Avatar

拡張アーキテクチャにより、パフォーマンスやセキュリティを損なうことなく、集約型データセンターから製造現場までAI の大規模稼働を実現 –

概要:

  • Secure AI Factory with NVIDIA の対応範囲を拡張し、大規模データセンターに加え、医療機関や倉庫、移動中の車両など、リアルタイム処理が求められるエッジ環境でもAIの利用を実現します。
  • シスコは、NVIDIA Spectrum-X スイッチシリコンとシスコのオペレーティングシステムを搭載した、パートナー開発システムを提供するプレミアパートナーとして、NVIDIA Cloud Partner 準拠のリファレンスアーキテクチャと Cisco Silicon One ベースのアーキテクチャの両方を活用できる柔軟性をお客様に提供します。
  • シスコのリファレンスアーキテクチャのセキュリティ機能を強化し、Hybrid Mesh Firewall のポリシー適用を NVIDIA BlueField DPU へ拡張し、Cisco AI Defense を統合してマルチエージェントシステムを保護します。
  • Cisco AI Defense は、 NVIDIA の新たなオープンエージェント開発プラットフォーム 「OpenShell」 に対応し、エージェントや Claw(自律型 AI)の動作を管理するための制御機能とガードレールを提供します。

シスコ(NASDAQ: CSCO)は、集約型データセンターから、データ生成や意思決定が行われるローカル拠点まで、お客様のインフラストラクチャ全体に AI を展開するフレームワークとなる Secure AI Factory with NVIDIA の大幅な拡張を発表しました。企業、ネオクラウド事業者、ソブリンクラウド、サービスプロバイダーは、分断されたシステムを組み合わせることなく AI を試験段階から本格的な本番運用に移行でき、導入期間を数か月から数週間へと短縮し、初期段階からセキュリティを組み込みこむことが可能になります。

シスコの会長兼 CEO のチャック・ロビンス(Chuck Robbinsは次のように述べています。「ほとんどの組織は、AI に事業を変革する力があると理解していますが、安全かつ大規模に展開する方法に課題を抱えています。シスコは NVIDIA と連携し、パフォーマンスの新たな基準を確立するアーキテクチャにより、この課題に対処し、AI インフラストラクチャを簡単に導入、運用し、安全性を確保できるようにします」

NVIDIA の創業者兼 CEO Jensen Huang は次のように述べています。「AI Factoryはあらゆる業界に変革をもたらしており、データ、アプリケーション、インフラストラクチャを保護するためには、シリコンからソフトウェアまですべてのレイヤーにセキュリティを組み込む必要があります。NVIDIA とシスコは協力し、コアからエッジまで AI インフラストラクチャのための安全な基盤を構築し、企業が安心してインテリジェンスを大規模に展開できる環境を提供します」

データセンターだけでなく、あらゆる場所で稼働する AI
AI推論は、データが存在し、即時の意思決定が求められる現場で実行されます。病院や製造現場でのリアルタイム分析などに対応するため、インフラはデータやデバイスの近くで処理を行う必要があります。この現実から、推論ワークロードをローカル拠点で、つまりデータやデバイス、意思決定の必要なタイミングでより近い場所で処理することが求められ、インフラストラクチャのあり方が根底から変わりつつあります。シスコと NVIDIA は、以下の取り組みにより、組織がエッジ推論ユースケースに対応できるよう支援します。

  • 企業エッジ環境の変革:Cisco UCS および Cisco Unified Edge ポートフォリオ全体で NVIDIA RTX PRO™ 4500 Blackwell Server Edition GPU に対応し、シスコは企業がデータセンター規模のハードウェアに伴うエネルギーコストや設置スペースを必要とすることなく、ミッションクリティカルな AI ワークロードをエッジ環境で実行できるようにします。
  • サービスプロバイダーエッジ環境の変革:シスコは、Cisco Mobility Service Platform と NVIDIA RTX PRO Blackwell Series GPU を組み合わせたリファレンスデザインの Cisco AI Grid with NVIDIA を発表しました。これにより、サービスプロバイダーは既存のネットワークを活用し、キャリアグレードの信頼性とデータ主権を備えたエッジ AI アプリケーション向けマネージドサービスを提供できるようになります。

大規模 AI Factoryに向けたパフォーマンスと効率を向上
シスコは、スケールアウト向けの Cisco Silicon One G300 およびスケールアクロス向けの P200 を搭載した最新システムの投入の勢いを受け、あらゆるプロセスの高速化、簡素化を実現しつつ、パフォーマンスの限界をさらに高め続けています。

  • 次世代パフォーマンス:NVIDIA Spectrum-6 Ethernet スイッチシリコンを搭載した新型4Tbps Cisco N9100 など、最新高速スイッチは、最も要件の厳しい AI ワークロードに対応します。これは、現在一般提供されているNVIDIA Spectrum-4 Ethernet スイッチシリコン搭載の 800G N9100 に加わる製品です。
  • 迅速な導入:現在Cisco Nexus One の一部となっている Cisco Nexus Hyperfabric は 、NVIDIA Spectrum-X Ethernet シリコンを搭載した N9100 シリーズ を含む Cisco N9000 シリーズ スイッチに対応します。これにより、組織は複雑なマルチベンダーの統合作業という課題を、シンプルなフルスタックのソリューションへ転換でき、導入時間を短縮してIT 部門の負担を軽減できるようになります。

大規模な AI Factoryを構築するお客様は、現在、 2 つの検証済みアプローチを選択できます。1つは NVIDIA Cloud Partner(NCP)プログラムに準拠したリファレンスアーキテクチャに基づく AI Factory、もう 1 つは同じ設計原則に基づく Cisco Silicon One 上に構築された Cisco Cloud Reference Architecture です。

セキュリティをあらゆるレイヤーに組み込む
AI モデルが価値の高い資産となり、エージェントがますます自律的に行動し、判断し、他のエージェントと連携する時代において、セキュリティは最優先事項です。シスコは、Secure AI Factory with NVIDIA の基盤全体に保護機能を組み込み、外部からの脅威と不正なエージェント挙動の双方に対する防御を実現します。主な内容は以下のとおりです。

  • AI インフラストラクチャの保護:AI の安全性はそれを動かすハードウェア次第であり、攻撃者はそれを理解しています。Cisco Hybrid Mesh Firewall は、ネットワークスイッチやワークロードエージェントなど、さまざまな適用ポイントにわたり一貫したセキュリティポリシーを提供します。適用範囲が広範であるほど、攻撃者が悪用できる余地を低減します。シスコは このCisco Hybrid Mesh Firewall を拡大し、Cisco Nexus One ファブリックに接続された NVIDIA GPU サーバーに組み込まれた NVIDIA BlueField データプロセシングユニット(DPU)上でのポリシーを適用され、脅威は組織のデータに到達する前にサーバーレベルで遮断されます。その結果、パフォーマンスを損なうことなく、AI ワークロードを内側から包括的に保護できるようになります。
  • AI エージェントの保護:Cisco AI Defense は、モデルセキュリティや自動化された脆弱性テストに加え、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアの一部である NVIDIA NeMo Guardrails との統合により、エッジにおける AI エージェント向けに設計されたガードレールを提供します。これにより、 AI 開発者やセキュリティ部門は新たな脅威に先回りして対応し、AI に対する信頼を維持することができます。AI の導入がますます分散化し、エッジ拠点のエージェントがコアのエージェントと連携してタスクを遂行しワークフローを実行するようになっています。Cisco Secure AI Factory with NVIDIA の一部である AI Defense は、このようなエージェント間の相互作用の安全性も確保できるようになります。

シスコ、企業による安全な AI エージェント開発を支援
シスコは、 AI インフラストラクチャのあらゆるレイヤーやエージェント型ワークフォースにセキュリティを組み込むという取り組みをさらに進め、Cisco AI Defense がNVIDIA Agent Toolkit の一部である NVIDIAの OpenShell ランタイムに対応し、そのセキュリティを確保するため、エージェントや Claw(自律型 AI)の動作を管理するための制御機能やガードレールを追加することを発表しました。Cisco AI Defense は、エージェントが実行するすべてのツールやアクションを継続的に監視、検証することで、企業が安心して AI エージェントを展開し、セキュリティを損なうことなく重要なワークフローを管理できるよう支援します。この統合は、イノベーションとリスクの間に存在するギャップを解消し、組織が自律的なシステムを信頼し、安全にかつ確実に運用できるようにします。

業界からのコメント
Cirrascale Cloud Services CTOAlex Nataros は次のように述べています。「高性能コンピューティング ソリューションのリーダーである Cirrascale は、NVIDIA Spectrum-6 に基づく新たな Cisco N9100 シリーズ スイッチが導入されたことを嬉しく思います。これは 102.4T の卓越したパフォーマンスと Nexus One による統合管理プレーンにより、シスコの NCP リファレンスアーキテクチャ準拠ポートフォリオをさらに拡張するものです。これらのイノベーションは、 NX-OS および SONiC の柔軟性を組み合わせることで、運用のシンプルさを維持しつつ、当社のAI インフラストラクチャをシームレスに拡張することができます。また、51.2T Spectrum-4 スイッチの提供によりり、比類ないパフォーマンスと信頼性を備えた最新の AI ソリューションを顧客に提供することができます」

Sharon AI CCO 兼創業者、Andrew Leece は次のように述べています。「Sharon AI は、Nexus One のクラウド管理型 Nexus Hyperfabric に対応し、102.4T の性能を実現するCisco N9100 シリーズ スイッチに大きな期待を寄せています。NCP RA に準拠し、51.2T Spectrum-4 に基づく N9100 スイッチを活用することで、当社は強力なパフォーマンスと効率性を備えた AI インフラストラクチャを拡充することができます。さらに、G300 Silicon One に基づく N9300 スイッチのおかげで、顧客ニーズの変化に応じて対応できる柔軟性が提供されます。Nexus One によるターンキー型の AI インフラストラクチャ導入は、運用を大幅に簡素化し、当社の取り組みにおいて価値創出までの時間を加速させます」

World Wide Technology のグローバルソリューション & アーキテクチャ担当プラクティスディレクター、Jeff Fonke は次のように述べています。「World Wide Technology の顧客は、シスコのエンタープライズ ネットワーキングに信頼を寄せています。シスコの強力な AI ネットワーキング ポートフォリオは、その信頼を AI ワークロードの領域に拡張します。シスコのポートフォリオは、Cisco Silicon OneおよびNVIDIA Spectrum-X Ethernetスイッチシリコンをベースとしたスイッチを活用し、NX-OSまたはSONiC上で最大102.4Tbpsの優れた性能を発揮し、Nexus Oneの管理プレーンによって統合される、カスタマイズされた AI インフラストラクチャを構築する選択肢と柔軟性を提供してくれます。このような進化により、エージェント時代に求められる拡張性とパフォーマンスが提供されるこれらの進化に大きな期待を寄せています」

IDC のデジタルおよびデータセンター インフラストラクチャおよびサービス担当グローバル責任者であるMary Johnston Turner は次のように述べています。「組織が AI の実験段階から新たな段階へと進む中、主題は『AI で何ができるか』から『AI をどのように安全かつ大規模に運用していくか』に移行しています。業界は新たなセキュリティやインフラストラクチャのサイロを生むことなく、AI ワークロード、特にリアルタイム推論を、エッジデータにより近い場所で実行しなければならなくなっており、重要な転換点を迎えています。シスコと NVIDIA のパートナーシップは、顧客が拡張していくために必要な柔軟性と選択肢を提供し、複雑な統合の課題を克服できるよう支援するものです」

関連情報

**当資料は、2026年3月16日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2026/m03/cisco-secure-ai-factory-with-nvidia-GTC-2026.html