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-インフラストラクチャ、サイバーセキュリティ、カスタマーエクスペリエンスが主な推進要因と判明-

概要

  • パートナーの 40%が、今後4〜5 年間で 自社の収益源の 50%以上がAI 関連のテクノロジーからもたらされると予測しています。
  • パートナーは、AI テクノロジー需要の主な推進要因として、インフラストラクチャ、サイバーセキュリティ、カスタマーエクスペリエンスを挙げており、最大の収益機会があると捉えています。
  • パートナーは、顧客の AI ソリューション導入を支援するための知識と理解に自信を示しており、スキルアップへの投資を行っています。

シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:濱田 義之、以下 シスコ)は、最新のCisco Global AI Partners Study(シスコグローバル AI パートナー調査)の結果を公表しました。「Bridging the Customer AI Readiness Gap – The opportunities ahead for partners(顧客の AI 成熟度のギャップを埋める:パートナーの前途にある機会)」と題した本調査では、世界中の IT 企業パートナーが AI テクノロジー需要に大きな変化を見込んでおり、今後 4~5 年間で自社の収益源の大部分を占めるようになると考えていることが明らかになりました。同調査によると、回答したパートナーの40%が、同期間における収益源の 50% 以上が AI 関連テクノロジーからもたらされるようになると予測しています。

同調査では、パートナーの 44%が、AI 関連テクノロジー投資の需要が今後4〜5 年間で 75%以上拡大すると考えています。同レポートで調査したパートナーは、今後数年の AI テクノロジー需要の主な推進要因として、インフラストラクチャ(31%)、サイバーセキュリティ(17%)、カスタマーエクスペリエンス(9%)の 3 つを挙げています。AI 需要の高まりに伴い、自社の収益構成も大きく変わるとパートナーは予測しています。短期的には、パートナーの 35%が 1 年後には収益の 26〜 50% を AI が貢献するようになると予想しており、長期的には、その貢献はさらに高くなると見込んでいます。

シスコのグローバル パートナー エンジニアリング担当バイスプレジデントのアレックス・プホルス(Alex Pujols)は次のように述べています。「AI が業務を変革する可能性は計り知れません。その実現には、パートナーの実践的な導入能力を強化するための協調的な取り組みが不可欠です。今回の調査では、IT 企業パートナーが AI 導入をリードすることで大きな収益機会があることが示されました。AI 成熟度を高めることに注力することで、シスコとその大切なパートナーのエコシステムは、顧客に変革的な成果をもたらし、AI 時代のチャンスを活用できるでしょう」

シスコグローバル AI パートナー調査は、29 市場にわたる1,500 社以上の IT 企業パートナーを対象に実施されたダブルブラインド調査で、AI 時代のパートナーの能力を評価しています。今回の結果は、世界中の企業が AI 導入の準備ができていないことを示す「Cisco AI Readiness Index(シスコ AI 成熟度指標)」の調査結果とも一致しており、インフラストラクチャ、データ管理、ガバナンス、人材にギャップが存在することが明らかになりました。シスコ AI 成熟度指標で判明したインサイトに加え、シスコグローバル AI パートナー調査でも、パートナーが顧客の AI 成熟度を高めるうえで非常に重要な役割を担っていることが改めて強調されています。

課題克服に自信、投資を進める
パートナーは AI テクノロジーに関する様々な側面の知識と理解について確固たる自信を持っていることが今回の調査結果で示されています。同調査では、「インフラストラクチャ」、「データ」、「ガバナンス」、「人材」の 4 つの柱に焦点を当て、AI 導入に関する複数の具体的なソリューションや能力の評価を行いました。

具体的な能力は以下のとおりです。

  • スケーラブルで適応力のある AI 対応インフラストラクチャの構築
  • 進行中のプロジェクト用の十分な GPU リソースの確保
  • データセンターのレイテンシおよびスループットの評価、維持
  • 各地域・国のデータセット、データ主権、プライバシー関連法の把握

パートナーは AI テクノロジー導入に関する知識と理解について大きな自信を示す一方で、今後のチャンスを最大限に活かすために対処すべき課題があることも認識しています。最大の課題として挙げられたのは、新たなテクノロジー導入の経験不足(64%)、システムやプロセスに関する知識不足(54%)、使用可能なテクノロジー不足(52%)です。これらの課題に対処するため、パートナーはすでに社員の AI 関連能力のスキルアップに重点的に投資しており、80%のパートナーが社内トレーニング、または社外ベンダーを招いた専門トレーニングを実施しています。

シスコグローバル AI パートナー調査の詳細およびレポートの全文はこちらをご覧ください。

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