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今般の新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な拡大により、影響を受けられたすべての皆様に、心よりお見舞い申しあげます。

現在、日本を含めた世界各国が、前例のない戦いを続けています。この状況下において、テレワークは私たち企業・組織が事業を継続しつつ、従業員や家族、お客様、社会の安全を確保するために非常に有効な手段です。テレワークはもはや一部の従業員の利便性向上や福利厚生のためだけではなく、すべての組織にとってビジネス上不可欠なものとなりました。

日本においても、今夏に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックを前にして、交通混雑緩和を目的にテレワークを導入する企業や組織が増えていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大が大きな社会的な問題となるなかで、その導入が急激に加速しています。

シスコでは、企業の事業継続計画(BCP:Business Continuity Planning)への取り組みを支援するため、今年2月に、クラウド上でのリアルタイムなコミュニケーションを可能とするウェブ会議システム Cisco Webex Meetingsを90日間にわたってユーザ数無制限で利用いただける無償支援プログラムの提供を開始しました。

さらには、このほど、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所の協力のもとで、新年度を迎える全国の大学・短期大学・高等専門学校に対して、遠隔授業のための基盤として、シスコのウェブ会議システムCisco Webexを180日間にわたって無償で利用できる高等教育機関特別支援プログラムの提供を発表しました。

Cisco Webex Meetingsはあらゆる業種や規模の企業、医療機関、教育機関、政府・自治体に安全に安心して利用いただける、世界で最も多く採用されているビジネス向けのクラウド会議サービスです。

感染症拡大に伴い Webex Meetingsの利用が急増

感染症の世界的な拡大に伴い、2020年3月のWebex Meetingsの利用は前例にないほど増加し、日本国内でも大幅な増加がみられました。Webex Meetingsは世界中で最もよく利用されるコラボレーションサービスとして、高い拡張性を備えているため、このような急激な利用の増加に対しても即座に対処しています。

Webex Meetings の利用増加状況 (2020年3月)

  • 国内では3月に約100万会議が開催され、前年同月比で約60%の増加
  • アジアパシフィック地域の利用量は平常時の3倍、欧州・中東・アフリカ地域で4倍、南北アメリカ地域で5倍
  • 世界中で7,300万以上の会議が開催され、3億4,900万人がWebex Meetingsの会議に参加
  • 会議主催者権限を持つユーザが世界で1,000万人増加し、合計2,600万人に増加

遠隔教育、遠隔医療、人材採用、株主総会: Webex Meetings の利用シーンが広がる

Webex Meetingsは、これまで主に社内外との「会議」のために利用されてきました。しかし、様々な業種でテレワークやビデオを介したコミュニケーションがかつてなく必要とされる今、その利用シーンが急速に拡大しています。

  • 遠隔教育: Cisco Webexを使って、オンライン授業の提供が進んでいます。学会卒業式、入学式をオンラインで開催するケースも増えています。
  • 遠隔医療:世界では多くの医療機関でオンラインでの診察、診療が実施されており、日本においても今後の普及が大いに期待されています。
  • 人材採用: これから新卒採用活動が本格化しますが、会社説明会や採用面接でCisco Webexが活用されています。また、4月は新卒入社のシーズンですが、Webex Meetingsを使ってオンライン入社式を開催したり、オンライン研修をしたりといった企業も増えています。
  • イベント: 株主総会や決算発表会、記者会見などの企業イベントでCisco Webex が活用されています。また、国際会議や自治体間の会合でもCisco Webexが活用されています。

大切な場面でも安心して利用できる、妥協のないセキュリティ

オンラインで事業を進めるうえで、妥協してはならないのがセキュリティです。セキュリティはシスコのDNAに組み込まれており、Cisco Webexのセキュリティに対しても多額の投資を行ってきました。結果として、Cisco Webexはフォーチュン500に名を連ねる企業の95%から信頼を得ています。

以下の3つの原則が、Cisco Webexの高いセキュリティを支えています。

1.  Cisco Webexはお客様のデータのプライバシーを尊重します。

シスコは利用者のデータを第三者に貸与または販売することはありません。また、独自の開発サイクル(Cisco’s Secure Development Lifecycle, CSDL)を有しており、すべての機能に対してセキュリティやお客様のプライバシー尊重を確認するプロセスがあります。開発の容易性とスピードを重視してセキュリティ面をおろそかするようなことはありません。さらに、明確なセキュリティプライバシーポリシーを公開しています。

2. Cisco Webex はそのままでも安心してご利用いただけます。

Cisco Webexのセキュリティ機能は、標準時でも高い状態に設定してあります。外部から参照することのできない専用のIDが会議ごとに割り当てられ、外部からの侵入者を防ぎます。会議中にやり取りされる音声や映像、データについては、エンドツーエンドで暗号化する機能を提供しており、通信経路上やデータセンターで会議内容が傍受されること防ぎます。会議の運営に関しても、参加できるユーザを限定したり、入室する際のパスワード入力を強制したり、会議室を一定時間でロックするなど、様々な防衛機能を有しています。

文字起こしなどのAIを活用した機能もすべてCisco Webexの環境内で実施され、第三者へデータを提供してその機能を実現することはありません。

3. Cisco Webexにはセキュリティガバナンスがあり、透明性を重視しています。

シスコ社内には、セキュリティと信頼に関する独立した組織があり、セキュリティの脆弱性が発覚した場合にはすべてを自ら開示しています。シスコ製品はすべて前述のCSDLに沿って開発されるため、事前に侵入テストを実施し、セキュリティの脆弱性はすべてポータル [英語] サイトで公開しています。

長期化するテレワークを快適にしようとする取り組みも

長期にわたる全社的なテレワークにおいては、従業員が快適にテレワークできる環境を整えることも非常に重要です。

Webex Meetingsのようなリアルタイムのコミュニケーションツールを活用する場合は、自宅のネットワーク環境が会議の品質を落としてしまうこともあります。Cisco Webex Network Test [英語] を使って、Webex Meetings に適したネットワーク環境に設定されているか、事前にチェックすることができます。

また、テレワークやWebex Meetings の会議を効果的に進めるために、シスコ社内に蓄積された知識やヒントを社内やお客様に積極的に共有しています。

シスコ社内では、現在全面的にテレワークを実施していますが、オンラインでヨガ教室を社内で開催したり、毎日雑談をする時間を設けたり、時にチームで乾杯したりするなどしています。この状況下では、チーム間がつながっていることがこれまで以上に大切です。

シスコは長年、“人々の仕事、生活、遊び、学習の方法を変える”というビジョンのもと、取り組んでまいりました。今般の新型コロナウイルスによる状況下においても、お客様の事業継続や働き方の変革を支援することで、日本がこの困難を乗り越え、社会が発展していくことに貢献していきます