースの税引当率:19%
non-GAAPベースの1株当たり利益:74~76セント
2021年会計年度第2四半期のGAAPベースの1株当たり利益は、55~60セントになる見込みです。
2021年会計年度第2四半期のGAAPベースとnon-GAAPベースの業績見通しの差異調整については、「GAAPベース財務指標からnon-GAAPベース財務指標への差異調整」セクションのグラフ「2021年会計年度第2四半期業績見通しのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整」を参照してください。
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**当資料は、2020年11月12日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
***財務諸表の参照は以下のWebサイトをご参照下さい。
URL:https://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=2109819