~ Cisco SecureXをシスコの全セキュリティ製品に搭載し、カスタマー エクスペリエンスのシンプル化と強化を実現 ~
ニュースの概要
- 2020年6月30日より、広範で統合性の高いクラウドネイティブなサイバーセキュリティ プラットフォームCisco SecureXを全世界で提供開始
- リモートワークが増加する中、企業のCISO(最高情報セキュリティ責任者)はSecureXにより、シスコの全セキュリティ製品を通じて一元化した可視性、ワークフローの自動化、迅速な脅威回避を実現可能
- リモートワーカーの安全を一層強化し、最大の脅威ベクトルであるeメールのセキュリティを確保する機能強化と統合
米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は本日、広範で統合性の高いクラウドネイティブなサイバーセキュリティ プラットフォーム「Cisco SecureX」を、2020年6月30日より全世界で提供することを発表しました。Cisco SecureXはシスコのあらゆるセキュリティ製品に搭載され、企業のセキュリティ管理を簡素化し、セキュリティを強化します。現在、企業はビジネスだけでなく、かつてない規模でセキュリティの問題に対処しなければならなくなっています。これはデジタル トランスフォーメーション(DX)が加速していることに加え、リモートワーカーの増加によって生じたもので、SecureXによってこうした状況に対処することができます。シスコは長年にわたり場所、デバイスを問わず、繋ぎ、保護する取り組みを続けており、Cisco SecureXによりセキュリティポートフォリオを統合して最適化することでそのミッションをさらに進展させることになります。
組織/企業におけるセキュリティ管理は複雑です。新たなビジネスプロセスに対応しながら進化する脅威を追跡し、多くのベンダーを効率よく活用しなければなりません。こうした状況は、企業の経営陣によるデータからも裏付けられています。シスコが発表した最新のグローバル調査「CIO Perspectives 2020」によると、現在、企業のCIO(最高情報責任者)が直面する最大の課題として、セキュリティに次いで複雑化の問題が挙げられており、3分の2以上のCIOが精神的に疲弊していると答えています。セキュリティ幹部はこの複雑化の問題に対処するための1つの方策として、ベンダー統合に取り組んでいます。シスコの「2020 CISO Benchmark Report(2020年版 最高セキュリティ責任者(CISO)ベンチマーク調査)」でも、サイバー攻撃への対処に際して、採用するセキュリティベンダーの数が多い企業ほどダウンタイムが長く、コストがかさみ、より多くのセキュリティ侵害が記録されていることが明らかになっています。
こうした現状や将来のセキュリティ課題に対処するため、Cisco SecureXはシスコの広範な統合セキュリティ ポートフォリオと顧客の既存のセキュリティ インフラ全体を結び付け、シンプル化され一貫したエクスペリエンスを提供します。一元化した可視性を提供し、自動化を可能にし、ネットワーク、エンドポイント、クラウド、アプリケーションのすべてを通じてセキュリティを強化するCisco SecureXによって、新規、既存を問わずシスコのすべての顧客企業は追加費用を発生させることなく、以下のメリットを得ることができます。
- 一元化した可視性-SecureXはネットワーク、エンドポイント、クラウド、アプリケーションのすべてを通じ、運用および脅威に関する主要メトリクスを提供します。SecureXのリボン機能によって、プラットフォームはシスコのすべてのセキュリティ テクノロジーに統合されているため、お客様はすべての製品でプラットフォーム機能にシームレスにアクセスすることができます。
- 自動化による運用効率の向上-シスコやサードパーティのセキュリティを含めて、あらゆる製品を通じてワークフローを自動化できるため、企業はより重要なタスクに集中することができます。さらに、SecureXはCisco Talosをはじめとするさまざまな脅威インテリジェンスに基づいて脅威検知を自動化することによって、人手による作業時間を削減できます。
- セキュリティの強化-SecureXの脅威対応により、セキュリティ エキスパートは攻撃のターゲットを迅速に特定し、複数のインテリジェンスソースやネットワーク、エンドポイント、eメール、クラウド、サードパーティ製品から得たインテリジェンスデータと関連づけて、数分のうちに対応措置をとることができます
シスコ、セキュリティ ビジネスグループ担当シニア バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、ジー・リッテンハウス(Gee Rittenhouse)は次のように述べています。「シスコはSecureXでセキュリティを自動化し、シンプルにすることによって、これまでにお客様が体験してきたやり方を見直したいと考えています。これは業界を根本から変革することになりますが、セキュリティやITの担当者にとっては今まさに、このような変革がかつて予想できなかったほど重要になっています。このダイナミックな新しい世界において、企業にはあらゆる場所の従業員を保護し、現在そして将来の問題に対応できるセキュリティプラットフォームが必要です」
シスコはSecureXによってセキュリティ体験をシンプル化するだけでなく、リモート勤務の従業員の安全を強化するために、以下の新たな機能も追加します。
- エンドポイントセキュリティと多要素認証(MFA)を一元化することで、ユーザーやデバイスの保護の統合性をさらに強化します。
- これまで以上に安心してクラウドeメールが利用できるようになります。Cloud Mailbox Defense for Office365はeメールに完全な可視性(送受信および社内メッセージ)を提供し、コンテキストによってフィッシングやランサムウェア、なりすまし、スパムなど、高度な脅威に対する防御を強化します。
関連リソース
- ブログ:ジー・リッテンハウス(Gee Rittenhouse)「SecureX GA」 [英語]
- ブログ:シスコ、セキュリティ ビジネスグループ プロダクト担当シニア バイスプレジデント、ジェフ・リード(Jeff Reed)「Introducing SecureX(Cisco SecureXの紹介)」の抄訳
- 2020 年版 CISO ベンチマークレポート
- Cisco Talos
*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)
**当資料は、2020年6月16日に発表されたニュースリリースの抄訳です。
URL: https://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=2079649