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~「Internet for the Future」戦略と、業界で最も意欲的なシリコン アーキテクチャを発表~

ニュースの概要

  • シリコン + オプティクス + ソフトウェアへの開発投資に基づく「Internet for the Future(未来のインターネット)」テクノロジー戦略の詳細を公開
  • Cisco Silicon OneTM は、ネットワーク上の任意の場所に設置し、あらゆるフォーム ファクタで利用できる初の単一ユニファイド シリコン アーキテクチャ
  • 新しい Cisco 8000 シリーズ ルータは、Silicon One と連携する新しい Cisco IOS XR7 オペレーティング システムが組み込まれる初のプラットフォーム
  • Cisco 8000 シリーズは、5G、ビデオ、クラウドなどのデジタル アプリケーションやサービスを実行する大規模ネットワークの構築と運用のコストを削減
  • 新しく柔軟なビジネス モデル オプションにより、お客様はそれぞれのビジネス ニーズに最適な方法で新たなイノベーションを利用可能
  • AT&T、Century Link、Comcast、Facebook、Microsoft、The Walt Disney Studiosは、ジョイント イノベーションに関するインサイト(知見)と、将来のインターネットのニーズを共有

シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は本日、新しいインターネットの構築に関するテクノロジー戦略の詳細を発表しました。これは現行のインフラストラクチャのパフォーマンス、経済性、電力消費の制約を超えてデジタルイノベーションを推進すべく設計されたものです。今後数十年にわたってインターネットを規定する複数年のアプローチであり、シスコの戦略は、世界の開発者が構想段階にあるアプリケーションやサービスを、実現するための道を切り拓く技術革新をすでに提供しています。

シスコは、業界唯一のネットワーキング シリコン アーキテクチャとして名付けた Cisco Silicon OneTM をはじめとする最新のイノベーションを発表し、新しいシリコン上に構築された世界で最も強力なキャリア クラスのハイエンド ルータである新しい Cisco 8000 シリーズをリリースしました。また、お客様が分解されたビジネス モデルを通じて企業のテクノロジーを利用するための新しい購入オプションを発表しました。

シスコの会長兼CEO(最高経営責任者)、チャック・ロビンス(Chuck Robbins)は次のように述べています。「イノベーションには、集中的な投資、適切なチーム、想像力を尊重する文化が必要です。シスコは5G 時代の新しいインターネットを構築するために、業界の変革に注力しています。シリコン、オプティクス、ソフトウェア分野の最新のソリューションは、私たちが推進している継続的なイノベーションを表しています。これは、お客様が時代を先取りし、今後数十年にわたって顧客やエンドユーザー向けの画期的なエクスペリエンスを提供できるようにします」

Internet for the Future の構成要素

次の 10 年のデジタル エクスペリエンスは、仮想体験と拡張現実、16Kストリーミング、AI、5G、量子コンピューティング、適応型および予測型サイバーセキュリティ、インテリジェントIoT、今後開発されるその他の高度なテクノロジーによって生み出されます。これら次世代のアプリケーションは、現行のインターネット インフラストラクチャが対応できる能力を超えて複雑さを増大させます。

シスコは過去5年間、お客様が高度なデジタル世界において将来的にビジネスを成功させるために必要となるインターネットを構築するためのテクノロジー戦略を推進してきました。デジタルトランスフォーメーションが現行インフラストラクチャの限界に迫ることで生じる最も困難な課題を克服することを目的とするこの戦略は、シスコの新しいシリコン アーキテクチャと次世代のオプティクスを組み合わせた次世代のインターネット インフラストラクチャへとつながります。シスコの戦略は、将来のデジタル アプリケーションに求められる需要に対応するインターネットの構築方法の経済的側面を変え、お客様がよりシンプルで費用対効果の高いネットワークでビジネスを行えるようにします。

シスコの戦略は、シリコン、オプティクス、ソフトウェアの3つの主要テクノロジー領域における開発と投資に基づいています。

シスコのネットワーキング セキュリティ事業担当エグゼクティブ バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、デビッド・ゲクラ―(David Goeckeler)は次のように述べています。「イノベーションの境界を、私たちの現在の体験をはるかに越えて次のレベルへと押し上げることは未来のために重要であり、シスコは、シリコン、オプティクス、ソフトウェアがそれを実現する技術的方策であると考えます。シスコのテクノロジー戦略は、単一製品領域の次世代に関する戦略ではありません。この数年間シスコは、個別テクノロジーの全カテゴリーに投資してきました。これらのテクノロジーは将来的に統合され、デジタル イノベーションの波が押し寄せる中で最も困難な問題を最終的に解決すると考えられます。この戦略により、社内でもかつてない意欲的な開発プロジェクトが誕生しています」

プログラマブルで画期的なユニファイドシリコンアーキテクチャである Cisco Silicon One の発表

新しい Cisco Silicon One は直近で最大毎秒25テラビットの性能を備え、進化するシスコのルーティング ポートフォリオの基盤となります。これは、サービスプロバイダーやWebスケール市場全体に広く適応可能な業界初のネットワーキング チップです。固定とモジュール式の両方のプラットフォームに合わせて設計されており、これまで解決できなかった最も困難な要件にも対応できます。最初のモデルであるCisco Silicon One「Q100」は、プログラミング、バッファリング、電力効率、規模または機能の柔軟性を損なうことなく、ルーティング マイルストーンの10 Tbpsを上回るネットワーク帯域幅を提供します。

従来は、異なる性能の複数タイプのシリコンがネットワーク上や単一デバイス内でも使用されていました。新機能の開発とテストは時間がかかり、高コストになりがちです。プログラマブルなユニファイド シリコンにより、ネットワーク事業者はオペレーションのコストを大幅に削減し、新規サービスの価値実現までの時間を短縮できます。

Google Cloudのフェロー兼システム インフラストラクチャ担当バイスプレジデント、アミン・ヴァーダット(Amin Vahdat)氏は次のように述べています。「ハイエンド ルーティング シリコンの分野に進出するシスコと連携し、次世代ネットワークに求められる高速性と大容量の実現で協力できることを楽しみにしています」

Facebookのネットワークエンジニアリング担当ヴァイスプレジデント、ナジャム・アフマド(Najam Ahmad)氏は次のように述べています。「Facebookは、ネットワークの分解とオープンエコシステムの強力な支持者であり、Open Compute ProjectやTelecom Infrastructure Projectなどの主要な業界イニシアチブを立ち上げて、ネットワーク業界を変革しました。新しいCisco Silicon Oneアーキテクチャはこのビジョンに沿ったものであり、このモデルは、ネットワークオペレーターに分散アプローチを通じて多様で柔軟なオプションを提供すると考えています」

ACG ResearchのCEO 兼プリンシパル アナリスト、レイ・モータ(Ray Mota)氏は次のように述べています。「シスコは自社のインターネットを支えるコストを変えようとしています。ハードウェア、ソフトウェア、オプティクス、シリコンにまたがるイノベーションにより、次段階のインターネットで大規模に機能させるための運用コストをお客様が管理しやすいようにします。2020年に向けて、運用効率を提供するタイミングは非常に重要になります」

Cisco Silicon One を搭載した Cisco 8000 シリーズプラットフォームの発表 – 業界をリードするパフォーマンス

新しいハイエンド ルータCisco 8000シリーズは、Cisco Silicon One Q100が搭載される初のプラットフォームです。これは、サービスプロバイダーや Web スケール企業が5G、AI、IoTの時代に大規模ネットワークを構築、運用するコストを削減できるように設計されています。主な特徴は次のとおりです。

  • 400 Gbps 以上に合わせて最適化され、単一ラック ユニットで10.8 Tbps 以上を実現します。
  • 新しいクラウド強化型Cisco IOS XR7ネットワーキング オペレーティング システム ソフトウェアが採用されており、オペレーションをシンプルにし、運用コストを削減できるように設計されています。
  • 重要なインフラストラクチャの信頼性に関するリアルタイム インサイトのための、統合された信頼技術によって強化されたサイバーセキュリティを提供します。
  • サービスプロバイダーは一層の帯域幅スケールとプログラマビリティを獲得し、消費電力と設置スペースの制約が最も大きなネットワーク ロケーションであってもTbpsを提供できます。

グローバルカスタマー開発とトライアル

Cisco 8000シリーズの開発とトライアルにおいて、シスコは先進的なお客様と連携しています。中東・北アフリカ地域の代表的な通信サービスプロバイダーであるSTCがこの新技術を最初に採用したほか、Comcastとエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社をはじめとする各社と世界中でトライアルが進行中です。

400G 以上のための光トランシーバ

将来のデジタル イノベーションに対応する新しいインターネットの構築には、シリコンとオプティクス テクノロジーの継続的なブレークスルーが求められます。シスコは両方の分野に最先端の知的財産を有する、業界内でも唯一の存在です。

ポート レートが100Gから400G以上に増加すると、インターネット インフラストラクチャの構築と運用のコストで光学が占める割合が大きくなります。ルーターとスイッチのポート レートが増加し続ける中で、業界の最も厳しい信頼性と品質の要件を満たす光学機器をお客様が確実に利用できるように、シスコは有機的に投資しています。

シスコは、自社の認定プログラムを通じて光トランシーバが業界標準を完全かつ確実に満たし、あらゆる運用条件下において、シスコ以外のすべてのホストでも動作するようにします。このプログラムにより、お客様はシスコ以外のホストが配備されたアプリケーションでもシスコの光トランシーバを利用でき、シスコの製品が信頼性と品質の基準を満たすことを確信できます。

さらに、シリコンとシリコン フォトニクスの進歩に伴い、従来は個別シャーシベースのソリューションで提供されていた機能をプラグ着脱可能なフォーム ファクタで利用できるようになります。この変化は、運用の簡素化という点で、ネットワーク事業者に大きなメリットを提供する可能性があります。シスコは、コスト、消費電力、設置スペースを削減し、ネットワークの運用を簡略化するデータセンター ネットワークおよびサービスプロバイダー ネットワークのアーキテクチャの移行を実現するために、シリコン フォトニクス テクノロジーに投資しています。

柔軟なビジネスモデルでインターネットのコストを変える

シスコは、柔軟な利用モデルを提供する計画についても発表しました。これはまず、シスコのオプティクス ポートフォリオで確立され、次に Cisco IOS-XR ソフトウェアのディスアグリゲーションが続き、今後は Cisco Silicon One も含まれるようになります。この新しいモデルは適応力が高く、ネットワークを構築するお客様にコンポーネント、ホワイトボックス、統合システムの選択肢を提供します。このアプローチは、ネットワークの構築時に個別テクノロジー要素と集約テクノロジー要素を選択する事業者の発展性と適合し、卓越したビジネス価値を提供するインターネットの新しい経済性を生み出します。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2019年12月11日に発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Unveils Plan for Building Internet for the Next Decade of Digital Innovation